
(c)Tatsuo Iizuka
クリスマスイブの日、写真展会場に小さなサンタさんが来てくれました。
鉄道が好きらしく、何度も会場内をぐるぐると廻って熱心に見てくれましたよ。
彼は、写ってる列車を見て、突然「うしろっ」「まえっ」と言い出しました。
最初、何のことを言ってるのか分からなかったのですが、
写真を見て、その列車が前を向いてるか後ろを向いてるかを言い当てていきました。
「これは?」と聞いてみると「まえ」
「これは?」「うしろ」
てな具合に100%の的中率。
びっくりしましたよ。この3歳男児には。
なぜ分かったのか。
その理由は割と単純なんだけど、大人でも分からない人が多く
向こうへ去って行く列車の写真を見て
「これ危なくないんですか?」って何人もの人に聞かれました。
近づいてくるもの、去っていくもの。
素直な子どもは敏感に気づくのかも知れません。
母親に連れられた中学一年生の少年は
今はまだ旭川駅での駅撮りだけ。
「早くこんな風に、走ってる所を撮ってみたいです」
と答えてくれたその目の輝きが眩しかったなあ。
写真展は29日(木)までとなりました。
こんな年末の、こんな雪道を、はるか遠くから
埼玉、網走、札幌、旭川
歩いて5分と掛からない自分からすれば、みなさん遠くからお越し頂いてる訳ですけど
来場者の方全てが、わざわざ来てくれた人たちで(つまり通りすがりで立ち寄らない場所)、
本当にありがたく思います。
そしてそれぞれに感じたことがあったようで、
写真展をやってよかったなと思っています。
どうぞ自由に見てくださいと言いつつ、ほぼ毎日会場に詰めていて、誰か来ないかと何時間も待ち続け、誰も来ないで帰る日も少なくないですが、自分のやらかした行為の跡形、すなわち自分の撮った写真がずらりと並んだ前に黙々と居座り続けるのも、2016年の年の瀬になかなかオツなものです。
北海道/東川町
iPhone6s
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料

(c)Tatsuo Iizuka
サンニッパ用の×1.4テレコンが届いた。
(何の意味か、ついて来れなくなってきた方スミマセン)
これで300mmf2.8 が420mmf4に。
さらにAPS-CのX-T2にマウントアダプター経由で着けると、
フルサイズ換算で600mmくらいでf4の超望遠レンズになった。
しかし画角が狭過ぎて手持ちで撮ろうとしたら、フレーミングがぐらんぐらんと全く定まらず。
ピント合わせもままならず。
ハスキーのでっかい三脚を取り出した。
ところがレンズの重さに三脚の重さが加わり、足を取られる雪道でのちょっとした移動やセットさえも
これがなかなかの重労働。
しばれた朝、寝起きの硬い身体には腰にきます・・・。
600mmという人の視角を越えた世界は魅力的。
んでも、FUJIのXF 100-400mmf4.5-5.6(換算600mmまでいく)なら
そこそこ軽くて5段分の手ぶれ補正もあるから手持ちでスナップできちゃうらしい。
開放値が暗いけど、周辺光量もこんなに落ちなくて
やっぱりいいのかなあ。
なんて思ったりして。
北海道/東神楽町
FUJI X-T2 + NIKKOR 300mmf2.8 ED + ×1.4 テレコン
※写真展開催中です。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料
在廊予定
24日 15時ころ~
25日 午後
遊びにいらしてください。

(c)Tatsuo Iizuka
今朝は大荒れ。
朝から雪かきに追われました。
除雪車がやって来ず、しばらく陸の孤島になった我が家でした。
JR北海道は石北線も含め、あちこちの路線で運休のようです。
北海道/旭川市
FUJI X-T2 + NIKKOR 300mmf2.8 ED
※写真展やってます。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料
在廊予定
23日 15時ころ~
24日 15時ころ~
25日 午後
遊びにいらしてください。

