カタクリ咲きました

2006年04月30日 - 東川

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東川のキトウシ森林公園のカタクリが咲き出しましたよー。ブルーのエゾエンゴサクとの競演が見事です。あと2.3日で満開でしょうか。

初体験

2006年04月29日 - EOS20D

今日、乗り物専門ライターの杉崎さんが旭川にいらしたので、それにお付き合いして旭川空港で飛行機の撮影を初体験してきました。飛行機にカメラを向けたことも初めてだし、今までじっくり見たことすらなかったけど、これが意外に面白かった。特に正面からのアングルで機体を見ると、いかに無駄無く出来上がっているかが良く分かる。シンプルなフォルムが美しいのですよ。そりゃあ、空に舞い上がり、もの凄い空気抵抗の中を突き進むだけのことはあるもんだ。と、妙に納得したりして。
また旭川空港は離着陸の時、大雪の山並みをバックに写真が撮れるところとしてもマニアの方には有名なポイントだ。今日、それも狙ってみたけれど、今ひとつ良いのが撮れなかった。また折を見て、旭川空港に出かけてみようかな。
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乗り物専門のライターであり写真家の杉崎さん。BE-PAL,ラピタ、JTB全国時刻表、大人の隠れ家など連載をたくさん抱え、幅広く活躍されています。とにかく乗り物に関する知識の巾の広さには恐れ入りっぱなしです。プロ中のプロフェッショナルな方で、お会いするたび良い刺激を与えて下さっています。


土の匂い

2006年04月28日 - 日々の暮らし

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ようやく庭の雪が完全になくなりました。寒い日が続いていましたが、明日から春らしい陽気になるようです。ウッドデッキの設計図を書き上げました。GW中に基礎工事に取り掛かりたいです。

Ticket

2006年04月27日 - LIFE

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Rolleiflex 3.5F Planar75mm FujiNeopan400Presto  川湯温泉駅

北海道のどこにでもある廃れた駅前の町。一見ひっそりと静まりかえったこの町は、しかしながらちょっと様子が違っていた。全国から来た何人かの若者がこの町に暮らしている。自然好きな者、写真撮る者、絵を描く者。みんな自分のペースで静かに暮らしている。彼らが住んでいるのは駅前町にある旧国鉄官舎。駅が無人化になる時に買い取って、格安で彼らに貸してる地元の人がいる。
その息子もまた、古い駅舎を改造して喫茶店に変えてしまった。19年経った今でも盛況のようだ。平日の朝だと言うのに、馴染みの客が出入りしてはマスターと他愛もない話をしている。
自身も官舎に住み、その妻はとなりの官舎でケーキ屋を始めた。空いてる官舎でアイヌの伝統工芸のギャラリーをやりたいとマスターは言った。資金が貯まればの話だけどねと笑った。
駅前の昔土産物屋だった古い建物には、関西弁の女性が「おくつろぎ処」という看板を立てて商売をしていた。どうやらタイで仕入れたアジア雑貨が中心のお店らしかった。そこでボクはお香の香りのする中で、マッサージをしてもらった。30分で1200円、それにハーブティーがついてきた。ガラス戸には手焼きのパンが7~8種類並んでいた。その中からメロンパンを貰って帰ることにした。ほのかな甘味で少し噛み応えのある懐かしいメロンパンだった。
駅舎の喫茶店のマスターは、ここは過疎化や高齢化とは無縁の町だと言った。外からいろんな風が入ってくる。自分はこの町で生まれ育ち、この町を出たこともないけれど。

風は勝手に吹くだけでなく、呼び寄せることができる。
快速列車のチケットは売ってないけど、鈍行で良けりゃ何とでもなるもんさ。
そんなことを言わんとしている駅前の町だった。

遅い春2

2006年04月26日 - Rolleiflex3.5F

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Rolleiflex3.5F Planar75mm Fuji Neopan400Presto Microfine1:1 Ilford multigrade44M 弟子屈町川湯

