


(c)Tatsuo Iizuka
日射しは暖かくなってきたけど、風はまだまだ冷たい〜。
コペンの屋根を開けて走ってみた実感です。
それでもネコヤナギが芽吹いてきたり、融雪剤が撒かれていたりと
景色は確実に春に向かってました。
北海道/東川町
FUJI X-PRO2 Graphite Edition + SUMMICRON50mm f2
FUJIのレンズがやたらに写る(写り過ぎ)ので、純正のM MOUNT ADAPTERを中古でゲットし
ライカの古いズミクロン50mm(固定)を着けて撮ってみました。
が、ライカデジタルやR-D1のようなマニュアルフォーカスカメラで撮るように
リズミカルにはいかないですね。
ピントと露出を見たくてOVFとEVFを行ったり来たりして、う〜んう〜んと。






(c)Tatsuo Iizuka
2〜3週間空いちゃったなあ、昨日は久しぶりに「撮り鉄」に行ってきました。
向かったのは「札沼(さっしょう)線」。非電化のローカル路線です。
残雪の、そして早春の沿線。ちいさい春がみつけられたらいいなあと。
札沼線末端部の浦臼ー新十津川の区間は一日一便しかない超ローカル線。
終点新十津川駅を出る最終列車はなんと午前10時です。
先日のダイヤ改正で30分ほど遅くなったとは言え、日本で一番早い最終列車であることは間違いないでしょう。
それを撮るため朝から出かけ、午後からは浦臼より手前の区間で何本か撮って、夜まで一日しっかり遊んできました。
風は冷たいけど、日射しはあたたかくて、本当に気持ち良かったなあ。
日がな一日線路端で過ごす。贅沢な時間でした。
たまにしか来ない列車だから、一本撮ったら次の列車までの1時間半〜2時間待ち。
でも撮影ポイント探しして、ちょっと昼寝してなんてやってる間に過ぎていって、気がつけば日没。そして夜の撮影タイムへと。
冬の期間の凍えるような辛さがないのは、こんなにも幸せとは。
札沼線ののどかな沿線風景と、キハ40の単行列車の組み合わせは、のんびりとして本当に良い所です。
絶景ポイントはないけど、のどかさで言えば北海道で随一ですね。
今度はキハ40に乗ってみたいと思います。
ホームページ「Railside Hokkaido」に写真を追加アップしました。
https://www.kiha40.com/sassho
北海道/新十津川町・浦臼町・月形町
FUJI X-PRO2 Graphite Edition XF23mmf2R
撮り鉄ホームページ開設しました
2018年03月18日 - お知らせ

(c)Tatsuo Iizuka
ハードディスクに溜まる一方の鉄道写真をなんとかせにゃならん。
と一念発起して、「撮り鉄」用のホームページを作りました。
「Railside Hokkaido 線路脇の物語」 http://kiha40.com
北海道を代表するキハ40から頂いて、ドメイン名にしました。
正味5日ほどで作ったので、ちょっと雑な部分があるかも知れませんが、追々修正していきます。
お目汚し、ご容赦ください。
こうしてアップしてみると、似たような写真が多いのに自分で気づいたりして・・・汗
どうしても自分の好みに偏ってしまいがちなので、それはこれからの課題にします。
そしてアップしきれてないカテゴリーがあるので、それはこれから随時追加アップしていきたいと思います。

