
Rolleiflex3.5F Planar75mm Fuji Reala
神威岬へ繋がる坂道を、雪を踏みしめながら登っていくと、上から赤い雪かきスコップを持った青い防寒具のおじさんとすれ違う。
「ご苦労さん」と一瞬声がしたけれど、風に紛れて消えていった。
登り切ると強風のためゲートが閉ざされていて、その先にある灯台へは向かえなかった。
おじさんはゲートを閉めに行った帰りだったのか。
目的を失い人影のない岬でしばし佇む。冷たい空気が肺を満たしていった。
断崖の海岸線を眺めていると、背後が明るくなるのを感じた。
振り返ると一条の光が、鈍色の海に優しさを与えていた。
17:34 |
Rolleiflex3.5F
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