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浅茅野飛行場

2013年08月25日 - 北海道の戦争遺産

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(c)Tatsuo Iizuka

音威子府からオホーツク沿岸(浜頓別など)を通って稚内へと続いた天北線。
のちに幌延を通る現在の宗谷本線が開通するまで、稚内、そして樺太へのルートはこの天北線(当時は宗谷線・のちに北見線と改称)が担っていた。
主要ルートを宗谷本線に譲ると、天北線はローカル線へと成り下がった。
そして1989年(平成元年)に天北線は廃止となる。

写真は天北線の旧「飛行場前駅」。
かつてレールが引かれていたところは舗装され、サイクリングロードとなっている。
ホームは質素な板張り。
今やクマザサに覆われ、自然に還りそうな様相だ。

「飛行場前」駅といっても、実は昭和30年の開業時にも周辺に飛行場はなかった。
名前の由来は、かつて付近に旧陸軍の浅茅野(あさぢの)第一飛行場があったことに由来する。

浅茅野第一飛行場は、ソビエト、千島・カムチャツカ防衛を目的として建設された。
昭和17年に着工し、19年には完成しているが、ほどなく終戦を迎えた。
完成を急がれたため、多くの中国・朝鮮人を含んだ強制労働が行われ、過酷な状況下で多数の人命が奪われた現場でもある。


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(c)Tatsuo Iizuka

かつて浅茅野第一飛行場のあった場所は、牧草地が広がるのみ。
飛行機を敵軍に見つからぬよう格納した掩体壕(えんたいごう)の跡が、その牧草の中にひっそりと残っている。
写真の奥、草がこんもりと盛り上がっているのが見て取れるでしょうか。





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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の50才、脱サラし北海道移住23年目になります。
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