ああ深山峠2

2008年11月22日 - お知らせ

トリックアート美術館のサイトに記載されてる文面http://tokachidake.com/art/kanran.htmlに、今ひとつ説得力がない。
曰く、「誰かが流氷を360℃のパノラマで見たら人生が変わった。とラジオで聞いた。だから丘の景色もそれに値するんじゃないか。」とか、「上富良野の景色の良さを観覧車の上から見ることで感じて欲しい」とか、そういう「大義名分」は空々しく感じるし、「大義名分」を掲げるからこの話はこじれてるように思う。
それなら、すでに中富良野などでやってる熱気球を、深山峠でやればいいし、何も上から見下ろさなくても車から降りて歩いてみてはどうでしょう?と、「フットパス」や遊歩道を整備すればいいと思う。

それよりも観覧車にこだわるのは、「儲かる」んだ。と言い切ってくれた方が分かりやすくていい。そういう目論見があるんだと。
あるいは同美術館(もしくは深山峠全体の観光業)の業績が芳しくない。このままでは立ちゆかん。だから最後の切り札。起死回生の一撃に、観覧車が絶対必要なんだ。
もしくはもっと良い車に乗りたい。もっと良い暮らしをしたい。だからこその観覧車なんだ。
でもいいと思う。(それなら建設OKという意味ではない)
それが正しい動機だし、正しい経済行為だし、経営者の判断だと感じる。
文面を見ると、「失敗したら撤退し、解体する」とある。
反対意見の多くは、観覧車事業は上手くいかないと思っているからこその反対ではないか?
だからこそやめて欲しいのだと思ってるのではないだろうか。
(解体する前に、事業が上手くいかず倒産したら、誰が解体撤去するのだろう)

購入費、建築費などの原価をペイできるのが何年後。いくらの利益を上げたい。そしてオープン当初はメディアも飛びつき観光客は賑わうけど、○年後には減るだろう。そのときには撤退する、だから○年間はやらせてくれ。
その方が賛成者は増えるように思うのだが・・・。

今、反対運動の先頭に立ってるのが上富良野町在住の写真家3名の方たちだ。
反対の署名活動を始めている。
その動きに対してどうやら誤解と思われる反発が生じているようだ。
観覧車が邪魔になり、写真の撮影ポイントが減ってしまうから反対しているのだろうという見方があるようなのだ。つまりは写真家の勝手な事情で反対するなよと。
昨日の画像にあるように、絶好のポイントから観覧車が丸見えになってしまい、撮影ポイントでなくなる場所も出てくる。しかし、それら1つや2つの事象だけを捉えて反対しているのではない。
素朴さが魅力の丘全体、ひいては美瑛・上富良野・富良野地域が(これ以上)低俗な観光地になることを避けないと、この地域の将来はないと感じているからこその反対なのだ。
社長は先の文面の中で、「上富良野の魅力を伝える手段」と言ってますが、これは上富良野町だけの問題ではないことは明白です。

それと観覧車のゴンドラから見下ろされる格好になる住居・住まい・暮らしがあります。穏やかに暮らしたいと願う気持ちは皆同じはず。それも踏みにじられるのでしょうか。(反対していない住民もいるようです)

現状、すでに中古の観覧車は購入済み。現地に搬入もされてます。
年内の基礎工事のあと、来春より本格着工に入り、来年5月の完成目標とされています。
法規制も、条例による規制もない(未確定ながら、来年5月に条例が改正され、建築物の高さ制限が盛り込まれる模様。その前に作ってしまうという話もあります)中で、観覧車建築は計画ではなく、実行に向け進められています。
地元「上富良野景観づくり推進会議」では「景観専門家のアドバイスを受けてきている(!?)」からと問題なしでスルー。

そしてこの話は北海道新聞富良野版の夕刊という限られた部数の新聞で、15日に報道されたばかり。深山峠周辺の集落の方でも昨日今日知った、という方がいるくらいなのです。

そこで今僕にできることはみんなにこのことを周知すること。です。
皆さんもまずは廻りの人に深山峠に観覧車が建設されようとしていることを教えてあげてください。
ご自身のブログがあるなら、ブログにも書いてください。

観覧車

写真は夕張市の観光施設にあった観覧車。観覧車は遊園地にあってこその遊具だ。
そして撮影時、この遊園地は閉鎖された状態だった。とてももの悲しい光景に見えた。
(5年ほど前の撮影。町おこしとして第3セクターで運営していたので、閉鎖後市の予算で取り壊したはず)
そして今回深山峠に建設される観覧車は、高さ50メートルで道内で4番目の高さのよう。
それが突如として田園風景に現れることになるのです。
そんな鉄の構造物は必要ないと思います。
それよりも上から見たいなら、熱気球や飛行船。地べたで、足の裏で丘を感じるなら、車や観光バスの通れない遊歩道、「フットパス」の整備を望みます。
道東では「フットパス(牧場などの私有地をまたぎ歩いていく小径)」の整備が進んでいます。
もしそれらを「トリックアート美術館」が率先してやったなら、社長は高い評価は得られるし、当初の目標通り丘の良さも伝えられると思うのですが。人生変わる人もいると思うのだけどなあ・・・。

追記(蛇足):11月30日は上富良野町長選挙日。候補者はこの観覧車の件には触れていない模様。そう言えばトリックアートの社長は、地元最大手建設業者の社長さん。あと観光協会の理事さんでもいらっしゃるようです。

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
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