池田圭輔 写真展 冬夜燈光
2015年03月22日 - お知らせ

写真仲間の池田圭輔さんが明日3/24日から東京で写真展をやります。
彼が住んでいる旭川の冬の夜の光景を撮ったものです。
自分で焼いた白黒写真を展示します。
ぜひ足をお運びください。
池田圭輔 写真展 冬夜燈光(とうやひこう)
2015.03.24[火]→03.29[日] 12:00-19:00 最終日は16:00まで
ルーニィー・247 photography
東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F
東京メトロ 丸の内線 四谷3丁目駅・2番出口 徒歩3分
TEL 03-3341-8118
http://www.roonee.com/




(c)Tatsuo Iizuka
何故かこないだアップした鉄道写真が鉄ちゃん以外の方に好評で、調子に乗ってこの冬に撮った写真をいくつか上げてみます。
まずは留萌本線のキハ54普通列車。
しける日本海とのコラボが泣かせます。
BGMは「悲しみ本線 日本海」(森昌子)
「ひゅるり~ ひゅるり~らら・・・」
かつてはにしんなどの魚介類、そして留萌地方の石炭輸送に賑わったという留萌本線。
今や単線のローカル線なのに路線名はかつての名残の「本線」のままです。
終着駅は、高倉健主演「駅 STATION」のロケ地、増毛駅(ましけです)。
ここでBGMが「舟唄」(八代亜紀)へと・・・。
この写真のあとしばらくしてから、留萌−増毛間は雪崩のおそれがあるとして運休に。
それが今なお続いています。
もう何十日続いているのでしょうか・・・。
留萌本線の中でもこの留萌−増毛間は海と山に挟まれた難所であり、かつ重篤な赤字路線。
走れば走るほど赤字が膨らんでいく様に
江差線の後に廃止されるのはこの区間だと言われています。
そして今回の運休処置は、そのための布石のように思えてなりません。
不通にも関わらずJRは代行バスの運転をせず、民間の路線バスに委ねたまま。
これで実際不自由がないことを証明できれば、廃線への道筋が容易に立てられるというものです。
ま、これはあくまで個人的な考えなのですが。
今年はこの区間も含め、北海道の鉄道風景を自分なりに追ってみたいと思ってます。
そのために必要な機材をリストアップ中。
なんてお馬鹿な妄想を・・・。
OLYMPUS OM-D E-M1 40-150mmf2.8 PRO
北海道/増毛町



(c)Tatsuo Iizuka
町の雪もほぼ消え、今シーズンの夜の徘徊撮影ももうラストかなあ・・・。
スキーの回数券は半端を残しちゃってるし、冬の良さを消化し切れてない気分。
とは言え、乾いたアスファルト路面を見ると、コペンでドライブしたいなとか
自転車に乗りたいなとか、バイク復活したい(SRX400が欲しい)なとか、あれやりたいこれやりたいとうずうずしてくる。
春の発情期です。
カメラも新しいのが欲しいななんてね。
と言っても現行新機種じゃ無くて、一昔前の良いカメラ。
ヤフオクウォッチの日々なのだ。
NIKON D3とかSONY α900とかFUJIのS5 Proなんかが
今のカメラにない独創性があって、魅力的に見えてしまう。
これでどんな写真が撮れるんだろう、違う世界が見えてくるはず
と激しく妄想中。
カメラを変えたからって違う世界が見えるわけないんだけど・・・
撮ること自体が楽しいカメラがいいな。
中古価格もこなれてきて(年式を考えると高いけど)はいるけど
FマウントレンズもAマウントレンズも持ってないので、結局高くつくよね。
それに飽き性だからな・・・。ま、ここが一番問題。
SONY α7s + Leica SUMMILUX-M35mmf1.4 ASPH.
旭川市/近文・北門
take me to drive
2015年03月15日 - α7s
711 forever
2015年03月14日 - 鉄道のある風景