遅い春1

2006年04月25日 - Rolleiflex3.5F

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ローライフレックス3.5F Fuji Neopan400Presto  弟子屈町川湯にて

灯りの消えた駅

2006年04月24日 - Rolleiflex3.5F

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Rolleiflex 3.5F Planar75mm Fuji Neopan400 Presto

廃止前夜の「ふるさと銀河線」境野駅。もうこの駅に灯りがともることもないのだろう。

流れ出すとき

2006年04月23日 - 日々の暮らし

昨日は冬に逆戻りのような寒さだったけど、今日は一転、春らしい陽気になった。
仕事を終え、久しぶりに日のあるうちに家に帰ると庭の雪が殆ど消え失せ、黒々とした土があらわになっていた。思わず長靴を履いて庭に飛び出し、土のほっこりとした感覚を楽しんでいると、隣のお家との境に、雪解けの水がちょっとした流れを作り出していて、その先の遊水池へと流れ出しているのに気がついた。期間限定の小川がウチの敷地に出来上がっていたのだ。水の流れる音が実に心地よい。
遊水池もつい先日まで真っ白い雪と氷に覆われていたのに、きらきらと春の光を反射させながら水面を揺らし出している。我が家のリビングの窓景に、水のある景色が半年ぶりに復活した。
ちょっと忙しかったこの1週間の、溜まった疲れがすーっと抜けて行くのが分かる。
バイクも引っ張り出し、ご近所を一回りしてきた。風はまだ冷たかったけど、半年間の雪のない生活がいよいよスタートする。そんな気持ちになった。

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今日は朝からブライダルの打ち合わせが数件あった。今年はなかなかいいペースで決まってきている。それもこちらがやりたい内容でのオーダーが相次いでいる。これもひとえにボクのことを持ち上げ、紹介してくれる人たちのおかげだと実感し感謝している。
お客さんに満足度の高いものや、質の高いサービスを提供したいと願うスタッフ(同志)が集まってきて体制づくりをし、それが動き出している。早くブライダルパーティーの本番の日が来ないかと、皆ワクワクしている。旭川という地方都市の既存のブライダル事情を打破したい。そう本気で考えているのだ。ボクもこれまで一介の下請けカメラマンで納まって来た訳だけど、もうそれでは満足出来ない。
それと同時にひとりの力に限界も感じている。力になってくれる人が欲しい。撮影、編集、制作面でサポートしてくれる人、今のうちから探しておかなければならないだろう。
今はフォトシーズン=飯塚達央だけれど、そうでなくなることを目論んでいる。

またやってもた。

2006年04月21日 - New F-1

ここ数日深夜のご帰宅でお疲れモード。意志薄弱状態。気づいたら連れて帰って来てしまっていた。
「馬鹿は死ななきゃ直らない。」

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写真小僧だった飯塚少年、憧れのキャノンNew F-1、1981年発売。
2006年4月、プロカメラマンとなって手に入れる。
NFD28mmF2,NFD35mmF2,NFD50mmF1.4,FL58mmF1.2,
NFD100mmF2。大人のラインナップ。

さよなら「ふるさと銀河線」

2006年04月20日 - 日々の暮らし

4月20日、道東の池田と北見を結ぶ150kmの第三セクター「ふるさと銀河線」の最終日となりました。国鉄網走線時代から95年続いた鉄路に列車が走るのも今日が最後です。
ボクは昨日の道東取材の帰り、夜の帳がおりた境野駅でお別れをしてきました。赤いテールランプが遠ざかっていって、右にカーブしながら闇の中へと消えて行きました。

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大学1年の時、ツーリングで初めて北海道にやって来た時に見たふるさと銀河線(当時はJR池北線)の思い出を雑誌「East Side」に寄稿した(2005年 Vol11)原稿をここに再掲いたします。

