朱殷(しゅあん)

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今日、暇つぶしに寄った本屋で手にした写真集の美しさに釘付けとなった。
「朱殷(しゅあん)」桑嶋維(つなき)。
闘犬、闘牛、闘鶏、ボクサーなど闘う宿命を背負って産まれて来た生命たちの、闘いの場と、それをとり囲む人々を納めた写真集。どこか見ちゃ行けないものを見てしまったような戸惑いと、闘う生命体のあまりにも美しい姿に衝撃を受けた。ハイコントラストなカラー写真とぞくっとするほど美しいトーンの白黒写真で構成されている。朱殷(しゅあん)というのは、古びた血の色という意味。
先日の「at Home」とは全く正反対の写真でありながら、生きるということに写真家が真っ正面からカメラを向けたという共通項を見いだすことができる。

あいまいであやふやな写真集が多数を占める中で、こういうストレートでかつ良く練られた構成の写真集が出版され、旭川という地方都市の書店の棚に並んでいるということに、嬉しさと、勇気を与えてもらう。
反面、いい写真集を見つけるたびに、自分との力量との差に愕然ともするのだが。


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