地図に載らない島で

2015年12月02日 - OM-D

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(c)Tatsuo Iizuka



タイに行ったのは北海道歌旅座 JUNCOのPV撮影のため。
初日に北海道から5,000KM一気に移動し、
翌朝モーターボートで小さな島に渡ると、その沖に浮かぶさらに小さい島での撮影を試みた。
風が吹けば飛ぶような、高波が来れば沈むであろう小島だ。
きっと地図には載ってないだろう。

しかし、その島に渡るべく、待てど暮らせど約束の船はやって来ない。
催促しても返ってくるのは生返事のみ。
これがタイの流儀の「マイペンライ(気にすんな)」
てヤツか。早速その洗礼を浴びることになった。
この後、ツアー中何度も不意の「待ち時間」に気をもむことになる。
だけど不思議と結果オーライになる。
「マイペンライ」は不思議な魔力を持っている。


さて、気持ちが途切れそうになった頃になって、ようやく船のエンジン音が近づき、撮影のスタンバイが整えられた。
まずは、タイの撮影チームのドローンでの撮影となった。
JUNCO一人をその地図に載らない島に残し、我々はこちら側の辛うじて地図に載るだろう小島の岩陰に隠れていた。
隠れていたのはドローンが旋回した時に、映ってしまわないようにである。
岩陰は木陰にもなっていて、身をひそめるにはうってつけだった。
日差しから身を守ることもできた。
しかし岩陰から見える赤い衣装をまとったJUNCOが立つ島にあるのは白い砂ばかり。
青い空と海とのコントラストは最高だったけど、
強烈な太陽を遮る木もなければ、映っては困るので、飲料水さえ残さなかった。

JUNCOの持ち物はインカムだけだ。
そのインカムを通じて、JUNCOにも曲が聞こえるようになっていて、曲に合わせて
身をよじり歌っているふりをすればよかった。
だけどJUNCOは歌った。
2テイク目の後半から気持ちが入った。
南の海にJUNCOの歌声が響き渡った。

我々のスイッチもここでしっかり入った。
ぶっ倒れるんじゃないかという心配をよそに
JUNCOは3テイクを歌い上げた。

望遠レンズ越しに見た歌う顔は、気持ちよさそうだった。
生きてる顔してた。
幸せな奴だなと思った。
こんな現場に立ち会えた俺も幸せ感じたけど。


そのあと、コテージに戻り辛い料理で胃袋にも気合を入れ、再び小島に上陸すると
太陽が西に傾くまで我々のセッションが続いた。
すごくいい写真が撮れたという手応えがあった。
JUNCOも我々も、タイのスタッフもみんないい顔になっていった。


早くその時の写真を見てもらいたくてうずうずしている。
しかし(当然)それは許されず
写真集の完成を待つしかない。
2016年2月14日の完成だという。



そのJUNCOと北海道歌旅座は、12月は神戸〜岡山〜広島〜東京〜岐阜〜愛知の本州ツアーが控えている。
ぜひお近くの方は足を運んで、眼と耳と体で歌を感じていただきたい。
日程は以下のリンクよりご確認を。

http://blog.dmj.fm/



タイ/マンクラン島
OLYMPUS OM-D E-M1 Panasonic35-100mmf2.8




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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
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