写真の艶2008 / 02 / 20 ( Wed )
![]() 今日念願のドライマウントプレス機を手に入れることができた。 以前このブログで、眠ってるドライマウントプレス機があれば譲ってくださいと記事を書いた。それを見た方から連絡を頂き、格安で譲っていただくことができたのだ。 ドライマウントプレス機というのは、主にバライタ印画紙を平滑に乾燥仕上げするための装置だ。レジンコートされたRCペーパーと違い、バライタ印画紙はFB(ファイバーベース)ペーパー。紙そのものが印画紙になっているため、水を吸うと伸び、乾燥の段階でヨレヨレに波打ってしまうのが難点だ。手軽な処理で済むRCペーパーに比べて、扱いには手が掛かるが、しかし、白から黒へのトーンの再現性に優れ、深み、重厚感はバライタしか味わえないすばらしさがある。 遠路山梨から届いたのは米SEAL社のCOMERCIAL200という型番で、40年も昔の製品だ。買ったものの、殆ど使われていなかったとのこと。おそるおそるスイッチを入れるとランプが点灯し、熱が入った。 熱が上がった頃、手持ちのバライタプリントをプレスしてみる。 わずか1分ほどでゆるやかなアールを描くものの、平滑な紙になった。 おおっと思わず声が出る。 なにしろこれまで、数日間も重しをして伸ばしたり、ズボンプレッサーで伸ばしたりしていたのだけど、それよりもピンと、気持ちよく伸びあがったのだ。 そして黒の中に艶を得た。光沢ではない、艶である。 写真ギャラリーで見るあの憧れの艶。それを手に入れたのだ。 これが写真。写真そのものが持つ存在感だと思う。 これで存分にバライタプリントを堪能することができる。 今や時代遅れの白黒写真。ローライフレックスやライカ。40年も50年も昔のカメラで撮って、自分でせっせと現像し、40年前のドライマウントプレスでバライタプリントを仕上げる。 どこかロマンがありそうな気がしませんか。写真にはそういう部分も必要なのです。 3月26日からの北海道美唄展「モノクロームの刻(とき)」では、バライタプリントをご披露致します。3年ぶりの白黒バライタプリントの展示になります。木造校舎の教室がギャラリーです。 |
| ホーム |
