3分35秒の差

2017年02月20日 - 鉄道情景

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釧路湿原駅でSLの撮影後、根室の落石岬へと車を走らせる。
予報では晴れマークが続いてるのに、ずっと重たい雲が占めたまま。
だけどそのポイントで夕陽を狙えるのは今日しかない。
距離は片道150km。この日は日の出前からすでに150km走っていて、アクセル踏む足取りも重い。
何とか晴れてくれよ。という願いを胸に東へと。

日本のほぼ東端到着まで予想以上に時間が掛かり、車を置いて急ぎ足で丘陵を歩く。
そこには見渡す限り野生の鹿たち。
その数ざっと200〜300頭?
そいつら皆が顔を向け耳を立てて俺の動向をチェックしている。
初めて来る場所なら怖くて退散する所だったかも知れない。
でもこんな所まで来て撮らずに帰れるか。
そう思って歩くうち、鹿の眼も気にならなくなった。

息も絶え絶えにようやくたどり着いたポイント。
太平洋の大海原と線路が並行するまさに絶景撮影地。

しかも水平線の間際で雲が切れている。
ここから日没直前に太陽が顔を出すに違いない。
あとは列車とのタイミングが合うかどうか。

合え、合え。
と願ってるうちに見事太陽が顔を出し、自分の足元まで赤く染め上げた。
時計を見ると列車がまさにやってくる時刻。
そのとき「俺は持ってる!」と思った。

あとは列車。
早く来い、早く来い・・・。
ところが通過時刻を1分過ぎ、また1分過ぎて。
遅延か・・・。列車の姿が見えない。
万事休す。
そして太陽が容赦なく沈んでしまった。

列車は線路脇に大挙たむろする鹿を警戒して、停まりそうなスピードでゆっくり進んできた。
定刻より5分の遅れで。
日の消えた中を静かに去って行く姿を見送った。


上の写真と、下の列車が来た写真の時間差は3分35秒。
時間通りに列車が来てくれたなら・・・。
また宿題を残すことになった。
廃止が噂される花咲線。
悠長なことは言ってられない。また来年リベンジに。


ちなみにこの区間、1〜2時間に1本しか列車が来ません。
ローカル路線の撮影の難しいところです。

また、増えすぎて農作物や交通機関への悪影響が深刻化している
この場所に生息する鹿の駆除が近日2回にわたって行われるという報道を今日目にした。
列車ダイヤの遅延のみならず、衝突事故も度々。
車道にもいっぱい出てきて確かに危険極まりないのでやむ無しか。


20170208-NKD_2032.jpg

ちなみにやって来たのは代走のキハ40。本来ならシルバーボディのキハ54がやって来て、
西日を浴びてサイドがぎらっと輝く・・・ってのが狙いだったのです。




北海道/根室市(根室本線・花咲線)
Nikon D4 AF-S NIKKOR 24-70mm 2.8G ED








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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
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