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最近買った写真集

2006年04月12日 - 写真

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「ぺるそな」鬼海弘雄 
浅草の雷門前で変な人たちを撮った写真集。30年もの歳月を費やして、ただ淡々とほぼ同じ構図で肖像写真を撮り続けてたものを集めてある。その単調さの中に、人間の幅広さ、奥行きの深さが写っているから面白い。被写体はちょっと近寄りがたい風貌の人ばかり。よく写真に撮ったもんだと、それだけで尊敬に値する。きっとカメラマンのオーラ(もしくは匂い)が撮らせるのだろう。背景にあてた柱なんかの直線がわざと(だと思う)傾けられていて、不安感を募らせてあるのが上手いなあと思う。
この前東京に行った時に雷門に行ってみた。すぐ側に交番があった。安心のバックボーンがあったのかと分かったが、やはりまね出来るものではない。同名の写真展に行けなかったのが残念だ。
撮影はハッセルに80ミリ1本だけ。それに白黒。シンプルな潔さに感服する。

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「啄木キネマ」瀬尾明男
コダクロームの渋い色調の中に置き換えられた作者の視線の鋭さ。描かれているものの大半は北海道のマチ。すっかりやられました。がつーんとやられて、どよーんと凹みました。自分の至らなさにです。刹那で危うい感じがとてもいいです。ブックデザインもいいし、添えられている石川啄木の歌もいい。

 あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日もさまよひて来ぬ
 今夜こそ思ふ存分泣いてみむと 泊りし宿屋の 茶のぬるさかな
 寂寞を敵とし友とし 雪のなかに 長き一生を送る人もあり

同じ写真表現をなりわいとする身として公表するのははばかれるが、個人的には近年のベスト写真集。次、これを越すのは飯塚達央の写真集が出るまでないかも・・・。せめてそう思うようにして明日からまた頑張ろう。

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「写真よさようなら」復刻版 森山大道
かの森山大道の1972年の同名写真集の復刻版。当時34歳。何だか行っちゃい過ぎて、ボクには理解不能でした。

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の50才、脱サラし北海道移住23年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
http://www.photoseason.net

空いた時間に好きな写真を撮っては、ブログにアップしています。どうぞおつきあいください。

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