西会津の鉄道風景 C57 快走
2018年04月30日 - 鉄道のある風景






(c)Tatsuo Iizuka
「SLばんえつ物語」号に使用されるSLはC57 180号機。
トップナンバーのC57 1号機が復活SLとして「SLやまぐち」号に使われ出したのは、もう40年近い前でしょうか。
細くて長いフォルムがとても美しい姿のSLとして愛され続け、今なお現役として活躍しています。
中学1年生のときに寝台特急「金星」に乗って一人、「SLやまぐち」号を撮りに行って以来
37年ぶりに出逢うC57でした。
D51やC62のような大迫力はありませんが、実に軽快に会津路を駆けていました。
夏を思わせるような気温で、煙の出方はあいにくでしたが、
C57の走る姿を拝めて良かったなあと思います。
大半の撮り鉄がしてたように、次の機会には同時にビデオ撮影しよう。
と思わせますね、SLには。
撮ることに必死で、動輪やクランクの動きなどを、あとでじっくり見てみたいものです。
しっかりと印象には刻まれてますけどね。
新潟県/阿賀町 福島県/西会津町・山都町 (磐越西線)
奥会津の鉄道風景 川沿いを行く
2018年04月29日 - 鉄道のある風景





(c)Tatsuo Iizuka
前に只見線を撮りに訪れたのは20年以上前のことです。
そのおぼろげな記憶を頼りに行くと、ありました。
ポジフィルムに残ってる風景が。
なかでも4枚目にある赤い屋根の集落は、前に来たときに「こんな日本的な集落があるんだ」と感銘を受けた場所です。
今回、ぜひ再訪したい場所でした。
当時、写真を撮った後、薄暗いなか只見川沿いの道をくねくねと新潟方面に抜けながら
さらに撮り進めて行った記憶があるのですが、
2011年の豪雨で橋脚や路盤が流されるなどの大きな被害を受け、只見線は現在もまだ会津川口ー只見駅間が列車が走れない状況にあります。
国道も列車代行バス以外は通行止めのようで、奥只見というか日本の奥。といった雰囲気を感じます。
夏の朝には大気が川で冷やされ、霧が良く出るそうで、幻想的なシーンを撮ることが出来るようです。
秋には渓谷沿いに見事な紅葉。冬には深い雪。
季節を変えて、何度も訪れたい沿線です。
そして乗り鉄もしたいですね。
今回桜を撮るのに忙しく、磐越西線も只見線にも乗ることが叶わなかったのが心残りです。
キハ40系のゆったりしたシートに身を預け、車窓を楽しみたいものです。
福島県/三島町・金山町(只見線)
西会津の鉄道風景 桜のトンネル
2018年04月28日 - 鉄道のある風景



(c)Tatsuo Iizuka
只見線の有名ポイント、柳津(やないづ)の桜トンネル。
ここでも運良く、満開の日に撮影することができました。
平日にも関わらず、たくさんのファンが迎える中、白緑の只見線カラーのキハ40がやってきました。
本当に華やかな光景です。
北海道では見られない見事な桜とキハのコラボレーションに気分もアップ。気温もアップでしたが汗
夜桜を撮りたい。
きっとヘッドライトで桜が照らされて、闇夜に浮かび上がるに違いない。
我ながらいいひらめきに、頬を緩めつつ日が暮れるのを待ちました。
上手く写るかなあという心配の他にもう一つの懸念が。
それはこのポイントは、お寺の境内を横切り、お墓が並ぶ斜面を登って上がらなければならないことです。
もちろん辺りは真っ暗。昼間あんなに賑わっていたのに、人の気配は全くありません。
そこを懐中電灯の明かりを頼りに上がっていきます。
やっと急斜面を登り切ったとき、懐中電灯の先にはっきりと浮かんだのは、
なんとしゃがみ込んだ人の顔。
2mくらい前。
腰を抜かしそうになりました。
同じことを考えてたファンがいたとは。
まあ居ても不思議じゃないけど
居るなら居るって明かりをつけるなりして、知らせてくれよ・・・。
と憤慨しつつ、果たして本当に撮り鉄なのか?足はついてたか??
そんな思いをしつつ撮った夜桜と列車の軌跡です。
福島県/柳津町(只見線)
西会津の鉄道風景3 国鉄急行色のキハ
2018年04月27日 - 鉄道のある風景






