写真家

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昨日は札幌は北海道神宮近くの美術館で行われた、森山大道写真展&ご本人のギャラリートークに出かけた。予想通りの混雑で、部屋に入り切れなくて別室でモニター鑑賞の方が半分以上。ボクらは何とか滑り込みセーフだった。
予想外だったのが、森山さんの生写真と、ご本人のお人柄。
ミーハー気分で出かけたのに、バライタにしっかりと焼き付けられた写真群の一枚一枚に、すっかり引き込まれた。印刷物で見て来た森山さんの写真は、ざらざらと乾いて突き放したような印象が強く、見ていて心地よいものではなかった。
それなのに、生のプリントは包み込むような優しさがあったのだった。相当の数の写真枚数、それも30年くらいかけて撮られたものなのに、全ての写真に一貫した優しいまなざしが感じられて、一切のブレがない。流石としか言いようがない。説得力がまるで違う。
トークショーの後半の質問コーナーでは、ひとりひとりの質問に丁寧に答えられていたこと、終了後のサイン会も一文字づつしっかりと書かれていたことも、人柄を象徴していた。
いろんな話をして下さったなかで、最も印象的だったのは、「量を撮る」という言葉。量のない質は絶対にあり得ない。量が質を支える。量を撮ることで見えてくる、分かってくる。さらに分からなくなることもある。その循環が大事なのだと。
良い言葉を頂いたと身にしみた。

会場では知り合いのカメラマンにもたくさん会えた。終了後は皆一様に満足気な表情をしているように映った。写真をやっている誇りのようなものを感じたのかも知れないなと思う。
雨上がりの帰り道が、とても清々しく感じられた。
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