



(c)Tatsuo Iizuka
旭川の豊岡という地区は中心地から少し離れるものの、商店やちょっとしたショッピングセンターがある少し賑やかなエリアである。
かつては旭川電気軌道という路面電車の分岐駅(旭山行きと東川行き)があったりして、昔から旭川の主要地のひとつだったようだ。
表通り以外は住宅街で、古いアパートや、キレイなお宅があったり雑多な暮らしが見えるので、散歩するのも楽しいところだ。
自分の会社(スタジオ)も豊岡にある。
2年前に引っ越す際、豊岡を選んだ。
住宅街にあるメゾネットアパートの一室でひっそりと写真屋さんを営んでいる。
フォトシーズン
仕事の合間の息抜きや、仕事終わりにカメラを持って豊岡の町内を時々散歩している。
普通に歩いていれば何てことない景色も、カメラを持つといろんな光景が目に付いてきて、飽きない。
もともと旭川の人間でもなければ、豊岡に縁もゆかりもなかったけど、関わりが持てた町を被写体にするというのは格別な思いがある。少し丁寧に撮りたいなと思う。
6月に東川町にスタジオを移転するので、散歩するのもあとわずかになった。
旭川市/豊岡
SONY α7s + Leica Summaron35mmf3.5
古いズマロンとの相性も良さそうだ。

(c)Tatsuo Iizuka
彫刻か何かのように積み上げられ固められた雪の塊。
ストリートアートかと見まがう。
雪かきひとつとっても、人柄というのが見て取れるようで、町歩きをしていて飽きない。
あ、ウチはちゃちゃーと済ませるので、一見して性格の雑さ加減がバレます。
今朝、人生2度目の胃カメラを呑んできました。
前回に続き、健康診断の再検査判定が出たのです。
カメラは大好きなんですけど、内視鏡は・・・ね。
オリンパス製かな?なんて気を紛らわしてみても、あとはまな板の上の鯉状態で、手足が冷たくなってきます。
今回は鼻から入れるやつにしてもらったので、おえっともならず、若いナースさんの前で涙流さずに済みました。
これなら先生の言うとおり、1〜2年毎に見てもらるかな。
それでも苦しいですけどね。
で、ガンは見つからず。ほっとしました。
40歳も後半になるといろいろ出てきますから、皆さんも。
北海道/美唄市
SONY α7s + Leica SUMMILUX-M35mmf1.4 ASPH.
「この世で最も美しいM8」
2015年02月25日 - お知らせ



(c)Tatsuo Iizuka
BGMもなく、湯を沸かすポットの音だけが聞こえるカフェで
どうしようもなく写真が撮りたくなったとき
あるいは、木の床を踏みしめる音だけが響く廊下を歩いているとき
写真を撮るために静寂を壊すことは、カメラを持つ者に許された特権だと思ってはいけない。
スムースなヘリコイドでフォーカスを送り、無音でシャッターを押す。
サイレントモードがありがたい。
アングルを変えることはせず、一枚撮っては何事もなかったかのように、さっと立ち去る。
ま、傍目には写真を撮ってることがバレバレなんだろうけど・・・苦笑
自分の気持ち的には、さっとさりげなく。
北海道/美唄市
SONY α7s + Leica SUMMILUX-M35mmf1.4 ASPH.
α7sでISO AUTO
2015年02月20日 - α7s

(c)Tatsuo Iizuka
α7sをちょこちょことテスト撮影しての感触は、おおむね良好だ。
高感度はIIにくらべて3段くらいは強いように見える。
IIの時はISO1000を上限にしていたのだが、sはISO6400でもディテールを塗りつぶした感が少なく、まだ行ける感じがしている。
手ぶれ補正がないのは大きな痛手だが、sには電子シャッターがあり2秒タイマーと併用すると低速でもぶれにくいことが分かった。
夜の町スナップを、これまでIIではISO1000 f2 1/15秒を基本にして撮ってきた。(手ぶれ補正有り)
これがsではf2 1/60秒でISOオートにしてやれば、ISO6400や12800に上がったとしても、よりシャープな画がどうやら撮れそうだ。
(上のアップした写真はISO6400 1/30秒)
ISOオートってこれまであまり使ったことないけど、α7sでは有効な機能だな。
そして電子シャッターを使えば、無音で写真が撮れるのは素晴らしい。
日が落ちたあとに他人様の暮らす範囲にカメラを向けてる不届き者にはありがたい。
(撮ってることを知られてはいけない。周辺の平和というか空気を乱したくはない。
歩いている人にも不審がられて、ちょっとでも怖いと思わせてはいけない。
甲高いシャッター音を平穏な住宅街に響かせるのはNG。
風のような空気のような存在で写真を撮りたいとは常々思っている)
やはり私のような「暗がりカメラマン」にα7sは良いカメラのようだ。
日中に撮った印象としては、IIに比べてsは明らかにコントラストが低く彩度も低い画になる。
どちらもjpegのスタンダード設定で、あれ?と思うくらい違う。
だからぱっと見、大方の人はIIの画が良いと思うだろう。
逆にsの画を眺めていてIIの画を見ると、くっきりはっきりし過ぎてドキッとするほどだ。
sは素材重視といったところか。色も立体感も誇張がない。
そんなところに好感が持てる。
ダイナミックレンジも確かに広い。少し飛びづらく、黒に落ち込むのも緩やかだ。
中間調のつながりは良好で、撮りっぱなしからレタッチして締めて行く上でもトーンジャンプする心配はいらなさそう。
シャッターボタンの位置とか、ボタンの位置など操作性はIIで随分改善されてるけど
sでも慣れれば大丈夫そう。
というか、これだけ独創的な画を出すカメラだから、ちょっとしたことには目をつぶって自分が慣れて使うしかない。
(M8だってホールディング悪いしね)
フルサイズで1200万画素しかない(それでいて20万円以上する)という現在では唯一無二の変質カメラを使いたいなら、デザインの悪さを含めて承知していくしかない。
旭川市/豊岡
SONY α7s +Sonnar FE 55mm f1.8 ZA

