「ある精肉店のはなし」の上映会を終えて

2014年03月29日 - お知らせ

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(c)Tatsuo Iizuka

初の試みだった「ある精肉店のはなし」の上映会を終えた。
2日間、計4回上映で60人ほどの、高い意識と関心を持った方達にこの映画を見てもらうことができた。
準備もトラブルが起きて大変だったけど、見終わった後の皆さんの表情を見ると、やった甲斐があったとつくづく思った。
心底、得難い経験ができたと思う。

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サプライズ

2014年03月26日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka


福島のいわき市に残る炭鉱住宅にて。

Leica M8 G Biogon28mm


発売中の「CAMERA magazine」2014.4号(枻出版)の、「ロングユーザーレポート」に「飯塚のライカM8」が掲載になってます。
M8を手にした経緯について、短いテキストですが書いていますので、書店でお求めください。

そんな私の短いM8のレポートに対して、あのセイケトミオさんがご自身のブログで取り上げてくれました。
b-road

私にとって雲上の人。セイケトミオさんに書いていただけるとは、あまりの光栄に高揚を抑えられません。
これまで面識も接点もないのですから、お情けや温情で取り上げてくれたとは思えません。
LeicaM8が取り持ってくれた縁だということです。

写真をほめてもらえた訳ではないので有頂天になってはいけないのですが、
ブログを拝見すると、これまで誌面で何度かご一緒することがあり、その写真に関心を持っていただけていたことが分かります。

春の珍事?
うれしいサプライズでした。

Leica M8について思うところは、またの機会に書き連ねたいと思います。








バス停

2014年03月25日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka


待つ人のいないバス停。
今日もやって来ることのないバス。
そうして3年経った。

それでも、それなのに、廃れていないバス停。
ソファーに積もる砂埃もわずかばかり。

きっと誰かが掃除しているに違いない。
いつバスが来てもいいようにと願って。


2014/3/19 富岡町にて





時計

2014年03月24日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka



時計はあの時以来とまったまま。
あれから3年も経ったというのに。


2014/3/19 富岡町にて






常磐線

2014年03月23日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka


震災から3年経ってもなお、JR常磐線は全通していない。
海に面した富岡駅は、津波の爪痕もまだ生々しいままだった。
ホームの間にある車がそれを象徴づけていた。
おまけに第一原発から約10km。第二原発から約7kmと2つの原発に挟まれ
手の施しようがないまま、放置されているかのようだ。
富岡駅の一つ手前、竜田駅までは保線作業も整っているようで
電車がやってきてもおかしくない光景にほっとした。



2014/3/18,19 富岡町にて





nobody

2014年03月21日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka


東京からJRとレンタカーを乗り継ぎ福島に行ってきた。
福島というよりフクシマと書いた方が通りがいいだろうか。
太平洋側の町、
第一原発から10kmほどの距離まで行くことができた。

そこは言葉は悪いがゴーストタウン。
これまでも北海道の旧産炭地でゴーストタウンを歩いたことはあるが
それらは数十年をかけて風化していったもの。
この町は瞬時に失われた生活空間。
その差は大きい。
古びた納屋ばかりか、建てたばかりの立派な住宅までも置き去りにされている。

これはまるでSF映画で見た光景だと思った。
映画では近未来の町が、ウイルスによってゴーストタウンになり
人類は地下での生活するという話だったが、
この町は放射能によって住民がここを離れなくてはいけなくなった。
どちらも目に見えないだけに、恐ろしさが伝わりにくい。
これは現実に起きていること。
日本の福島のある町の現在の姿なのだ。

町の中はとても静かで、自分の出す音以外は
時折、遠くを走る車の音だけが聞こえていた。
普通ならとうてい聞き分けることのできないブレーキの音までも。


2014/3/18,19 富岡町にて

Leica M8 G Biogon28mm












春一番が吹いた日に

2014年03月20日 - お知らせ

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(c)Tatsuo Iizuka



東京に春一番が吹いた日に、チープ広石は風に乗って遠くへ行ってしまった。
行き先はきっと北海道。
距離が遠いもんだから、年に一度しかない春一番の日を選んだに違いない。

強い風にのっかって、その日は沖合まで出たのかな。
夕方、海の方で虹が掛かったのを見たよ。
晴れてたのに不思議なことがあるもんだと思ったけど
いたずら好きなチープさんの仕業に違いないわ。

通夜のあと、高田馬場の居酒屋でBOSSが、4/13は夕張で北海道のみんなで、チープにぴったりのお別れ会をやるんだと息巻いてたよ。
JUNCOの父さんもそうだそうだって。

それに間に合えばいいから、
ゆっくりと北上してきてくださいな。
途中、桜前線に追いつかれたなら、花見でもしてさ。

次は夕張で会いましょう。
5年前、JUNCO&CHEEPが始まった場所で。
さよならはそのときに言います。


チープ広石を送る会in夕張



追伸
尚子さんにボクの撮った写真を遺影に選んでもらいました。
このブログにも貼ってある写真です。
会場のあちこちで「良い写真だね」という声が聞こえてきました。
そのことをうれしく、光栄に思います。
良い写真だねと耳にするたびに、それを撮ったのは私です。と名乗り上げたくなるほどでしたが
控えておきましたよ。
だけど最後の喪主の挨拶で、尚子さんが私が撮ったことを会場のみなさんの前で話してくれました。
そのことを
誇りに感じていいですよね。チープさん。