(c)Tatsuo Iizuka
こちらコペンの運転席廻りです。
ステアリングホイール(車好きの方はハンドルとは言わないらしい)は「モモステ」です。
懐かしいなあと思われた方、きっと同年代ですね。
「モモステ」というのは「momo」製のステアリングホイールの通称。
「ももひき」のようで「すててこ」のような響き。絶妙な呼び名のイタリア製ブランドです。
かつて、車のドレスアップにレザー製のハンドルへ交換するのは常套手段だったことがありました。
当時の純正ハンドルは、高級車以外はまだ樹脂製が多かった背景もあります。
そのなかでも高価な「モモステ」は憧れのブランドでしたね。
最近の車はエアバッグのほかに、オーディオ関係や、前者追従型クルーズコントロールなどの操作ボタンがハンドルにくっついているので、社外品に付け替えることはほぼ無くなったんじゃないでしょうか。
このコペンの「モモステ」は、交換したワケじゃ無く最初から着いていた、ダイハツの純正品です。
エアバッグももちろんついてます。まあエアバッグがなければ、もうちょっと小径でスリムでスポーティーなステアリングに換装すると、もっとコペンのキャラクターに合うんでしょうがね。
でも握り心地が良くて、コペンを運転してるなあという気にさせられます。
もう車歴14年になる2004年製の我がコペンちゃん。
5速ミッションのマニュアルシフト。カーナビもつけてません。
なので北海道道路地図の本を常時載せてあります。
アナログ感満載。
自動ブレーキなどの先進的な安全装置は皆無です。
乗っかれば勝手に動いて、勝手に停まってくれて、車線をはみ出そうになったらハンドルを修正してくれて
ドライバーはいかに寝ないで過ごすかに気をつければ良し・・・という最新の車とは一線を画す昔ながらの車です。
快適性とは縁遠い乗り物ですが、今でも「自分で動かしてる」という実感が得られる車です。
省エネ、省燃費装置も特別着いてないでしょうが、燃費は18〜19km/L。
遠出すれば23km/Lくらいまで伸びるお財布に優しい軽自動車です。
さて、今年はどこに出かけようかね?
北海道/東川町
FUJI X-PRO2 Graphite Edition XF23mmf2R
早く連れ出してと言ってる
2018年03月16日 - スナップ

(c)Tatsuo Iizuka
昨日は曇り空ながらも気温が6℃くらいまで上がりました。
春が来た!とばかりに車庫の前の氷を割って、
5ヶ月冬眠させてたコペンに、バッテリーをつないで・・・エンジン一発始動。
おはようさんっ。
夏タイヤなので、ドライになった町内の道を選んで少し走らせました。
バイクも「俺も早く外に連れ出してくれよ」と言ってましたが
雨が降り出したので今日は諦めてもらいました。
ところが雨が夜には雪になって、今朝起きると30cm近く降り積もってました。
まだしばらくは溶けては降って、降っては溶けての繰り返しで、春になるのでしょうね。
さてX-Pro2。
ルックス最高。スナップに最適。
と意気揚々としてましたが、本日仕事の撮影中にトラブル発生し、どよ〜んとなってます。
SDカードへの書き込みエラーです。
幸いにしてダブルスロットなので、1枚には記録されていて命拾いしましたが
撮影中にアレッ!?ってなって10秒ほど経ったのち
「記録できませんでした」と無情な表示が出たときには力が抜けました。
だって撮り直しの効かない行事の撮影だったのですから。
仕事場に戻って検証してみると何事も無く写ってるのが、また不気味です。
前オーナーがこれを知っててヤフオクに出したのか?
むむむ・・・な感じです。
検証中に分かったことですが、X-PRO2は使えるSDカードが限られてるんですね!
トランセンドとか数年前のサンディスクもNG。「カードエラーです」と表示され、はじかれます。
しかしそれはスロット1に刺した場合で、スロット2では認識されます。何故?
対応動作確認済みSDカードというのがFUJIのHPに記載されてるのをみつけしました。
それによると使えるSDカードは3種類のみ。おお〜っ。X-T2やX-T20より少ない。
自前の中ではTOSHIBA EXCERIA PROのみ使えるのか。
なかなかシビアなカメラなんだね、X-PRO2ってヤツは・・・。
ちなみに「記録できませんでした」と出た時のカードはTOSHIBA EXCERIA PROでした。汗
北海道/東川町
FUJI X-PRO2 Graphite Edition XF23mmf2R
※追記 あれこれ検証してみると、どうやらスロット1に不具合があるようです。手持ちの3枚のTOSHIBA EXCERIA PROでも結構な頻度で「記録できませんでした」とエラーが出てしまいます。
X-PRO2の問題では無く、個体の問題(故障)ですね、これは。
安く手に入れたと思いましたが、ヤレヤレ。



