夕刻急ぐ

2017年03月05日 - 鉄道情景

20170218-NKD_3093.jpg

20170218-NKD_3199.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



雪煙上げて駆けていく。
目指す終点はまだ遠い。
古参キハ183系 特急「オホーツク」


春ももうそこまで。
でもまだ遠い。
そう思うのは、雪解け後の楽しみがひとつ出来たから。
念願のバイクを手に入れました。
浜松から搬送中です。



北海道/愛別町(石北本線)
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)



廃止される駅を巡る 五十石駅

2017年03月04日 - 鉄道情景

20170209-TATS6731.jpg

20170209-TATS6733.jpg

20170209-TATS6735.jpg
(c)Tatsuo Iizuka




釧路湿原の最北部に位置する五十石(ごじっこく)駅。
2017年3月3日をもって、90年の歴史を閉じた。
塗り替えて間もないきれいな塗装が、抜けるような青空に映えていた。

昨日廃止になった10駅は(JR北海道調べで)一日の利用客が一人以下が対象だった。
五十石駅の近くにある民宿のブログには、2017年春からも高校生が一人通学に使う予定だったとある。
この宿にもJRを利用して来た宿泊客が一年で200名いたそうで、
それなりにこの駅の利用者はあったようにも思われる。
そして駅の廃止が決まって、この宿も廃業を決めたと書かれていた。
駅というのはその地域にとって、核になるような役割も有するように思う。


一方で廃止を免れた駅も存在する。
幌延町にある糠南・南幌延・下沼の駅は、維持管理費を町が負担することで存続されることになった。
町ではこれらの駅を昨今ブームになりつつある「秘境駅」として、観光資源に活用していっている。
「秘境駅ツアー」などもすでに何度か実施しているようだ。
この3駅を維持するのに町が負担した経費は年間160万円。
1駅あたり約50万円。
50万円で駅が存続できるなら、と思うし
50万円のために駅を廃止するのか・・・とも思う。



北海道/標茶町(釧網線)
FUJI X-T2 XF 18-55mm f2.8-4










廃止される駅を巡る 上厚内駅

2017年03月03日 - 鉄道情景

20170206-NKD_1260.jpg

20170206-NKD_1279.jpg

20170206-NKD_1294.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



「上厚内駅(浦幌町)」

峠を登り切った駅のホームに降り立つと、永きにわたって風雪に耐え忍んできた感じの木造駅舎が出迎えてくれた。
木の扉を抜け、駅前に出て見えるのは、閉じたままの商店と崩れかけた家屋、閉校になってしばらく経った様子の学校のグランドだ。

駅前の集落に残るのはわずかに四戸のみ。
そのうちの一軒を訪ね、老夫婦に上厚内のことを聞いてみた。

ご主人の山本清孝さんは十人兄弟の六番目としてこの家に生まれ、十三人の大家族で育った。
山に入って木を切り出したり、炭焼きをして暮らしを立ててきた。
奥さんのサツ子さんは、山間の牧場から嫁いできたとき、駅があり、汽車が家の前を通るこの集落を、何て便利がいい所だろうと喜んだ。
上厚内には木を切る人、木を貨車に積む人、隧道のある峠の保線をする人、駅舎に詰める人、山のてっぺんにある無線中継所の保守の人。
そんな人たちとその家族が暮らしていた。
今から四十年ほど前、最も賑やかだった頃には六十戸の世帯が、この峠の集落で生活をしていたのだ。
春と秋には神社のお祭りがあり、小学校では祭りに合わせて演芸会が催された。
小学校は昭和五十七年に閉ざされたが、春秋の祭りは今でも四戸が集まり執り行われているという。

今、駅の掃除や除雪は山本さんご夫妻の仕事だ。
大正十五年建築の駅舎の割に清潔感があるのは、そのおかげだろう。
旅人にも風情ある駅として密かに人気があるようで、待合室に置かれたノートには思い出が綴られている。
かつては峠越えの蒸気機関車が悪戦苦闘しながら行き交った峠の駅を、今は特急列車が軽快に行き過ぎていく。


「忘れがたき駅前ふるさと」車内誌 「THE JR Hokkaido」 2006年11月号より




初めて上厚内駅を訪れたのは、2006年。
そのころJR北海道の車内誌に連載を持っていて、北海道中の駅を廻っては近隣の方にお話を聞かせてもらっていた時だ。
こんな木造の駅舎がよく残ってるなあと驚いた。
別棟の便所棟まである。
釧路に向かう国道の脇に有り、以来何度か訪れたのは
これら貴重な建物はきれいに保たれ、しっかり人の手が行き届いているのを感じ、ほっとするからだ。
住民の方が馴染みのある駅舎を大事にするという愛情が、そこにはあるように思えた。
ご主人は亡くなり、サツ子さんが一人で清掃を続けてきたと聞いた。
信号場から駅になって91年の歴史は、今日幕を下ろす。


北海道/浦幌町 (根室本線)
NikonD4 AF-S NIKKOR 24-70mm 2.8G ED






廃止になる駅を巡る 島ノ下駅

2017年03月02日 - 鉄道情景

20170228-NKD_3581.jpg

20170228-NKD_3609.jpg

20170228-NKD_3613.jpg

20170228-NKD_3667.jpg

20170228-NKD_3694.jpg

20170228-NKD_3709.jpg

20170228-NKD_3718.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



3月4日にJR北海道のダイヤ改正があり、
昨年の春に続き、今年も10駅が利用客が少ないことを理由に廃止となる。

根室本線島ノ下駅はそのひとつ。
富良野駅の隣に位置する。
富良野市内にありながら、辺境地の趣の中にある。
上下線のホームは互いに千鳥状に離れて立っている。
そのためかなりの長大編成列車も交換可能なのは、いにしえの重要幹線だった根室本線のなごりだろう。