(c)Tatsuo Iizuka
桜のポイントで構えていたら、クリームに赤帯の国鉄急行色のキハがやってきてびっくり。
磐越西線に走っているとは! やった!と血が騒ぎました。
「国鉄急行色」とはその名の通り、かつて国鉄の非電化区間で活躍していたディーゼル急行列車の塗色のことです。
JRに移行して、新しい車両も増え、かつての塗色をやめて行ったことから、一時は絶滅した「国鉄急行色」でした。
しかし、ここ5,6年くらいでしょうか、JRやいくつかの私鉄でも集客のため復活が相次いでいるようで、僕らの年代の旧国鉄時代からのファンを楽しませてくれてます。
リバイバル列車、もしくはリバイバルカラーですね。
かつて鉄道ファンは少年ばかり。今や鉄道ファンはおじさん(旧少年)ばかりです。
そんな「国鉄急行色」が磐越西線に走っていることも知らなかったほど、車両についてはろくに調べもせずに来たのですが、
磐越西線の非電化区間には、割と新しいJRのキハ110系(趣がなくて写欲が湧かない)と
国鉄時代からのキハ47,48系の2系統があるようです。
そして所属する新津運転所のキハ47,48系には、どうやら4つの塗色が存在することが分かりました。
白と青の塗り分けの「新潟色」。前面の青いひげ3本が何とも愛らしくて、個人的にはツボです。
かつての戦隊ヒーローを思わせる白と赤の塗り分け。これはイマイチ。
朱いろ一色の「タラコ色」と「国鉄急行色」は、2両1編成で組まれているのでファンの間では「タラ急」と呼ばれているようです。
そしてネットから得た運用図を元に、「タラ急」の「国鉄急行色」側に一番の狙いを定めて(!?)撮影プランを立てていきました。
何しろ、大阪の鉄道少年だった身にはあの懐かしい「国鉄急行色」の列車が走っていることは夢のような出来事です。
しかし、最近塗り直したばかりのようで、やけにピカピカなのが玉に瑕・・・。
僕の知ってる「国鉄急行色」のディーゼルカーはすすで真っ黒。鉄粉で下廻りは赤茶色。
スマートな電車特急から完全な格下な存在ってことを、天王寺駅や大阪駅でずっと見て来ていましたから。
そんな訳で「国鉄急行色」の合間に通常の「新潟色」の編成の普通列車がやってくるとほっとしたりして。
「白赤戦隊色」ならう〜む。
キハ110はスルーして、次の撮影ポイントに移動する時間や、休憩に当ててました。
いずれにしても、磐越西線の非電化区間はキハの天国であることは間違いありません。
キハ好きな身には堪らない路線なのでした。
夜の野沢駅、満開の桜の木の下。まさにその3番ホームに入線した「国鉄急行色」のキハ。
夢なら覚めないで欲しいなあと思ったひとときでした。
福島県/西会津町(磐越西線) 新潟県/阿賀町(磐越西線)
西会津の鉄道風景2 桜とキハ
2018年04月26日 - 鉄道のある風景