(c)Tatsuo Iizuka
FUJI X-PRO2のGraphite Editionを手に入れました。
上質な佇まいに、うっとりしています。
全く予定外でしたが、暇つぶしに覗いたヤフオクの画面に目を奪われてしまいました。
相場から見て相当格安の即決価格(中古)に、冷静になれませんでした。
しかも高価なレザーケース付き。
FUJI X-PRO2が発売されたのは2016年3月ですから2年前のモデルです。
日進月歩のデジカメですから、今さら感は否めません。
そして特別な塗装を施したGraphite Editionが1000台限定で発売されたのは2017年3月ですが、
これまでに実物を見たことはありません。
なのに何故か、びびっと来て購入ボタンをぽちっとしてしまいました。
届いたカメラは、キズ一つ無く新品と見紛うような状態です。
グラファイトカラーのこのカメラは、予想に違わぬカッコ良さ。
眺めてるだけでうっとりできるカメラに出会えました。
ホールディングしてみると、またこれがいい。
操作しやすい造形。デザインとの兼ね合いの中で、実に良く出来ています。
程よく手に馴染む感触も良いです。
素通しOVFのファインダーもやっぱりいいですね。
レバー一発でEVFに切り替わるのも便利です。
シャッターフィーリングが小気味よく、X-T2では感じない心地よさがあります。
カメラを構えてファインダー覗いてシャッターを押す。
その行為そのものが愉しくなるカメラです。
撮り鉄熱が下がるこれからの時期、このカメラでスナップ撮影を愉しもうと思います。
写りはFUJIそのもの。写り過ぎるのが玉に瑕なくらい写ります。
ところでこのX-PRO2をポチッとした数時間後、スタジオでの撮影中にX-T2が壊れてしまいました。
シャッターが下りたまま戻らなくなったのです。
予備機のX-T20で凌ぎましたが、X-T2はへそを曲げちゃったのでしょうかね。
でもX-T2はウチのエースであることは変わり有りません。
X-H1が発売されて気にはなってますが、スペックをみるとα7IIIの方が断然良さそうに思えます。
撮り鉄グッズ カバンの中身
2018年03月12日 - 機材ネタ