ホームに立つと、木々の間から線路に並行する大きな空知川の流れが見える。
反対側は山。
周辺には小さな集落があるものの
国道からも近く、そのせいで駅を利用する住民は少ない模様。

3月3日で102年の歴史を閉じる。



北海道/富良野市(根室本線)
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)  AF-S NIKKOR 24-70mm 2.8G ED






地を這う

2017年03月01日 - 鉄道情景

20170218-NKD_2974.jpg

20170218-NKD_2989.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



こちらは地を這う赤いディーゼル。
雪煙上げて、黒煙上げて突き進む。
優雅さとは正反対の無骨さ。
闘う漢(おとこ)、ここにあり。



北海道/旭川市(宗谷本線)
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)






飛翔

2017年02月28日 - 自然風景

20170212-NKD_2881.jpg
(c)Tatsuo Iizuka




撮り鉄の帰り道に「阿寒国際ツルセンター」なるネーミングが今ひとつな施設に寄ってみた。
そこには冬のこの時期、餌を求めて丹頂がたくさん集まって来ていた。
車に置いてきたカメラを取りに戻り、しばし「鳥屋さん」の超望遠レンズの側で構えてみた。

多くの丹頂は地面の餌をついばむのに夢中だけど
たまに数羽並んで飛んでくるので、飽きない。
しかも丹頂は鳥にしては大きな個体なので、AFも効き、割と追いやすい。

何よりこの優雅な姿。
どうしてこんな大胆かつ絶妙なコントラストの色分けなんだろう。
2羽目、4羽目の頭がグレー色なのはまだ子ども。ということらしい。

少し撮ってると、居並ぶ「鳥屋さん」の気持ちが分かってきた。
飛翔する姿は見ていてほんと清々しい。



北海道/釧路市
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)





オホーツクホワイト

2017年02月27日 - 鉄道情景

20170211-TATS6878.jpg

20170211-TATS6885.jpg

20170211-NKD_2582.jpg
(c)Tatsuo Iizuka




7日間の撮り鉄、冬の道東の鉄道三昧。充実の日々でした。
同じ北海道と言えども、道東の風景は荒涼として広大で、
その中をレールが敷かれ、毎日毎日淡々と列車が走る。
そのことに感銘を受けてきました。
物言わぬ列車ですが、厳しい環境を走り続ける使命感というのか、
とにかくその姿が「かっこいい」。
そんな思いでシャッターを切ってましたよ。
みなさんにはどう映るでしょうか。





北海道/網走市・小清水町
FUJI X-T2 XF 18-55mm f2.8-4
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)






draft ice

2017年02月26日 - 自然風景

20170210-TATS6860.jpg

20170210-TATS6866.jpg

20170209-TATS6761.jpg

20170209-TATS6842.jpg

20170209-TATS6839.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



たまには鉄道の写っていない写真を。
はるかシベリアからやって来た流氷群。
揺れてます。波に当たる音が聞こえることもあります。
翌朝見ると遙か沖合に流されて、昨日はあれだけあったのに・・・
と正にあっけに取られることもあります。
スケールの大きな自然を前にして、ただただ見とれる他ない訳です。


北海道/網走市・小清水町
FUJI X-T2 XF 18-55mm f2.8-4




流氷染まる頃

2017年02月25日 - 鉄道情景

20170209-NKD_2345.jpg

20170209-TATS6797.jpg

20170209-TATS6833.jpg
(c)Tatsuo Iizuka




釧路湿原を離れ、オホーツクへと急いだのは
流氷が接岸しているという情報と、明日から曇りが続くという天気予報からだ。
旅も後半線に入り疲れが溜まってきて
距離的にも時間的にも躊躇したけど、今日しかないんだからと言い聞かせた。

スノーシューを履いて丘に上がるとそこには流氷の白い海原。
そして知床連山の白い峰。

日が暮れると月も上がり、花を添えてくれた。
なんという幸運。
絶景独り占め。
やはり来て良かった。

だいぶ遠回りになったけど、宿への道のりは軽やかだった。



北海道/小清水町(釧網線)
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)
FUJI X-T2 XF 18-55mm f2.8-4








S字カーブを往く

2017年02月24日 - 鉄道情景

20170212-NKD_2668.jpg
(c)Tatsuo Iizuka



C11 171号機のトラブルにより、代役としてディーゼル機関車があてがわれ、急遽DE15による牽引となった「冬の湿原号」。
SLに乗る気満々で予約取っていた身には残念だったけど、
こうしてDE15の鼻の短い側が先頭で、ヘッドマーク無し、
5両の茶色い客車を客車を引く姿を見ると、昭和の時代、国鉄時代を彷彿させ、これはこれでなかなかなもの。

これを目的に遠方からも集まっていたようで、撮り鉄はたくましい。

湿原を流れる川に沿ってS字カーブを切るロケーション。
道東のこの雄大さに圧巻。



北海道/釧路市(釧網線)
NikonD4 TAMRON SP70-200mm F2.8 Di VC (A009)





カテゴリー

リンク

アーカイブ

このサイトについて


飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
http://www.photoseason.net

空いた時間に好きな写真を撮っては、ブログにアップしています。どうぞおつきあいください。

コメントもトラックバック欄も閉じていますが、メールで感想などお寄せいただけると幸いです。

photoseason@gmail.com

全ての写真と文章は飯塚達央の著作物です。一切のコピーを禁止します。コピーは違法行為にあたりますので、ご注意ください。どんな目的にせよ、私は自分の著作物の無断使用を望んでいません。


メインサイトもご覧ください。
http://tatsuoiizuka.com

フォトシーズンのHP
http://photoseason.net