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春祭

2006年03月10日 - 東川

今日は集落の「金比羅神社」の春祭があった。
この金比羅神社は道路地図にも載っていて、電話などでウチの場所を説明すると「この金比羅神社って書いてある近く?」などと聞かれることがあるのだが、実際は小さくて見過ごしてしまうほどでとても目印にはならないくらいの神社だ。
この金比羅神社のお祭りは春と秋、毎年3月10日と9月10日に行われる。
今日は穏やかでいかにも春らしい陽気だったが、それでも床は抜け落ち、すきま風の入るボロボロの神殿はまだまだ寒かった。集まった地域の人は、煙突ストーブを取り囲んで車座になっていた。
やがて神主さんがやってくると、祝詞(のりと)があげられた。ストーブの中の薪がパチパチと音を立てる中でお祈りが続けられた。

金刀比羅神社というのはやはりあの四国の金比羅山が総本山で、海の神様を奉っているらしかった。それが何故、この大雪山の山麓にあるこんな集落にあるのか年寄りに聞いてみると、四国からの開拓民が多かったこと、それと皆、船に乗って北海道に渡って来たことに由来しているんじゃないかということだった。
この地域は今では21世帯の静かな集落だが、40年程前には発電所を中心としたひとつのマチの様相を呈していたと聞かされた。ボクが今住んでいるあたりには、発電所に働く人たちの長屋が続き、水田農家がいて、商店があり、飲み屋があり、銭湯があったという。
それは東川の中心部に次ぐ賑わいで、だからこそここに神社があるという理由に結びつく。
発電所が無人化され、水田農家の高齢化、そして離農によって賑わいの面影は今やどこにもない。それでも春と秋、神社のお祭りだと言っては集まる地域の絆。新参者として物珍しく見させてもらいながら、受け継いで行かなきゃならない古き良き習わしの大切さのようなものも感じた。

20060310202148.jpg


垂れ壁に掲げられたお札は、この神殿の新築に際する寄付者の名前。この集落には何世帯の家があったのだろう?

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の50才、脱サラし北海道移住23年目になります。
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