(c)Tatsuo Iizuka
「馬鹿は買わなきゃ分からない」
いくらネットでレビューを読んだところで、自分の使い方や趣向に合うかは推測の域を出ない。
まして使っている人にあれこれ微に入り細に入り尋ねてみればみるほど、他人には「そこまで知らんがな〜」というのがオチである。
鳴り物入りで入団したα7IIだったが、使えば使うほどα7sではどう写るのか・・・が気になって仕方なくなってきた。
後発のα7IIは、質感や使い勝手、そして手ぶれ補正が魅力的。
しかし、それほど良くはない(悪くないけど)高感度(ノイズを消すためのディテール喪失)。
それに自分にはオーバースペックな2400万画素。
が導入して3ヶ月間の印象だった。
そんな訳で、α7sを買った。
α7sに期するのは、フルサイズ1200万画素の広い画素ピッチがもたらすであろう
・高感度撮影時のディテール喪失が少ないこと
・広いダイナミックレンジ
・はっきりくっきりしてない画?
・自然な立体感?
果たしてその実力やいかに・・・??
当然2台持ちは出来ないので、α7sの写りを確認して、α7IIはトレードに出す予定。
短命リリーフだった・・・。
「夢は牛のお医者さん」上映会 in 東川町
2015年02月17日 - お知らせ

上映会のお知らせです
映画「夢は牛のお医者さん」が東川町にやってきます。
日程は3月14日(土) 13:30~ と17:00~
場所は東川町共生サロン「ここりん」
北海道東川町東町1-7-10
TEL 0166-82-2666
料金は高校生以上1000円 中学生以下300円
予約不要です。(前売りなし)
話題のドキュメンタリー映画
詳しくは下のサイトをごらんください。
https://www.teny.co.jp/yumeushi/staff.html
今回ご縁があって、上映会のサポートさせていただきます。
主催は旭川の大西一郎さん。
個人の活動です。
昨年、旭川のフォトシーズンで催した「ある精肉店のはなし」の上映会に参加してくれた方です。
「夢は牛のお医者さん」に感動し、できたら多くの子供たちにみてもらいたくて(赤字覚悟で)上映会をやるんだと意気込みを聞かせてくれました。
その心意気に賛同し(私自身は映画を見てませんが)、運営方法と宣伝の方でサポートします。
「夢は牛のお医者さん」は、自主上映で全国を回っている映画です。
ぜひ、この機会に東川と周辺の多くの方に(特にお子さん)お越し頂きたいと思います。

(c)Tatsuo Iizuka
胸のすくような解像感。(縮小画面じゃ分からないでしょうが・・・)
さすがフルサイズ2400万画素というところか。
冷えた朝の凛とした感じが出ているように思う。
しかもレンズはCONTAXのDistagon25mmf2.8 Y/C
フィルム時代に中古で買ったもので、25〜30年くらい前の製品になるのかな?
このレンズ、こんなに写るんだったんだ。
と最新デジタルと組み合わせ、思いがけない写りを得られて感心しきり。
SONY αはフランジバックの短さから、いろんなマウントのレンズを
マウントアダプター経由で装着できるのも魅力。
自分は今、ライカMマウント用のもの(コシナのヘリコイド付き)と、このY/Cマウント用の二つを使っている。
北海道/富良野市
SONY α7II + Carl Zeiss Distagon25mmf2.8 for CONTAX
雪山ラフモノクローム3
2015年02月13日 - GR
Last Light
2015年02月12日 - GR
雪山ラフモノクローム2
2015年02月11日 - GR



