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枠の外へと

2011年03月08日 - 東川

ワークショップ2
(c) Tatsuo Iizuka


今日はボクが暮らす町の小学校の写真ワークショップの締めくくり、写真発表会でした。
発表以外にも彼らの撮った写真を全てチェックしましたが、ボクはそれらの写真に感銘を受けたと同時に、大人の写真、自分の写真に恥ずかしい思いを感じてしまいました。
それほど子供達の撮る写真がピュアで、真っ直ぐで、こざかしい思惑などもなく、感じたまま、感性のまま、瞬発的にシャッターを切ったそのものが写っているのでした。
フレームという決められた枠の中に、上手く品良くバランス良く配置することに気を奪われている自分の写真に対し、彼らの意識のなかには、フレームや枠のなかにきちんと納めるという意識はありません。
枠なんて概念を持たないのです。
枠を持たない写真は、外へとはみ出す勢いを持ち、もの凄い躍動感で迫ってきます。
ピントも水平もありません。テーマという枠も大人がつけようとしただけで、彼らの本来のエネルギーの前では意味を持たないのです。
それでも彼らはテーマを与えられると、お利口に振る舞います。集団の中にいるとお行儀良く振る舞うのです。
それがカメラを持って、個になったとき、何か自由に描くことを許されたクレヨンと画用紙を与えられたように活き活きと目の前の光景を捉えていくのです。
その変化する様を、目の前で見てきたことは、決して少なくないインパクトをボクに与えたのです。
我々大人達は、子供らを枠に収めようとするのではなく、枠を外してやること、ここまでやっても大丈夫なんだよという最低ラインを示してあげることだけでいいのではないでしょうか。
枠をはみ出し勢いのまま外にはみ出そうとする彼らのエネルギーを許容する力。それこそが我々大人に必要なんだと感じました。
ごらん下さい、この澄んだ黒い目を、この真っ直ぐな視線を。ぎゅっと握った指先に込められた力を。
名前も知らない子だけど、愛おしくて仕方がありません。
わくわくした気持ちで何を撮ろうとしていたのでしょうか。
そんな気持ちで我々はシャッターを押してるでしょうか。

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の50才、脱サラし北海道移住23年目になります。
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