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待ち遠しいよ。

2006年04月17日 - 日々の暮らし

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いやあ、寒い。また雪が降り積もってるよ。明日は道東に出かけなくちゃならない。峠はアイスバーンだろうか。スタッドレス履き替えなくて良かった。
誌面の6月号に使う写真を撮りに行くのに、まだ向こうも雪があるだろうな。先月もそんなこと言ってたけど、季節感のズレた写真を掲載するのも恥ずかしい。
もういい加減に雪は消え失せて欲しいもんだ。
雪が融けたら庭のウッドデッキ作りを始めようと思っている。白樺や桜の苗木も植えたい。小屋に入っているバイクを引っ張り出して、除雪機を替わりに仕舞い込まなくちゃ。

暗い部屋でのおままごと

2006年04月17日 - 白黒写真

暗室に行き、久しぶりにバライタ紙にプリントする。RCペーパーに焼くようには気軽にそしてリズミカルには行かない。集中して気をつかって作業を進める。撹拌はバット自体を揺らし、液で柔らかくなった紙を、ピンで液面から少しすくったあとは指で丁寧に持ち上げてやり、次の工程へと進めて行く。気に入った調子で上がっても、ドライダウンを考慮して少し浅めの露光のヤツも焼いておかなければならない。今日はいつものイルフォードVCFBのほか、オリエンタルのG-2とG-3にも焼いてみた。イルフォードは温黒調、オリエンタルは純黒調で光沢感もやや強い。そんなことをしているうちに暗室での時間がどんどん過ぎて行く。
ぐったりと疲れて家に帰り、風呂に入っても、指に染み込んだ処理液の匂いがうっすらとする。そいつを鼻先で嗅ぎながら心地よい充実感を味わう。
だけど世間には凄い白黒をやってる人がいる。それに比べりゃおままごとのよう。機材なんてお金出して買える範疇のものなのに、一体どういうことなんだろう。そう思うだけでゾクゾクしてしまう。その相手がプロであれアマチュアであれ、ゾクゾクできること(人、モノ)があるだけで幸せなんだろうな。

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追伸:どなたかデジタル移行などで使わなくなったアーカイバルプリントウォッシャーとマウントプレス機、お譲りいただけませんか?価格応談

胸ポケットにGR-Dを

2006年04月14日 - GR-D

リコーのウェブサイトキャプリオライフにフォトシーズン飯塚達央がリコーGRデジタルで撮った写真のギャラリーが開設されました。
メーカーのサイトにいよいよ初出演です。
いやあ、リコーさんは偉い。素晴らしい。目が肥えてる。高感度のアンテナ張ってられます!世の中捨てたもんじゃあありません。
GRデジタルも素晴らしい。まずはギャラリー見て下さい。あのちっちゃいデジカメでこの雄大な風景が撮れます。冬の間、ジャンパーのポケットに忍ばせていました。
まだ買ってない方、是非買いましょう。
うーん、何だか宣伝っぽくなっちゃったなぁ。(いや、宣伝か。)

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代償としてのひどい肩こり

2006年04月13日 - 日々の暮らし

昨日一日の記憶がどっかいってしまっている。昨日からずっとパソコンの前で格闘していたせいだ。長い間の懸案事項だったホームページ(フォトシーズンのメインサイト)の完全リニューアルに取り掛かり出した。
自慢じゃないが、実はパソコンには弱い。まともに使えるのはフォトショップとメールソフト、ブラウザソフトくらいか。それも自分が使うこと以外のことは全くチンプンカンプンで、ましてやサイト構築なんて大それたこと、というレベルなのである。
今のサイトはテンプレートに当てはめるだけの簡単ソフトで、それなりには出来上がったけど、デザイン、使い勝手など不満点も多いし、自分で作りたいと思ってしまった。
出来ないくせに自分でやりたがるのは、昔からの悪いクセで、それでまともなモノが出来たためしがない。途中で投げ出して済むならいいけど、どうしようも無くなって人に泣きついたり、プロに尻拭いしてもらったりということも一度や二度じゃなかったように思う。
今回もとりあえず教科書は揃えた。ひと通り目を通した。読んでも分からんから早速手掛けだした。やっぱり行き詰まる。う~んどうしよう。ここで止めておくか、それとも突っ込むか。
ところでふと考えた。果たしてホームページ作って何しようとしてるんだろう。作ることが目的になっていないかって。何を伝えようとしてるのか、そのためにどう作ればいいのか?そのことが自分自身でよく見えていなかった。
ここでまた振り出しに戻るってやつですな。
ああ肩こり過ぎて具合悪い。

