Happy Birthday
2006年10月30日 - 日々の暮らし

夜半からの雨は昼前には上がったというのに、寒い一日だった。
夕方近くの斜光線が当たる頃、所用で美瑛のもっとも奥にある集落、俵真布(たわらまっぷ)を訪れる。カラマツの黄葉が早くもピークを迎えようとしていて、畑には何も彩りもなく、冬がくるのを待つばかりといった様相だった。
スケジュール帳の空欄がこの先目立つようになってきた。ただただ目の前の仕事をこなすことに明け暮れていた日々の反動がやってくる。フリーランスにとって最も怖いのが、やることがなくなること。
実際には細々とやることも、そしてやらざるを得ないことも多いのだが、空欄の手帳を見ると、本当に冬が来たんだと、体が重くなるのを感じる。
それにしてもGRデジタル、こういう風景にはぴたりとハマる。
落葉
2006年10月27日 - EOS KISS DN

昨日のファイターズのミラクル優勝をもって、今年の秋の盛りも終焉です。燃え上がったあとに残る、心のポッカリ感。そんな感じがしている方も、多いのではないでしょうか。
周りを見渡すと、広葉樹の紅葉も終わりかけています。台風並みの低気圧の影響で、今年はいつがピークだったの?という寂しい秋でした。
しかし最後のお楽しみ、カラマツの黄葉が山の麓で始まってきています。針葉樹は強風の影響を受け辛く、例年、期待通りの彩りを見せてくれています。
現在標高500mあたりのカラマツが黄葉しています。おととい出かけた富良野の原始ヶ原入り口「ニングルの森」付近はきれいだったなぁ。美瑛の白金街道もあと少しでしょう。
カラマツの植林が多いこの地帯が、黄金色でいっぱいになるのは、あと1週間から10日くらいでしょうか。
そろそろ冬タイヤに交換しておかないと。
北海道のみなさんは世界で一番デス。というヒルマンのコメントが印象的でした。ファイターズは道民500万人の誇りです。ホントに素晴らしいチームです。新庄も良くやった。有言実行。凄いプレーヤーでした。
しばれる朝
2006年10月24日 - EOS KISS DN

今朝はしばれました。旭川でマイナス3.7℃。ウチら山沿いはマイナス5℃くらいだったんだろう。車の窓ガラスは真っ白で、撮影に行くにもまずはお湯をかけて、融かすことから始まる。もっとも厳冬期になるとお湯をかけても、即、しばれ上がってしまうだけなので、まだ楽なのだが。
身の引き締まる寒さのなか撮るのも、途中までは気持ちよかったりするのだが、指先の感覚が麻痺してくるころには集中力が途絶えがち。
黙ってても絵になる風景ならともかく、散漫な絵柄だと、構図をまとめるのがなかなか難しくなってきてしまう。
霜を撮ろうと、山のふもとをうろうろしたが、家の前の水を抜いた遊水池がいちばん面白かった。
デジカメのRAWで撮って、色温度、彩度、コントラスト、シャープネスなんかをいろいろ調整してイメージに合わせてます。こういうのはデジカメのなせる技。

中古で買ったこの家に越して来て丁度一年になる。去年の今頃のブログを読み返すと、リフォームに悪戦苦闘していた日々が思い起こされる。壁をはがして、粉を水で溶いたものをコテで塗り、床を引っぱがしてフローリングを貼った。嫁は若菜をおぶって脚立にのっかりペンキを塗っていた。
埃まみれになりながら、朝から晩までずっと「現場」に張り付いていた数週間だった。
そんな中、リビングの窓の先に見える紅葉が徐々に色づいて行くのを見るのが、楽しみになった。
そこはちょっとした広葉樹の林になっていて、まずは桜の葉が赤くなり、つづいてナナカマドが赤く、そして白樺が黄色になるころ、カエデが黄緑から赤へと変わって行くのだった。
工事の手を休め、その林に入ってみると、フワフワとした足の触感と、木漏れ日がとても気持ちよかった。今までに感じたことのないくらい、豊潤で優しい林に思えた。この近くに住めることを嬉しく思ったものだ。
そしてこの林は、ご近所の野矢さんというじいさんがこまめに管理していることを知る。
そこでこの広葉樹の林を「野矢の森」と密かに呼ぶことにした。森と呼ぶにはあまりにも小さいけれど、その方がしっくりくるので良しとした。
ノエルとの朝の散歩は野矢の森に来ることにしている。疲れて体調が優れない時には、野矢の森の大きな白樺の幹に手を当てて、それからポンポンとたたいてみたりしていた。なんとなく木の生命力をもらえるような気になれた。
今年も紅葉の季節がやってきた。順々に色づいては、葉を落として行く。今年は風の強い日が何度かあって、葉の落ちるのがなおさら早い。一年のうちで最も華やかな時期が、あっけなく、本当にあっけなく過ぎて行ってしまう。
それでも足下には、飛ばされた種があたらしい芽になり、葉を開き、驚くような色彩で秋を迎えているのを知ると、時は一瞬でありながら、連続していくものなのだということに気づく。
僕らはどうやら時の大きな潮流のなかで、生かされているらしい。
忠別湖
2006年10月18日 - EOS KISS DN
秋色
2006年10月16日 - EOS KISS DN
やったね日ハム、やるじゃん北海道
2006年10月12日 - 写真
他所からの転入者日ハムの躍進と、それを受け入れた北海道の風土は大いに関係しているように思う。のびのびと楽しそうに野球をやれる環境。そこには偏屈な伝統もしがらみもない。
日本シリーズでは、阪神の雪辱をどうか果たしておくれ。
日本シリーズでは、阪神の雪辱をどうか果たしておくれ。
こんな時季になりました
2006年10月12日 - 日々の暮らし