私にできることは小さくささやかだけど、
写真にできること、
それは大きいことなんだなと思いました。
ひょっとしたら、自分が想像している以上に、写真の力って大きいのかも知れません。
チープさんが生涯、音楽に打ちこんできたように
私も写真に打ちこんでいこうと、この日決めました。



Leica M8 G Biogon28mm








「ある精肉店のはなし」上映会 3/27・3/28開催

2014年03月19日 - お知らせ

おかげさまで27、28日とも夜の部は満席になりました。
両日とも13時の昼の部には余裕がございます。

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©ポレポレタイムス社



ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」(纐纈あや監督 本橋成一プロデュース ポレポレタイムス社)の上映会を以下の要項で開催することにしました。

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雪解け

2014年03月16日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka


3月の半ばにさしかかり、日中はプラス気温が続くようになってきた。
幹線道路はドライになって走りやすく、
でも中に入るとぐしゃぐしゃ、びしゃびしゃ。
4WDが最も活躍する季節なのかも知れない。
それにしても雪の下から出てくるのはゴミ、ゴミ、ゴミばかり。
どういうことなのよ。


Leica M8 Summron35mm






チープさん安らかに

2014年03月11日 - お知らせ

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(c)Tatsuo Iizuka



ミュージシャン・チープ広石さんが3月9日の夜、永眠された。
2009年に多発性腎臓ガンを発症して以来、長く闘病しつつ、最後は眠るようにして旅立たれたと聞いている。
その2009年に「JUNCO&CHEEP」として北海道全市町村のライブツアーを開始し、北海道歌旅座のリーダー的存在として活動される姿を間近で見させていただいてきた。
そればかりか「フォトシーズン」のオープニングパーティーでスタジオライブを披露してくれたり、東京での写真展会場に足を引きずって来てくれたり、ボクの撮った写真をモチーフに「白い夜」という曲を作ってくれたり・・・。
もっといろいろ話もしたいと思っているなかで
52歳の若さで亡くなられたことが残念でならない。


今日は半日、これまで撮らせてもらった写真を眺めたり、プリントしたりして過ごした。
ライブやスタジオでチープさんをたくさん写真に納めてきたけど、
どういうわけか一番気に入った写真は、チープさんと初めて会った日に撮ったこの写真だった。

2009年の真冬の夕張。
その日「名画座」のプロモーション用に、氷点下25度までしばれ上がった朝から撮影をスタートさせた。
一通り撮影が終わってブレークタイムのときの一枚だと思う。
このいたずら少年のような笑顔がいかにもチープさんらしい。

このときはきっとまだ名前も覚えてもらえていなかったと思う。
このときは病気にも冒されていなかったと思う。

こんな日が来るとは思いも寄らなかった。
大きな存在でした。
チープさんありがとうございました。
チープさんの歌はこれからもずっと歌い継がれていきます。

やすらかにお休みください。


お別れの会などの詳細はこちらをごらんください。
北海道歌旅座
北海道では4/13日、この旧夕張市民会館で執り行われます。


「名画座」

















日の丸構図の笑顔

2014年03月10日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka



スタジオのお客さんを撮った写真をたまにはアップしよう。
これは気まぐれにLeica M8で撮ったもの。(メインのカメラはOM-D EM-1を使っている)
ファインダーの中の二重像を見ながら、ピントを自分で合わせるカメラだから
横位置で、真ん中に顔が来るようにまず構えた。

何て声を掛けたのか、いつも口から出任せで軽口をたたいているので覚えていないのだけど、
そのとき花嫁さんがとてもいい顔になった。
そこですかさずコトンとM8のシャッターを押した。

だから日の丸構図。
それでも良い写真だと思う。
花嫁さんも気に入ってくれ、アルバムの一枚に選んでくれた他、両親へのプレゼント用にオーダーしてくれた。

偶然の産物と言ってしまえばそれまでだけど
練りに練られた完成度の高い写真が、心を捉えられるとは限らない。



Leica M8 SUMMILUX-M 35mm APSH.