(c)Tatsuo Iizuka
この冬は我ながらずいぶん撮り鉄に熱中したものです。
過去形なのは、雪が融けてしまったから。
日々の暮らしの中であれだけ面倒な存在の雪なのに、写真のこと、特に撮り鉄のことを思うと、喪失感を覚えてしまいます。
ラッセルは派手な雪かきシーンをもう見せることはないでしょう。
雪景色を走るローカル列車の姿、けなげで、力強く、吹雪の中でも安全に人を運ぶ使命感に溢れた姿が見られなくなってしまったからです。
そうなると空気の抜けたゴム風船のように、撮影意欲が一気にしゅんとしぼんでしまいます。
加えて3月17日のダイヤ改正を前にして、スラント183系が運用に入らなくなってしまいました。
去年もそうでした。Nikon D4やDfやレンズを買い揃えたのに、夏頃に一式全部処分。
そして冬になる前に、今の機材をまた一から揃えていったという。
冬でないと写真が撮れないのかお前さんは・・・と言う感じですが、北海道はやはり冬、雪なんですよね。
リストアップしていた撮りたいシーン、行きたい場所のいくつも叶えることが出来ず、悔いも残りましたが、来シーズンの楽しみにとっておきましょう。
春からは出番が減ってしまいますが、今シーズンの「撮り鉄」用撮影機材はこんな感じです。自身の備忘録を兼ねて。
◆バッグ 10年以上前に買った「f.64」の大きめのリュックタイプ
CONTAX645をメインに風景写真を撮っていた頃のものです。
カメラもレンズも大きかったし、フィルムホルダーや露出計やフィルターにフィルム、当時は大きなバッグが必須でした。
デジタルになって、ミラーレスになってバッグも小さく済むようになり、物置に眠ってたのを久しぶりに使い出しました。ここにちょうど「撮り鉄」用の機材がぴったり納まります。
リュックなので、車から離れるときも背負って行けるのも良いです。
が、基本は必要な機材だけを取り出して撮影することが多いです。
最近購入した、150-600mmズームがなんとボディ付きでも納まるのがとてもナイスです。
◆カメラ Nikon D750 フルサイズ Nikon D7200 APS-C Nikon D300 APS-C(予備機)
基本的には望遠の効くAPS-Cサイズのカメラ D7200をメインに使ってます。
ワイド系を使うときにはD750。高感度、特にISO1600以上はD750です。
どちらもバッファ(内蔵メモリ)が少なくJpeg+RAW撮影だと12〜14枚くらいしか連写できません。
バッファが詰まるとメモリが解放されるまでシャッターが切れませんので、早くから押し出すと肝心なところで撮れないっ!って泣くに泣けない状態に陥ることも無きにしも非ず。
それもあって、連写速度は両機とも4コマ/秒に抑えて撮ってます。それで押しっぱなしで3秒くらいは列車の行方を追うことができるようになります。
実際にはバッファを気にしながら、見計らってここぞというタイミングでシャッターを押すようにしています。
4コマ/秒くらいだと、ミラーが上がってブラックアウトする間隔に実像がしっかり見えるので、列車の動きを確認しながら撮れるのが良いと思ってます。
それ以上の高速連写だと、「あてずっぽう」で、まして20コマ/秒では「カメラが撮ってくれた写真」になってしまうような感じがしたいそうです。欲しいのは自分が撮った実感なのです。
ただしこれはローカル列車の場合で、新幹線などになると話は違ってくるはずです。
D850やD500といった上位機種があると、バッファのことやAFポイントや高感度特性やシャッターのキレ具合の点で、もっと楽に快適に撮れそうですが、かけたコスト分だけ素晴らしい写真が撮れるとも思えず、とても手が出ません。
D7200はヤフオクでボロボロのを掴んでしまい、そのうちシャッターが下りなくなる不具合も発生。
先日しゃあないなとメーカー修理に出して復調させました。
外観はボロだけど、こうなりゃ最後まで添い遂げてやるしかないかと思ってます。
D7200の写りはしゃきっとして車両の撮影はもとより、風景の中を走る写真に十分耐える解像度があるので重宝します。
D300はD7200の代替えに3万円そこそこで美品を手に入れましたが、D7200の修理上がりに伴い予備機扱いになりました。
D750はシャッターフィーリングがイマイチで、撮影しながらテンションが上がるようなカメラではありませんが
写りには関係ないので良しとしましょう。安価で軽いボディで、フルサイズの写りが堪能できることは間違い有りません。
それからニコンに限ったことではないでしょうが、ミラーレス一眼に比べてバッテリーの減りが極めて少ないことは大きなメリットです。EVFや背面液晶の表示に多くの電力を使うミラーレスは常にバッテリーの減りに気を遣います。しかもボディを小さくするためにバッテリーも小さいので余計にです。
たくさん撮るときは無くなったことを知らせるアラートに何度もイラッとさせられますが、そのストレスから解放されるのは非常に楽です。
そして極低温下でもバッテリーライフに悪影響を感じないところも良いですね。
安心して冬の屋外で使えます。
機材が軽く済むミラーレスは、ほんとうに魅力的なんですけどね。
逆にNikonのカメラを仕事に使うことはありません。スナップに使うこともありません。
理由はでかいから。それと人肌の色味が良く出ないのです。
◆レンズ
標準ズーム タムロンSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A032)
望遠ズーム タムロンSP 70-200mm F/2.8 Di VC USD (Model A009)
超望遠ズーム タムロンSP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)
テレコンバーター タムロンTC-X14
全てタムロン製です。理由はコストパフォーマンスに優れてるから。の一言です。
高価なニコン純正レンズと性能を比較をすると劣るかも知れませんが、鉄道写真にそこまで厳密な写りを求めていないこともあって、全く問題ありません。ズームばかりで単焦点レンズがないのも写りより利便性を優先しているためです。
タムロンを使ってみて、かつての安かろう悪かろうというイメージは完全に過去のものだという印象ですよ。
写りやAF速度やレンズ本体の素材感、質感ともになんら不満はありません。
ちなみに以前紹介した動画用雲台 VelbonのFHD-66Aは、水平を出すためのレベラ− Precision Levelerの使い勝手が悪く、その後新しく出たML-6というレベラーも試してみましたが保持力が悪くてNG。結局動画用三脚 マンフロットMVK500AQを購入して活用しています。
使ってみてダメなら売って別のを買う。を繰り返してます。ずいぶん無駄金も使いましたし、心変わりで機材一気に入れ替えってこともあり得ます。決して皆さんにオススメの商品ということではありません。笑って読んでくださいね。