(c)Tatsuo Iizuka
「サンニッパ」を持っていざ出陣。
というかギャラリーが来客ゼロだったので・・・
今シーズンの初のラッセルを撮りに石北線の桜岡駅近くに行ってみました。
今シーズンのダイヤが分からなかったのですが、どうやら石北ラッセル551レは
昨シーズンと同様の筋(時刻)の模様です。
鉄のみなさん、安心してくださいっ。
昨シーズンと同じ時刻に踏切が降り、ヘッドライトが近づいて来た。
高まる期待と緊張の時間。
しかし、良い感じで降ってたんだけど、積雪が少なく
排雪ウィングは閉じられたままでした。いわゆるスカ。
なので、下廻りはカットしてヘッドライト廻りを主体にしたフレーミングでシュート。
ピントの山が見やすいので何とかマニュアルで追えました。
AFだと強いライトの光に惑わされ、追えないかも。
さすが「サンニッパ」。
引き寄せられます。
次はドバッと雪をかき分けて進むシーンを撮ってみたいです。
北海道/旭川市
FUJI X-T2 + NIKKOR 300mmf2.8 ED

(c)Tatsuo Iizuka
「サンニッパ」という甘美な響き。
写真男子(?)なら誰もが憧れる機材であり、専門用語ではないでしょうか。
超望遠レンズにして明るいため、スポーツや鉄道写真にプロやハイアマチュアに人気の
300ミリのf2.8。で、通称「サンニッパ」。
ウン十万円する高級レンズで、高くて、でかくて、とても買えなかった「サンニッパ」を、
写歴38年にしてついに手に入れました。
といってもヤフオクで5万円。
NIKKOR 300mm F2.8 ED
30年くらい前の古いモデル(MF)で、コテコテに使い込まれた感じのヤツです。
キズやら錆やらステッカー跡やら相当いかつくなった外装からして
これでどんな決定的瞬間をシューティングしてきたのか
想像してニンマリしてしまいます。
ニコンのボディは(今のところ)持ってないので
マウントアダプター経由でFUJIのX-T2に着けて使います。
だからマニュアルフォーカスで構わない訳です。
AFレンズのモーターが入っていないから、意外にコンパクトでスリム。
それに手ぶれ補正も無いし。
前玉が重くバランスが取りにくいけど、鏡胴は望遠レンズじゃないみたいに細く
手にすっぽり収まります。
ちょっと試写してみると、ファインダー像はキレがあってマニュアルフォーカスでも問題なし。
しかもワンプッシュで拡大画像が見えるので、NIKONのカメラよりピント合わせは楽かも。
撮った画像は、f2.8の開放ではハイライトにわずかな滲みを感じるものの、十分シャープ。
APS-CのX-T2だとレンズの周辺はカットされるので、画像の周辺ま画質も均質で、周辺光量落ちもなし。
さすがの「サンニッパ」の描写です。
X-T2に着けるとフルサイズ換算で450mmのf2.8相当に。
FUJIは今のところ超望遠域の明るいレンズがラインナップにないので、
夕暮れ時の鉄道写真撮影に「置きピン」で使おうと思ってます。
さらにヤフオクで×1.4のテレコンも7,000円で入手。
これで換算600mmのf4の画角にも。
ああ、早く撮りに行きたい。
※写真展やってます。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料
在廊予定
21日 10~13時
22日 午後
23日 15時ころ〜
24日 15時ころ〜
25日 午後
遊びにいらしてください。