OLYMPUS OM-D E-M1 40-150mmf2.8 PRO +1.4× TELECONVERTER


(c)Tatsuo Iizuka
711系旭川方最後の日。
函館本線は暴風雪で信号機が見えず、各列車は徐行運転を余儀なくされた。
狙っていた夕刻の711系普通列車も35分の遅れが。
おかげで日がどっぷりと更けてしまった。
仕方なく感度を上げて待つ。
望遠レンズのピントは殆ど掴めない。
降りしきる雪の中、前照灯が近づいてきた。
近文駅で3本の711系普通列車を撮り納めた。
最後の1本が駅を出て、赤いテールランプが小さくなっていったとき
不意に「ありがとうー!」
という声が小さな駅のホームに響いた。
お別れにふさわしい雪の夜だった。

(c)Tatsuo Iizuka
SONY α7s + Leica SUMMILUX-M35mmf1.4 ASPH.
旭川市/近文

特急・快速・ディーゼル普通との4並び「カシオペア」/苗穂駅

札幌の街を後にする上野行き「北斗星」/苗穂駅

悪天候の中、約2時間遅れで札幌に着いた「北斗星」/札幌駅
札幌で鉄分補給してきました。
お目当ては、定期運行から外れる「北斗星」「カシオペア」(上野ー札幌)
そして引退する「トワイライトエクスプレス」(大阪ー札幌)
残念ながら「トワイライトエクスプレス」は本州方面の悪天候により運休!
(乗れなかった人は本当に残念だっただろう・・・)
そして「北斗星」も2時間近くの遅れになった。
朝から吹雪の中、カメラと傘を構えていたけど、待てど暮らせど「北斗星」はやって来ず・・・。
凍えるが先かやってくるのが先か・・・と言う状況になって、後から来たマニアの方に遅延を教えてもらい、
仕方なく札幌駅に移動し到着を待つことに。
ようやくやってきた「北斗星」。
しかし、ヘッドマークがごらんのように真っ白で、何の列車か分からない・・・という始末。
鉄道写真は大変です。
この日は道央圏も春の嵐で大荒れ。
加えて小樽方面で土砂崩れが発生し、ダイヤも混乱、列車も軒並み遅れがでてきた。
帰りは岩見沢から旭川まで711系の普通列車に乗り納め。
途中の停車駅で撮りながら乗車しようと思っていたけど、遅れを挽回すべく30秒停車を繰り返し、結局ホームには下りられなかった。
函館本線で46年間活躍してきた赤い電車・711系。引退です。
お疲れ様でした。

岩見沢より「711系」普通列車乗り納め/岩見沢駅

旧友キハとの並びも見納め「711系」/旭川駅

長く通学の学生に愛されてきた「赤い電車」/旭川駅

(c)Tatsuo Iizuka
古い鉄道ファンに愛されてきた名列車。魅力的な車両が次々と廃止されていくのは、効率化のためとは言え、寂しい限りだ。
「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」乗りたかったなあ。
Panasonic GH-4 + 35-100mmf2.8
チープ広石「サンキュー!DAY」
2015年03月11日 - スナップ

(c)Tatsuo Iizuka
3/9日はチープ広石さんが旅立って一年。
札幌円山のアジトに皆が集い、歌い、語り、飲み、生前のチープさんを偲んで時を過ごしました。
気づけば深夜2時。
宴はまだ納まる気配はなく、先にアジトを後にすることに。
地下から上がるといつの間にか外は本降りの雨。
別れを惜しんでいるかのようです。
歩いて帰るわけにもいかず
丁度、通りがかったタクシーを止め、宿の名前を告げると、カーラジオから流れてきたのは
なんとJUNCO&CHEEPの「白い夜」。
それは、チープさんが僕の写真集「白い夜」を題材にして作ってくれた思い出深い曲でした。
「運転手さん、その曲・・・」と尋ねると
「チープさんの一周忌だと聞いて、昨日チープさんの曲だけを集めて編集したんですよ。
今日は一日エンドレスで掛け続けてるんです・・・」
たまたま乗り合わせた深夜のタクシーで、鳥肌ものの出来事なんだけど
飲み過ぎたせいで、これが夢なのか現実なのか、あるいは誰かにかつがれているのか・・・。
あまりに出来た話に、今も本当の出来事だったのか自信がありません。
この一年、チープさんはまだ病院で入院中なんじゃないか、どこかの公演にひょっこり現れるんじゃないか
と、どこかチープさんの死を受け入れられなかった所があったけど、
タクシーの車中で聞いた「白い夜」で、それが確かなことだと感じました。
死してもなお、チープさんの作品や魂は、人々の心にそっと寄り添っていることを知り
深い感銘を受けました。
アーティスト、かくあるべし。
チープさん、見せていただきました。ありがとうございます。
札幌市/円山夜想