(c)Tatsuo Iizuka
先日の大雪の翌日から雨が降るようになって、今日は本降りに。
こんな日はぼけっと「乗り鉄」しようと思い立って、東旭川駅の空き地に車を駐め
やってきた上川行きのキハ40に乗り込みました。
平日昼間の普通列車に乗ってるのは10名足らず。そのうちの半数が「乗り鉄」でした。
デジカメ持って、駅に停まる度に駅舎の様子をきょろきょろと。
上川駅に向かってなだらかな登り勾配が続くようで、キハ40の床下からはディーゼルエンジンの音と振動が響きます。
「撮り鉄」の際にしょっちゅう通う路線ですが、列車の車内から見える景色はどこか違って見えます。
雨降りの雪景色。しずくでぼやけて現実感が薄れてきます。
窓枠がフレームになって、連続する絵画のようにも見えてきます。
終点上川駅まで小一時間。きょろきょろしてる間に到着です。
上川では久しぶりに持ち出したEPSON R-D1sを持ってスナップしようと思ってましたが、
雨が雪を溶かし、さながらスケートリンクに水を撒いたようなつるつる路面に300mほどで断念。
目の前にあった店に入り、折り返しの列車が出るまでの一時間の大半を昭和な感じの店内で過ごしました。
上川町はラーメン日本一をうたうだけあって、思いがけず美味しいラーメンでしたよ。
帰りも同じキハ40に乗りこみます。
ボックスシートに足を伸ばして心地良い揺れに身を任せ、しばしうとうとと。
帰りは下り勾配。エンジンがうなることもなく、軽快に進めていきます。
国鉄時代からのキハ40。ゆったりした乗り心地は最高です。
乗車時間は往復2時間。料金は行って帰って1,680円。
野菜ラーメン800円も含めて2,480円の小さな旅でした。
ああ心地良かった。
北海道/上川町(石北本線)
EPSON R-D1s COLOR-SKOPER35mmf2.5


(c)Tatsuo Iizuka
間が開いてしまいましたが、先日の夕張の写真の続きです。
夕張は夕張川の谷間にある町です。
かつて炭坑で栄えた頃には、人口11万6千人(昭和35年)。
それが今は8千人。
私が初めて夕張に行ったのは20年近く前でしたが、その時からも人口は半減しています。
当時あった商店街も、炭坑住宅の長屋も殆どが更地になってます。
こんな狭い土地ですから山の斜面に、文字通り軒を連ねていたんですね。
現在、夕張市では町の再構築を進めていて、学校の統合や、町営住宅の集約など、人と機能を集中させることでロスの少ない市政運営を目指しています。
その1つとして、JR石勝線の夕張支線(新夕張ー夕張)の廃止を市からJR北海道に提言していました。
それがこのたび確定となり、2019年4月1日に廃線になることで合意となりました。
かつてはこの国鉄夕張線の他、私鉄の夕張鉄道もあって、石炭の運搬のほか、乗客の輸送を担っていました。
人口11万人も居て、自家用車も少なかった時代ですから、その賑わいは相当のものだったでしょう。
その夕張から鉄道が消えるのもあと1年になりました。
今日3月9日はミュージシャン チープ広石さんの命日です。
若くして癌で他界した日から4年経ちます。
葬儀は自宅のある東京中野で執り行われましたが、
北海道でのお別れ会を夕張市の市民会館で行い道内、道外のファンの方達が多く集いました。
「北海道歌旅座」の核として、活躍していただけに今も残念でなりません。
9年前の結成ライブを行ったのがこの夕張市。
デビュー時の「名画座」は、映画の町・夕張市を題材にした一曲でした。
PVも極寒の夕張で撮影しています。
私はスチール(写真)の担当として、チープさんとご縁を持てました。
チープさんから教わったプロフェッショナル魂は、私の胸に今も刻み込まれています。