これから寒くなるので、あったかそばが旨くなりますね。それもごちゃごちゃ入っていないシンプルなものがよろしいようで。上富良野「まん作」。だしの旨さが絶品です。新そばだから旨いって訳じゃあ無いようですゾ。
明日の旭川方面の天気予報は「雪/くもり」。ちょっと早いんでないの?
西日の射す道すがら
2006年10月10日 - EOS KISS DN
冬の足音
2006年10月09日 - EOS KISS DN
霧の道
2006年10月07日 - EOS KISS DN

今日は雨が降っていて寒いです。午後2時で外は9℃。部屋の温度計は15℃を指しています。
風邪気味も相まって、余計に寒く感じてます。ストーブをつけようと妻に提案してみたのですが、「まだ10月やで。今年も灯油代は高いしっ!」と一蹴され、やむなくタートルネックのセーターと、靴下を2枚重ねして寒さをごまかしてます。あぁどこか暖かいところに行きたい。
ここのところ、朝霧を求めて日が明けぬうちから「丘詣で」を続けていましたが、この先数日は雨模様のようで、ひと休み出来そうです。(雨のせいで予定していた仕事がキャンセルになったのは痛いが)
上の写真は数日前に撮ったもの。霧がかかると見慣れた景色も幻想的な光景に一変します。
地表の秋三態
2006年10月05日 - EOS KISS DN
朝霧日誌4日目
2006年10月02日 - EOS KISS DN

今朝は目覚ましが鳴ってから少し眠ってしまう。ハッと気づき10分の寝坊で済んだ。
外に出ると気温が高く、風も少しあったので、霧はでないかもとしれないなと思いながら出発した。
それでも美馬牛峠あたりで霧の中に入り込んだ。
高台に上がると、丘に霧がたなびいているのが見えた。旭岳の方面の雲が上空に流れていき、それがマゼンタ色に染まっていった。広角の縦位置でそいつを納める。
ほどなくして朝日が霧の丘に差し込む。今度は中望遠で切り取っていく。一本のポプラがアクセントになるが、それと山とのバランスに苦心する。畑の間際に立っているので、これ以上左に寄れない。
今日はこの場所に4人。3~40分間誰もしゃべらず、ただ黙々とシャッターを切り続けていた。
4日連続して朝霧を撮ることができた。こんなことは初めてだ。CONTAX645で撮ったポジの上がりが楽しみだ。
明日は曇り空だという。ゆっくり眠るとしよう。
朝霧日誌
2006年10月01日 - EOS KISS DN

今朝も4時過ぎに若菜を起こさぬようそっと布団を抜け出す。ノエルが騒いで紬季がぐずると嫁のひんしゅくを買うので、足音を殺して出かけなければならない。
今朝は美瑛の町の手前、下宇幕別あたりから霧がかかりだす。どうやら美瑛中、深い霧の中にすっぽり包まれているようだ。こんな時は美瑛の端でしかも一番高い位置にある五稜の高台を目指す。うまくいけば雲海のように霧の向こうに十勝岳の山並みだけが顔を出すのを捉えることが出来る。
しかし、ここも霧が濃くて視界不良。
それならばと反対方向の哲学の木を目指す。ここはちょうど霧の切れ目になることが多いからだ。美瑛の端から逆の端まで急いで移動する。日の出の時間が迫ってきている。
しかし、ここも今日は霧が深い。ひょっとしたら霧が抜けて哲学の木の向こうから日が射し、光芒が走るかもと判断に迷う。じたばたせずにここで腹をくくるか、それとも良い霧の状態の場所を探して車をさらに走らせるか。恐らく美沢は霧がかかっていないはずだ。
日の出まであと10分。少し様子をみたけど、抜けそうにないので、車を走らせる。丘から美沢に降りると、案の定白金街道あたりで完全に霧が抜けた。そして川を渡り、藤野の丘に上がってみる。
しかし、途中で太陽が顔を出してしまった。あぁ、今日は無駄足だったか。暗いうちから今朝はもうすでに50kmほど走って、疲れがどどっと出た。
そんな失意の中で出会えた風景が今日の画像。
見放されてはいなかった。そう今日も撮らせてもらえたのだ。霧と言うよりは朝もやの中、畑で芽を出しているのは秋播き小麦の新緑だ。畝のラインも美しい。感謝、感謝でシャッターを切る。
今日はそのあと、3~4カ所周り、いろんな霧の情景を撮ることができた。
やはり霧の朝は素晴らしい。早起きして良かった。
家に帰ると、嫁がまだ寝息を立てていた。