(c)Tatsuo Iizuka
昨日、東神楽町で行われたJUNCOのLIVEより(北海道歌旅座 昭和ノスタルジア公演)。
音楽の楽しさを「直接届ける」を合い言葉に、日常のようなLIVEツアーに
「追っかけシニア」もつくようになった。
それでも初めて見に来たお客さんが8割くらいという中で、いつの間にかみんなの心を鷲掴みにしている
JUNCOとメンバーたち。
暗がりの中、周りの席を見渡すと、ばあちゃんたちのきらきらとした眼と白い歯が。
そして手拍子を打つ動きがどんどんと増えていく。
アンコールが終わって会場を後にする人たちの清々しい顔つきったら・・・。
次々と差し出される握手を求める手の数々。
JUNCOが救いの女神のように思えてくる。
汗を飛び散らした分、伝わるものがあったのだろう。
それも音楽の楽しさ以上のものが。
こないだLIVEの終了後、JUNCOが一座の新人歌手に「歌は歌って伝わるんじゃない。響かせるんだ。響かせて(空気の波動で)伝えるんだ」
というようなことを言っていたのを耳にした。
写真に言い換えるとどうなるんだろう。
シャッター押したからってキレイに撮れたからって伝わるもんじゃない。
構図を整え、露出を整え、見た目の収まりを整えたところで伝わるもんじゃない。
そんな感じなんだろうな。
眼の肥やしではなく、心に響かせたいと思う。
アーティストJUNCO。亡くなったCHEEPさん(明日は一周忌)。
歌旅座から、教わることが多い。
北海道歌旅座、今月は西日本、関東ツアーもあります。
お近くの方はぜひ。
http://blog.dmj.fm
北海道/東神楽町
Panasonic GH-4 + OLYMPUS 40-150mmf2.8 PRO




(c)Tatsuo Iizuka
幌加内の夜だからホロカナイト。
雪が降る夜は町全体がしんと静まりかえっていて、国道を往く車も、歩く人もまず見ない。
深夜のことではなく、19時台で。
(夜遅くの徘徊は不審感を与えるので遅くとも21時を限度としている)
自分のことを誰にも見られていない中で歩いていると、夢の中にいるような気持ちになっていく。
知らない場所をふわふわと歩く夢を見ませんか?
僕は良く見るんです。
カメラを持つと感覚が研ぎ澄まされていくのとは真逆に、
ふわふわしてまるで夢の中の出来事のように、被写体がぽつんぽつんと現れていく。
それに対して、淡々と割にあっさりと1枚あるいは3〜4枚撮って行く。
静的な被写体を撮っているのに、あとでモニターでみるとほんのわずかに動いているように見えることがある。
雪の夜のなかで、被写体に声を掛けられたのかも・・・と思う。
何の役にも立たない写真、誰にも求められていない写真を(プライベートでは)こうして撮っているのだけど
被写体には喜んでもらえてるんじゃないかと、そんな錯覚だけが自分の心を満たしてくれている。
北海道/幌加内町
SONY α7s + Leica SUMMILUX-M35mmf1.4 ASPH.