(c)Tatsuo Iizuka
この旭岳温泉の散策路に初めて来たのは8年くらい前だろうか?
そのときのメイン機材はCONTAX645。
リュックにレンズ数本と、サブのデジカメ一眼、ハスキーの重い三脚という装備は
スノーシューを履いても、雪の中にずぼずぼっと埋まっていくような感覚だった。
それに持参したペットボトルの飲み水もいつの間にか凍っているような中で
手袋を外しかじかむ手で行うブローニーフィルムのチェンジがかなり苦痛だった。
ワイコン着けたGR一台という体勢の気楽さとは、隔世の思いで痛快すらある。
日が暮れてフラットな光線になってもなお、撮影が楽しめるのだから。
町でも自然の中でも、三脚無しの気軽なスナップというのが心地よい。
感じたモノをパチパチとやる。歩くスピードに対し、感じるモノが次々現れる。
良い条件になるのを狙って、カメラの放列の「お立ち台」に並びじっと我慢の子ってのはどうにも性に合わない。
RICOH GR + ワイドコンバーションレンズGW-3
北海道/東川町
飯塚のワークショップに参加している2名を含む女性写真作家展「天使のハシゴ」展のご案内。
今日2/10(火)〜2/16(月)まで、旭川のヒラマ画廊(2条8丁目)0166-23-9345にて開催されます。
http://g-hirama.wix.com/gallery-hirama
時間ありましたらぜひ。

今日2/10(火)〜2/16(月)まで、旭川のヒラマ画廊(2条8丁目)0166-23-9345にて開催されます。
http://g-hirama.wix.com/gallery-hirama
時間ありましたらぜひ。

雪山ラフモノクローム1
2015年02月09日 - GR



(c)Tatsuo Iizuka
普段デジカメで画像エフェクトを使って撮影することはまずないのだけど
GRで撮るときだけは、結構エフェクトを使って撮っている。
GRには、エフェクトボタンが独立してあって使い勝手がいいし、何より仕上がりもいい。
それにGRでのスナップは気軽だから、身も心も軽く、遊びたくなってくる。
同時にRAWでも撮影できるので、エフェクトをかけない絵も後で作れるのもいい。
(カメラによってはエフェクトはjpegのみの撮影に限られるのだ)
このところアップしている山のカラー写真は、「ポジフィルム調」で撮っている。
そして今日アップしたのは「ハイコントラスト白黒」によるもの。
この「ハイコントラスト白黒」は日が沈んでコントラストがフラットになった景色を
ぐぐっと浮かび上がらせてくれるのだ。
一日が終わって眠りかけに見える雪や木々が、饒舌になるひととき。
RICOH GR + ワイドコンバーションレンズGW-3
北海道/東川町



(c)Tatsuo Iizuka
あまりの天気の良さに、十勝岳温泉から下山して、旭岳温泉に向かうことにした。
途中東川のモンベルで、山岳用のスノーシューを調達して。
といっても、行き先は旭岳温泉街からクロカン用に圧雪してくれている散策路。
こんな雪山の氷点下のなかで、凍らない沼があり、
カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれている、楽園の片鱗を十分に肌で感じることができた。
RICOH GR + ワイドコンバーションレンズGW-3


(c)Tatsuo Iizuka
日が暮れて誰もいない道を歩いて行く心細さよ。
日常で心細く感じることってあるだろうか?
たまにこの心細さを味わうこともきっと大切なんだろうと思う。
SONY α7II + Carl Zeiss Distagon25mmf2.8 for CONTAX
北海道/東川町





(c)Tatsuo Iizuka
周りから眺めるのと、内に入るのとは大違い。
車で行けるところから自分の足でわずか数百メートル登っていくだけで
まるで別天地。
息を切らして吸い込む空気の澄み具合も、写真に写るほどに違うのだから。
森林限界を超えると、そこは紺碧の青と、白の2色のコントラストがあるだけだった。
望遠で引っ張れば撮れるとは言え、表層を「視覚で写し取る」のと
懐に飛び込んで「身体で感じながら撮る」のとは、(自分のなかの充実感が)まるで違うと分かった。
もうちょっと上まで上がりたかったけど、雪からアイスバーンの斜面になって登れなくなった。
引き返そうにも足元が滑って身動き取れず。
もしや今自分は谷底に滑落の危機??
なんて思ったら嫌な汗がいっぱい出てきて、それを風が急速に冷やしていった。
滑るスノーシューを斜面に這いつくばり、なんとか脱いで長靴でクリアできたけど
甘くみると危険なことが良く分かった。
ROCOH GR + ワイドコンバーションレンズGW-3
やっと出番が来たGW-3。
購入当初は異様なでかさにおののいていたわけだが、21mm相当のカメラがウエストバックに入ってくれる。
こうして機材はカメラ一台。
身軽で山に入れるのは、貧脚には何よりありがたい。
そして写りは十二分。スノーシューハイクにはこれさえあればいい。
北海道/上富良野町

(c)Tatsuo Iizuka
しばれるという予報につき、暗いうちに起きて美瑛へ風景写真を撮りに出かけた。
日の出前、気温マイナス24℃。
久しぶりの自分の体が凍てついていく感覚に、早々に戦意喪失。
α7IIにしろE-M1にしろ、ボタンが小さく手袋したままで設定を変えられないでいらつく。
風景写真を撮るモードになっていないので、2秒タイマーにセットするのにもたついたり、
AFが効かずマニュアルフォーカスに変更。あれ!?てな具合・・・。
それよりなにより、美瑛の風景写真ってどう撮ればいいのか??
久しぶりに来ても、ひらめかない・・・。
北海道/美瑛町
SONY α7II + Carl Zeiss Distagon25mmf2.8 for CONTAX