枯れ

2014年03月09日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka



不謹慎だと怒られそうだけど、廃サイロに惹かれる。

Leica M8 G Biogon28


R-D1sを点検修理に出した。
これでピントが合うようになれば再び使っていきたい。

手持ち機材の売却も進むなか、ヤフオクでみかけた
Leica M8.2を落札し損ねた。
クラシックロゴの刻印入りのブラックペイント。
終了間際に睡魔に襲われて、目覚めたら誰かに入札されて1,000円上がって終了していた。
焼酎を一杯吞んだのが敗因だけど、
散財を重ねなくて良かったと思うことにしよう。


どうにも真新しいカメラには魅力を感じなくなってきた。
仕事用じゃなきゃ、高解像度も高感度も必要ない。
光がなきゃ写らなくて当たり前だし、
良い光があってこその良い写真だと思う。
とするとCMOSよりCCDと思ってしまうし、
手触りのいいカメラが何よりだと思う。





夜明け

2014年03月08日 - OM-D

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全て(c)Tatsuo Iizuka


国後島より太陽が上がってきた。
それを合図に一斉に漁に出て行った。
静寂の中、エンジン音が響き渡る。
沖合には流氷が迫ってきているのが見えた。
羅臼にて。





羅臼の夜

2014年03月07日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka


知床・羅臼の夜は緑色


Leica M8 SUMMILUX-M 35mm APSH.






落日

2014年03月06日 - Leica M8

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(c)Tatsuo Iizuka


凍った海(流氷ではなく、全面結氷している湾)に日が落ちる。
氷がゆるんだところは、まるでお母さんのお腹にいる胎児のような模様を描いていた。

足を取られながらもここまで雪原を歩いてきた甲斐があった。
確信があったわけはなく、出会いの妙に感謝しつつ一日を終える。


LEICA M8 SWH15mm





楽園

2014年03月05日 - OM-D

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全て(c)Tatsuo Iizuka


道東では鹿が増えて困っているらしい。
新聞によると、道路を横断する鹿との交通事故も多発していて、地域の住民を困らせているという。
たしかに、道路すぐ脇の湿原はさながら楽園の様相。
いったい何頭いるというのだ・・・。
食べるものの確保に彼ら、彼女らもきっと大変なんだろうと思う。
しかし、道路を我が物顔で闊歩する姿にはあっけにとられるばかり。
歓迎すべき光景で無いことは確かだ。


OM-D EM-1 G VARIO 35-100mmf2.8





未完のアーチ橋

2014年03月04日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka




旧国鉄のコンクリートアーチ橋としては、旧士幌線にいくつかかかるアーチ橋はつとに有名であり、糠平温泉郷の観光資源としても活用されている。
しかし、こちらの旧根北線の越川橋梁は、北海道の東の端に近い知床半島のつけねあたりで、忘れられたように峠の途中に佇んでいる。
同じアーチ橋なのに、不遇な環境は、何も今に始まったことではなく、この越川橋梁(正式名;第一幾品川橋)には、完成以来、実際に列車が通ったことがない。いわば幻の橋、渡らずの橋なのだ。

昭和14年に、橋は着工完成したものの、根北線が途中の斜里〜越川までしか開業に至らず(しかも昭和32年になってのこと)、このアーチ橋の上にはレールさえ敷かれぬまま、昭和45年に根北線は廃線となり、目的を果たすことなくその役目を失ってしまったのだ。
そんな不遇の建造物なのである。

しかも、昭和14年という戦争を控えた激動の時代に、強制就労によって工事が進められ、わずか1年の工期で完成された。
北の地の過酷な労働に11名の命が奪われたと記録されている。

資材、特に鉄の不足のなか、鉄骨を使わずに作られたというこのアーチ橋。
国道をまたぐ部分は切断解体されているものの、元は10連の見事なアーチを描き、高さは当時の北海道一を誇っていた。

雪に足をとられながらたもとに降り立ってみると、その巨大さ、アーチ部の美しさ、精巧さに目を見張る。
見上げると、その迫力に息を吞む。
まるでローマの水道橋のようだ。

最後の写真にあるように、
切断されて道路の反対側に独立してしまった部分は、凱旋門のようにも見える。

写真では歪んでるように見えるが、このアーチ橋自体、カーブしていて、なおかつ25パーミルの急勾配がついている。
完成してたとしたら、SLが蒸気を高く上げながら登り詰めていく力の見せ場になっていたことだろう。



Leica M8 SWH15mm












流氷3

2014年03月03日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka


夜明け前の海岸に立つ。
覚悟していたほどの寒さにさらされることもなく
日が昇るまでの時間を過ごした。

オレンジ色の光が届いたとき
白鳥が2羽、目の前を空を横切っていった。
朝のランデブーとは憎いヤツらだ。


思いがけない演出に、慌ててシャッターを3枚切った。
ピントを無限遠に合わせたマニュアルフォーカスだったから撮れたようなものだが
これがAFレンズならアウトだったと思う。







網走の夜

2014年03月02日 - Leica M8

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全て(c)Tatsuo Iizuka


網走の黄色い夜


Leica M8 SUMMILUX-M 35mm APSH.





流氷2

2014年03月01日 - GR

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(c)Tatsuo Iizuka


夜の流氷編

RICOH GR





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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
http://www.photoseason.net

空いた時間に好きな写真を撮っては、ブログにアップしています。どうぞおつきあいください。

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全ての写真と文章は飯塚達央の著作物です。一切のコピーを禁止します。コピーは違法行為にあたりますので、ご注意ください。どんな目的にせよ、私は自分の著作物の無断使用を望んでいません。


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