(c)Tatsuo Iizuka
4月上旬、急な思いつきで決めた今回の旅でした。
しかし、思いのほか今年の桜は早く、フェリーの予約を取り直し、2日早めての出発となりました。
気もそぞろに新潟に上がると、もはや完全な葉桜状態でした。
標高が上がる福島県西会津地方に入ると、白い花をつけた桜の木が一本、二本と見えてきました。
「やったー、桜だ」
そして線路端に満開の桜の並木を見つけたときには思わず興奮してしまいました。
日も陰ろうとしてる中、小雨も降ってきましたが、桜の姿をかえって幻想的に見せてくれました。
僕が撮るまで咲き揃うのを待っててくれたような、そんな馬鹿な想いも湧いてきたくらいにして・・・。
夜も懐中電灯を頼りに線路端の桜を探して廻り、初日は最終列車まで。
撮影が終わって車の荷室に横たわっても、念願の桜が撮れたことと、翌朝の撮影プランを思い描くと気持ちは高ぶったまま寝付くことができず、朝を迎えることになりました。
その日からは快晴絶好調。
寝不足の身体に、まぶしすぎる青空と桜のコントラストになりました。
福島県/西会津町・山都町(磐越西線) 三島町(只見線)
西会津の鉄道風景1 桜とSL
2018年04月25日 - 鉄道のある風景



(c)Tatsuo Iizuka
西会津・奥会津地方に撮り鉄に行ってきました。
行き帰りのフェリーで各1泊づつ。現地で車中泊が5泊の計7泊8日間。
車で走った距離は1,650km。フェリーの小樽ー新潟が16時間で690km。帰りの仙台ー苫小牧が15時間の560km。
トータル2,900kmの移動と結構な旅になりました。
そして期待の桜は、場所によって満開。
SLが走った週末も土曜日までは辛うじてもってくれて、
念願の桜とSLの競演を写真に納めることができました。
本当に幸運でした。
上の2枚の場所には詰めかけたファンが100人以上?の大賑わい。
もちろん写らないようにフレーミングしていますが、
普段、北海道の沿線では見ることのできない(やや異様な)光景でしたよ。
また、期間中天候に恵まれ(過ぎて)、30℃近くまで気温が上がりました。
4月の観測記録を塗り替えたそうです。
出発前日は雪の舞う北海道に居た身には、この暑さにクラクラと・・・。
寒さ対策万全で臨んだのですが、ダウンジャケットやフリースはまるで出番なく
半袖シャツを買い求めに行くような状況でした。
暑さ、そして5泊の車中泊となかなか体力を奪われる環境でしたが
SDカードを危うく使い果たしそうになるくらい大量の写真を撮って
無事に(車のちょっとしたトラブルはありながらも)北海道に戻ってきました。
磐越西線と只見線。
山有り、川有り、桜有り、これぞ日本の田舎。
日本の原風景を往くキハたちの姿も感動物でした。
福島県/西会津町・山都町(磐越西線) 柳津町(只見線)
撮り鉄グッズ 手作りマップ
2018年04月13日 - 機材ネタ


(c)Tatsuo Iizuka
入学写真のシーズンが一段落して、頭の中は来週からの西会津行きのことでいっぱい。
ポータブル電源や電気毛布はすでに到着し、テストしたところバッチリ使えるのを確認。
これで一週間車で暮らしながらスマホやデジカメの充電はもとより、電気毛布であったまることもOK。
窓のサイズに銀マットをカットし、車を寝床にする環境も整いました。
合わせて沿線のいい撮影ポイントはどこにあるのか?をネットで情報収集しています。
ネットにはいろんな情報があって便利ですね。でもあちこち散らかっている有益な情報をまとめるのも一苦労します。
現地に行って、あれどこに載ってたか??とスマホで検索しまくるのは時間のロスです。
そこで地図をプリントアウトし、折りたたみ式にした厚紙に貼り付けました。
見た目ぶっさいくですね。
カーナビの地図って今走ってるポイントは分かりやすいけど、
全体図が分かりにくかったり、道路優先の表示のため地形が分かりにくいですよね。
そこで何枚かにわたった地図を貼り合わせ、撮影ポイントを書き込んでいってます。
空いた余白には運行時刻を知るためのダイヤグラム、勾配図、会津地方の全体地図を貼り付けました。
勾配図はSLが煙を吐く登り勾配を知るためです。
こんなのも運良くネットで拾うことができました。
こちら面はSLが走る磐越西線ですが、裏面には只見線の地図と情報を貼り付けてあります。
これを助手席に載せておけば、一目で全て把握できるというものです。
あとは現地に行ってからのロケハンです。
それを書き込んでいって仕上げていきます。
あれもこれも撮れるわけじゃないので、絞り込んでいくのです。
桜の咲き具合(残り具合)も非常に気になるところ。
さてさてどうなることでしょうか?
ワクワク。

