FUJIのWBはカメラまかせが吉だとは知らなんだ
2016年09月18日 - 機材ネタ

(c)Tatsuo Iizuka
FUJIのX-T2を使い出して一週間ほど。
色味についてはどうもしっくり来ない。
X-T10の時の印象そのままで、肌色が不健康な感じ(グリーンっぽい)に見えたり、それで彩度を上げるとオレンジ色になったり。
で、「FUJIの肌色はいい」という定評が分からないままだった。
それが少し解決しつつある。
それはWB(ホワイトバランス)の使い方の問題のようだ。
自分はオートにすることなく、多くの場面でマニュアルでK値を指定して撮るようにしている。
シャッター、絞り値もいつもマニュアル。
オートにしていると、背景が変わったり、明るさが変わったり、画角が変わる度に、背景につられて自動的に変化してしまうのを嫌うからだ。重視するのは被写体(人物など)にあたる光であって、背景じゃない。
だからマニュアルに固定してる方が楽な撮り方だと思ってそうしてきた。
ところが、FUJIのカメラの場合、マニュアルでK値を指定すると、どうもグリーンかぶりを起こしてしまう。
それならばとWBシフト機能でグリーンを減らす方向にしてみても、全体的にマゼンタかぶりを引き起こす印象に・・・。
そして、このグリーンかぶりはAWB(オート)にしてみると、あれま不思議と出てこない。きれいな画像になる。
何故?謎? ぐぐってみたらこんな記述を発見。
FUJI特有のホワイトバランスの設定があるみたいなのだ。
「AWBで出している色温度をマニュアルで設定しようとしても出来ないんです。」FUJIの担当者談。
「マップカメラ」さんのサイトより引用
https://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=29410#x_pro03
カメラいわく「俺に任せればいいもんを、指定しやがるから」ひねくれてやった。状態か。
なるほど。K値が100単位でないというのにも合点がいった。
マニュアルでK値を指定して撮るのは少数派。
大多数のAWBで撮る方には、「FUJIの色はいい」ということだ。
要は自分の使い方が、メーカー推奨の方法と違うかった。ということだな。
カメラ任せのオートがいいってことなら、しばらくAWBで使ってみよう。
せっかく色のいいカメラなのに、渋い色味の「クラシッククローム」やモノクロの「アクロス」を多用するのもアレですし。
だけど、室内でのミックス光源下で外部ストロボを使うシーンとか、AWBよりもK値指定の方が楽な場合はどうなっていくのだろう・・・。
それとこのカメラ、発熱量が相当なもの。
昨夜、ブライダルスナップの撮影でX-T2を初めて使ってみた。
2時間半くらいで400枚くらいの撮影の最中、電源はもちろん入れっぱなし。
そんな状況下で、ボディ底辺が熱を持って熱くなってきて焦った。
動作に不具合が出そうな気配はないから良かったけど、
こんなに発熱するカメラは初めてだ。
バッテリーはX-T2用の新開発品を使用。
冬にはカイロ替わりになりそう・・・。
FUJIFILM X-T2。
メーカーの熱が込められたカメラに間違いない。
北海道/東川町
FUJIFILM X-T2 XF35mmf1.4R
でもね、再生ボタンやAE-Lボタンなどがホント小さくて、手袋したままでは操作が困難。
マイナス10℃まで撮影可能をうたうカメラとは思えないデザイン。
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