(c)Tatsuo Iizuka
冷え込んだ朝、近所の川にかかる橋から湯気が上がる。
山から日が昇ってくると、もうもうと勢いを増して一瞬たりとも留まっていない。
まるで生きもののように見える。
昨日始まった写真展は、初日から嬉しい訪問者が。
遠くは岩見沢、弟子屈、飛行機に乗って埼玉から来てくれた方も。
お目に掛かるのが、5年ぶりくらいの方、10年ぶりくらいの方。
一日で6人ほどでしたが、一番長く居た方は6時間近くも。
ゆっくりおしゃべりを楽しむことができました。
嬉しいのは、お互い見ず知らず同士なのに、テーブルを囲んで和やかに談笑されてたこと。
飯塚の写真を仲立ちにして、会話が弾むってのは嬉しいなあ。
鉄道にはロマンがあって、ストーリーがあって、誰もが持つ思い出がありますよね。
写真を見たら、そんな思い出を誰かに聞いてもらいたくなったりして。
そんな写真が理想。
黙り込んでしまうような傑作じゃなくて、
写真を見た途端にその人の中でストーリーがわーっと膨らんでいくような写真が。
旅心をくすぐられて、世知辛い日常を離れてのんびりしたくなる
ローカル列車はそんな交通機関だなあと思います。
今じゃちょっと贅沢な時間の過ごし方ですけどね。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
2016/12/14 ~ 12/29 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料
北海道/東川町
FUJIFILM X-T2 XF50-140mm f2.8R


(c)Tatsuo Iizuka
他人様の手をお借りしながら、2日がかりの設営が終わりました。
写真展始まります。
80点の鉄道写真の展示です。
きっと見応えありますよ。ええきっと。いやたぶん。
鉄分の濃い方はもちろんのこと、そうでない方にもお楽しみいただけるんではなかろうかと。
お近くの方は、ぜひ足をお運びください。
しかし見逃したとしても後悔するような写真展ではないでしょう。
単に、ただ単に飯塚が好きな写真を、好きな鉄道の写真を撮って展示しただけですから。
師走の忙しい中、雪の降る中、東川という田舎で行う写真展。
集客は期待できません。告知も宣伝もしていません。
(15日間の期間中)100人の方に見てもらえたら嬉しいです。
今回DMは用意しませんでした。
どなたにもお送りしていません。無礼をご容赦ください。
基本的には在廊していません。ご自由にご覧いただけたら幸いです。
14〜16日(水〜金)はちょこちょこ顔出します。
今週末の17、18日は不在です。
19〜22日(月〜木)はちょこちょこ顔出します。
来週末23~25日は夕方在廊できそうです。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
2016/12/14 ~ 12/29 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30 最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料
東川町文化ギャラリー アクセス





(c)Tatsuo Iizuka
2016年12月4日、留萌本線の留萌−増毛間(大正10年開業)が最終運行日を迎えた。
これで同線の95年の幕を閉じられることになった。
この日、全国から集まったファンや、地元の人たちでどの列車もいっぱい。
乗降に時間がかかり、列車ダイヤは40分ほども遅れが生じた。
沿線のあちこちに構えたカメラの放列の人たちも(ボクも)、いつ来るか分からない列車に気が抜けない時間を過ごすことになった。
幸いにもこの日は特別暖かく、おかげで凍えるようなことがなかったのが何よりだった。
日が暮れて夜、増毛駅周辺には、何百人という人垣が最終の列車を今か今かと待ちうけた。
見納めする人、カメラやスマホに撮り納めする人、乗り納めする人、
それに警備の人の声で騒然としていた。
そんな人混みを避け、静かに最終列車を見送りたく目星をつけていた場所へ先回りした。
高台から見下ろす線路に、ヘッドライトが近づいてきた。
小さな駅に2両の列車が静かに滑り込む。
いつもより長く停車したあと、いつもより長く警笛が鳴った。
「ピーーッ」という音が、静寂の中こだまする。
どこか誇らしげで、哀愁を帯びた警笛音にはっとした。
これで本当に最後なんだ。
写真を撮るのをやめて、暗闇へと消えていく赤いテールランプを見送った。
北海道/増毛駅(上2枚) 瀬越駅(下2枚)
FUJIFILM X-T2 XF18-55mm f2.8-4R XF50-140mm f2.8R
SONY α7s Planar50mmf1.4 Y/C