(c)Tatsuo Iizuka






(c)Tatsuo Iizuka
冬の時期、石北本線と宗谷本線に排雪列車(ラッセル車)が運行されています。
国鉄時代のディーゼル機関車に排雪ヘッドが連結されていて、多雪地帯の路線に積もった雪を豪快に飛ばしていく姿は、まさに守護神といった風情です。
白い雪の中に赤いボディ。雪を跳ね上げながらこちらに突き進んでくると、ちょっと恐ろしいほどの迫力があります。
その姿に魅了されている一人ですが、週末になると飛行機に乗って道外からやってくるファンも多くいるほどです。
北海道内や本州の路線でも、排雪作業は電動モーターカーが殆どになっている中で、石北・宗谷本線は未だにこのラッセル車が連日活躍しています。加えて、日中の旅客列車の合間を縫って運行しているというのもポイントです。
日中堂々と本線上を走ることのできる「排雪列車」なのですね。列車番号が「雪351レ」などと与えられています。
排雪作業車は列車ではないので、深夜など営業時間外に本線を「閉塞(へいそく)」している状態で無いと走ることができません。
ということで原則的に連日決まった時間に運行されているので、毎日見ることができます。
しかし雪を掻くかどうかは、降雪の状態次第。雪が無ければ、ウイングを閉じてただ走るだけなのです。(回雪と呼ばれてます)
なので遠方から来られる方は、運次第。
我々地元ファンは雪が積もったら、いそいそと出かける日々です。
ただしダイヤ上、当然旅客列車が優先されるので、排雪列車の遅延はしょっちゅう。
加えて車両の老朽化による不具合が出ると運休もしばしば。
寒さにこらえてひたすら待ちぼうけをくらうこともままあります。
好きでやってるとは言え、恋い焦がれた相手が来るのか来ないのか・・待つ時間の長いこと。
結構きつい試練です。
昨日も結局、1時間遅れでやってきました。
暴風雪のため旅客列車が軒並み運休になっていく中だったので、ラッセルも運休か・・・と諦めかけたときに
やってきて、迫力あるシーンを撮ることができました。
心の中でガッツポーズです。(上の写真5枚目)
また、人垣のお立ち台を避けて、スノーシューを履いて雪の斜面をぜえぜえと登り、誰もいないポイントで迫力のシーンを撮れたときの喜びもひとしおです。(1,3枚目)
国鉄時代から雪国を守り続けているラッセル車。痛みも激しいようで、新型車両への入れ替えの噂も絶えません。
ラッセル車が走り続ける限り、追いかけて、記録していきたいと思います。
北海道/和寒町・愛別町・当麻町
Nikon D750 D7200
TAMRON SP24-70mmf2.8 G2 SP70-200mmf2.8 G2
最後の花道 スラント
2018年03月02日 - 鉄道のある風景





(c)Tatsuo Iizuka
3月のダイヤ改正で老朽化のため、廃止されることになってるキハ183系のスラントノーズ先頭車が
引退を前にホームグランドの石北本線の特急「オホーツク(札幌-網走)」と「大雪(旭川ー網走)」の
運用に就くことが増えてきています。
きっとJR北海道の粋な計らいなんでしょうね。
Twitterで運用に入ることを知ると、いそいそと出かける日々です。
同様に沿線にはカメラを持った人たちの姿もあり、どうやら道外から来られた方も多くいますね。
冬の風物詩のラッセル車、そしてこのスラント。双方とも3月中旬には見納めになります。
正式な日程は分かりませんが、しっかりと撮り納めしたいと思います。
3月下旬からは撮るものが減って寂しくなります・・・。
北海道/愛別町・当麻町(石北本線)
Nikon D750 D7200
TAMRON SP24-70mmf2.8 G2 SP70-200mmf2.8 G2 SP150-600mmf5-6.3 G2

(c)Tatsuo Iizuka
昨年10月に
「紅葉の渓谷を縫う」
でアップした渓谷も、雪景色になってました。
スノーシューを履いて雪の斜面を這い上がると、ちょうど登ったばかりの朝陽がまばゆいくらいの明るさをもって身体を温めてくれました。
高いところが苦手なのですが、すがすがしい気分で列車がやってくるのを待つことができましたよ。
北海道/夕張市(石勝線の夕張支線)
Nikon Nikon D750 SP70-200mmf2.8 G2