廃止になる駅を巡る 旧白滝駅

2016年01月16日 - M9-P


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(c)Tatsuo Iizuka



板を渡した簡素なホーム。
年季の入った木造の小屋が待合室だ。
中に入ってみると、ほっとするのは
掃除用具がきちんと並んでいたり、手書きのメッセージが書いてあったり
人の温度をしっかり感じるから。
近所の方が長年管理されてこられたという。

昭和4年にレールが敷かれ汽車が走り出した頃にはなかったこの旧白滝駅。
道路と呼べる道も、当然車もない頃のこと。
集落は夏は生い茂る笹藪で熊に、冬は深い雪に行く手を遮られることもままあったという。
そこで集落の人たちが団結し駅の設置を懇願すると、それが叶い直線レールの脇にホームが渡され
昭和22年に臨時乗降場として開業された。
その際、ホームや待合室の木材は集落の人々が持ち寄って作られ
それが今に至っているという。

この駅に停まる列車は下り遠軽方面に朝1本。上り方面に夕方3本。
集落の住人も減り続け、現在定期利用客は通学の女子高生一人だけ。
そして、この春の卒業をもって旧白滝駅の68年の歴史が閉じられる。


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(c)Tatsuo Iizuka


急速に気温が下がるなか、待合室のオレンジの灯りがうれしい。
そして線路の先、ブルーの空には折しも三日月が。




石北本線/旧白滝駅
Leica M9 SUMMICRON50mmf2 2nd
SONY α7s Distagon25mm f2.8 Y/C



一人の利用客である女子高生のことが朝日新聞やNHKで取り上げられ
カメラを持った人たちが、その乗降シーンを撮ろうとして来られているようです。
中には厚かましくも立ち位置や目線の希望を要求し
本人も困惑し、周囲の大人達も心配しているとのこと。
カメラを持つと他者を思いやる気持ちを忘れる残念な輩の多いこと。
この駅との別れまでのわずかな時間。
そっとしておいてあげたいものです。








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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
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