(c)Tatsuo Iizuka
春になってそわそわとしています。これ毎年のことなんですけど。
バイク乗りたい、コペンをオープンにして乗りたい、キャンプ行きたい、自転車にも乗りたい。
と遊ぶことで頭がいっぱい。
だけど、昨日も朝起きたら辺り一面真っ白で。しっかり雪が降り積もりました。入学式だったのにね。
今日も雪がちらほらと、寒いです。なので遊びたいリストはなかなか消化されません。
それでも強引にバイク乗ったりしてますけど、直ぐ根を上げて退却を余儀なくさせられてます。
モヤモヤが募ります。
春になったから桜が見たい。本州のソメイヨシノやしだれ桜を見たい。これも毎年のことなんですけど。
一昨日ふとネットを見たら、福島県の会津若松と新潟県の新津の間、阿賀川に沿って「SLばんえつ物語」号ってのが走ってて
タイミングが合えば、桜とSLが撮れるということが分かりました。
これは行きたい。って気持ちがむくむくと。
仕事のスケジュールも(悲しいかな)、空白。
こりゃ行くしかない。
飛行機で行って、レンタカー借りて、ビジネスホテルに泊まってというのが順当でしょうが
なんか面白みに欠ける。せっかくの春なのに。
ということで車で行くことにしました。
小樽ー新潟のフェリーに乗って、現地では5泊車中泊します。
早速Amazonで評価を見て容量の大きめなポータブル電源と、電気毛布を調達しました。
デジカメの充電用と寝るときの寒さ対策です。
夜は、年季の入ったアウディの荷室に寝袋に入って転がるのですが、
後部座席を前側に倒しても少し傾斜がついてしまうのがネックでした。
なんとかならないかと思案していたところ、後部座席の座面を(力技で)取り外すことに成功。
これで完全に平らな寝床ができあがりました。
(ただし元に戻せるのかは微妙・・・)
あとはロール状の銀マットをカットして、窓を塞ぐことができれば快眠が約束されたようなもの。
毎日ホテルまで帰らなくても、トイレさえあればどこでも寝ることができます。
飛行機と違って車で行くから機材は自在。
この際ニコンD500買うか・・・なんてこと危ない想像したりして。アブナイアブナイ。
風光明媚な磐越西線の非電化区間を往く「SLばんえつ物語」。
ちょっと足を伸ばせば只見線のキハ40も撮影できるナイスなロケーション。
22年ぶり?に訪れる会津地方。これぞ日本の田舎という環境です。
ぜひ桜も咲いて欲しいなあ。
さてどうなるか。
出発は4月の中旬です。
ワクワク。
北海道/東神楽町
Nikon D750 TAMRON SP24-70mmf2.8 G2




(c)Tatsuo Iizuka
春の風物詩、白鳥が飛来してきました。
渡りの途中、北海道でしばし休息していくのです。
彼らは日中、そこら辺の田んぼで落ちた稲か何かをついばんでいて
日が暮れるとねぐらに戻っていきます。
そのときに「くわーっ、くわーっ」って泣き声が響きます。
編隊を組んでやってくる光景は、見応えがあります。
白鳥は一生を家族、親戚?と一緒に過ごすらしく
飛ぶときもグループで編隊を組んで飛んでいます。
先頭で飛ぶのが家長ということでしょうかね。
相当の群れが居る中で、果たして自分の家族が分かるのでしょうか?
たまに間違って別の家族に紛れてしまってる子がいそうなものですが。
僕らには同じように見えて、ちゃんと個体差を認識しているんだとすると
不思議というか、相当高度な頭脳を持ち合わせているのが白鳥なのですね。
ともあれ、その姿は愛らしく美しいものです。
北海道/東神楽町
Nikon D7200 TAMRON SP150-600mmf5-6.3 G2