痕跡

2016年01月20日 - M9-P

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(c)Tatsuo Iizuka



こんな山中に、1万4千人もの人々が暮らしていたなど、誰が想像しうるだろうか。

鉱脈が発見されたのが大正4年(1915年)。
最盛期の昭和18年(1943年)頃には、人口が1万4千人にふくれあがったという。
小学校の児童数は1593人(31学級)で網走管内で最大の規模に。
大企業の傘下として出来た町には、映画館など札幌を凌ぐほどの娯楽施設も出来、
テレビが全戸に行き渡るのも、
水洗便所の導入も早かったという。

ところが終戦後、相場の下落と資源の枯渇により、事業の縮小を余儀なくされ
人々はこの町から立ち去り活気が失われ、企業の撤収が確定。
昭和48年(1973年)に閉山に追い込まれた。
閉山時の人口は150人。
閉山後すぐに閉校になった小学校の児童は10数人。
ひとつの町が出来、そして消えるまで、58年間。

閉山からすでに42年経った今。
人口はとっくの昔に0人。
木造のものはほぼ全てが土に還り
わずかに残るコンクリートの断片が、かつての栄光を知る手がかりとなっている。



北海道/紋別市
Leica M9-P SUMMILUX-M 35mmf1.4 ASPH.





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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
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