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カラーor白黒2

2007年02月04日 - 白黒写真

カラーか、白黒か。見る方からすると、どちらでも良い写真はいい。好み趣向によりけり。となるでしょうね。
ただ、白黒写真は今ひとつピンと来ないと言う人も、本当に素晴らしい白黒プリントを見たことがないだけかも知れませんね。白黒写真って、カラー写真から色を抜いただけじゃないのです。冴え渡る白と、深い黒。その間の何層にもわたるグレー。それと印画紙の質感。
web上、モニター上ではおろか、印刷でも全然再現不可能な本物の白黒写真を一度目の当たりにしてみて欲しいと思います。きっと写真の見方が変わるだろうと思います。
それはどこで見られるかと言うと、写真展です。ギャラリーでこそ、ホントの写真が見られます。写真に興味を持ったなら、ギャラリーに足を運びましょう。

さて、撮る側の意識、ボクの中ではどうかと言うと、単純に色で見せたい時はカラー。光の強弱(トーン)で見せたい時は白黒です。トーンで見せたい時というのは、逆に言うと色の情報が邪魔な時とも言えます。
色は視覚的に目につきやすいのですが、その分やっかいなことも多いのです。
そもそもカラー写真と言っても、現実のカラーをそのまま再現することは出来ません。フィルムはフィルムの発色特性に左右され、まして一般的なデジタルカメラの絵は撮影素子のRGGBのベイヤ配列の特性上、ひとつの画素にはひとつの色しか割り当てられていない。あとはこうであろうと画像処理エンジンが補完した色を出しているに過ぎないのです。
デジカメのカラー写真がどうも嘘くさい。そう思うのは構造上の問題なのです。
あ、ちょっと難しい話になってしまいましたが、ボクがデジタルカメラを扱うようになって、いいなと思うのは、カラーを自分好みに調整出来ること。嫌だなあと思うのは、色が嘘っぽいことです。
カラーフィルムでもそう。フィルムの発色特性で、シアンがかったり、マゼンタが強かったり。色に振り回されてしまう。
色に惹かれてカラー写真を撮ったのに、リアルな色が再現出来ない。
それなら色に振り回されない白黒がいい。デジタル時代になって、一層その思いが強くなってきました。

それと想像というキーワード。これはボクが写真を撮る上でとても意識していることです。カラーにせよ白黒にせよ、写真は現実の世界からすると、ほんの小さなそれも二次元の世界に過ぎません。目の前の光景を一枚のフレーミングに納めることは無理だし、一枚の写真が写真の中で完結しちゃってもそれは詰まらない写真になってしまいます。説明的な写真は、面白くも何ともない。
一枚の写真が広がりを持ってくれるよう心がけて写真を撮っています。それはフレームの枠外のことだったり、温度だったり、風だったり。昔こんなとこに行ったような気がするだとか、夢で見た世界だとか。
そのために出来るだけ、シンプルに撮りたいと思ってます。あまり情報を詰め込みたくないのです。足らない情報は、見る人が補ってくれればいいなと思っています。
シンプルに撮ろうと思う時、色の情報が邪魔になる時があるのです。そんな時も白黒です。
あと、色の情報を削ぎ落とすことで見えてくる物事の本質もあろうかと思います。
色がなくなる分、光の強弱が強調されます。それによって、引き立つ奥行き感、被写体の存在感。それも白黒写真の特長です。

自分が撮るのは、カラーも白黒も両方ですが、他人の撮った写真を見るのは、圧倒的に白黒が好きです。
自分の撮った写真でも、カラーはちらっと見て、良いか悪いか判断し、それっきり。白黒はじっと見ます。何度も見返します。

今開催中の写真展は、白黒写真です。デジタル出力なので、本当の白黒写真とは趣が異なりますが、見に来て欲しいというよりも、味わいに来て欲しい。そんな気がしています。

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の50才、脱サラし北海道移住23年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
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