富良野にて

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富良野の小学校に学芸会の写真の回収に出掛けた。年に数回、行事の撮影と販売をさせてもらっている。今は学校写真の仕事の割合は少なくなったが、つい数年前まで仕事の大半は写真館から依頼される学校の行事写真だった。それに12年前に北海道に来て最初に就いた職が富良野の写真館だったから、毎日のように市内の小中学校に通っていた。
今日学校からの帰りがけに、酒の安売りスーパーに寄った。バーボンと焼酎を持ってレジに向かうと、見覚えのある顔の女の子がいた。するとその娘から「カメラマンさんですよね」と声を掛けられた。かつてボクが卒業アルバムを作った中学の卒業生だった。レジに並ぶ人がいたので、「まだカメラマンやってるんですか?」と聞かれ「うん」と答えるのが精一杯だった。
嬉しかったのは、その子がすっかり綺麗な女性になっていたからだけでなく(いや、それもあったけど)、良く覚えてますよ。って「良く」をつけてもらえたことだ。
当時その学年は不良たちが幅を利かせていて、学級崩壊していた。ボクもまだ20代だったし、そんな奴ら相手に時には熱くなったりもした。
それでも卒業アルバムのスナップ撮影には随分熱中し、イベント事はもちろん授業中や給食中、登下校、果てはテスト中も教室に張り付いた。3つの中学合わせて数百人いた生徒たちの大半の名前が言えるようになっていた。
酒屋からの帰り道に、富良野の駅前に寄り道したくなった。駅前には当時2年間勤めてた写真館があった。しかしそこには建物の跡形はなく、ぽっかりと空いていた。写真館は場所を移転し、すでに駅前を離れて数年が経っていたが、ついに建物が壊され、駐車場になっていた。
写真館というか駅前の小さい写真屋は、ほんとに狭く小さい所だったけど、車を止めるスペースにしてもわずか数台分しかない。こんな小さいところで仕事をしていたんだと思うと、ちょっと可笑しくなってきた。ミニラボ機で写真を毎日数百枚焼き、台紙を貼り、卒業アルバムや婚礼アルバムを作っていた。テーブルも置けなくて、床に広げて作業していたあの頃が懐かしい。
富良野の駅前は、すっかり様変わりしていた。道路の両側に並んだアーケードというのか屋根のあった商店街は、屋根がなくなり、随分すっきりしていた。空き店舗だったところはちょっと立派な建物や、駐車場に変わっていた。駅前のロータリーも広く整備されていて、随分眺めが良くなっていた。

R-D1s +SWH15mm
なんだかすごいトーンの出方のレンズだ。肉眼ではもっとフラットな光に見えていたのに。光がどこから入ってどこに向かっているのか、光の方向性がよく分かる。これって大事なこと。白黒やる人はよく知ってるはず。

15:34 | R-D1s | comment (-) | trackback (-) | page top↑