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教科書のついでに石川啄木「一握の砂・悲しき玩具」を買って来た。551首も収められている。旅のお供にしてみんとす。

最近買った写真集

2006年04月12日 - 写真

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「ぺるそな」鬼海弘雄 
浅草の雷門前で変な人たちを撮った写真集。30年もの歳月を費やして、ただ淡々とほぼ同じ構図で肖像写真を撮り続けてたものを集めてある。その単調さの中に、人間の幅広さ、奥行きの深さが写っているから面白い。被写体はちょっと近寄りがたい風貌の人ばかり。よく写真に撮ったもんだと、それだけで尊敬に値する。きっとカメラマンのオーラ(もしくは匂い)が撮らせるのだろう。背景にあてた柱なんかの直線がわざと(だと思う)傾けられていて、不安感を募らせてあるのが上手いなあと思う。
この前東京に行った時に雷門に行ってみた。すぐ側に交番があった。安心のバックボーンがあったのかと分かったが、やはりまね出来るものではない。同名の写真展に行けなかったのが残念だ。
撮影はハッセルに80ミリ1本だけ。それに白黒。シンプルな潔さに感服する。

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「啄木キネマ」瀬尾明男
コダクロームの渋い色調の中に置き換えられた作者の視線の鋭さ。描かれているものの大半は北海道のマチ。すっかりやられました。がつーんとやられて、どよーんと凹みました。自分の至らなさにです。刹那で危うい感じがとてもいいです。ブックデザインもいいし、添えられている石川啄木の歌もいい。

 あたらしき心もとめて 名も知らぬ 街など今日もさまよひて来ぬ
 今夜こそ思ふ存分泣いてみむと 泊りし宿屋の 茶のぬるさかな
 寂寞を敵とし友とし 雪のなかに 長き一生を送る人もあり

同じ写真表現をなりわいとする身として公表するのははばかれるが、個人的には近年のベスト写真集。次、これを越すのは飯塚達央の写真集が出るまでないかも・・・。せめてそう思うようにして明日からまた頑張ろう。

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「写真よさようなら」復刻版 森山大道
かの森山大道の1972年の同名写真集の復刻版。当時34歳。何だか行っちゃい過ぎて、ボクには理解不能でした。

まだちょっと寒いですね。

2006年04月10日 - 日々の暮らし

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今年は暖冬だった割に、4月になっても気温がなかなか上がりません。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへの履き替え時に迷っています。

兵どもの夢の跡

2006年04月09日 - 白黒写真

廃線跡を旅するという趣味の世界がありますね。鉄チャン(鉄道マニア)上がりのボクも、決して嫌いじゃありません。
学生の頃よく地図帳や時刻表の路線図を見ていたのですが、北海道の鉄道に関しては、その多くがボクが移住する前に消え失せていました。路線数で、25年くらい前の半分くらいになっているんじゃないでしょうか。
北海道のあちこちに出かけると、築堤やトンネル、橋や駅舎の鉄道遺産に出会うことが良くあります。その度に、こころが少しざわつきます。ここにレールが敷かれていて、列車や貨物車が行き交っているシーンを想像してみるのです。
果たして我々の暮らしは便利になっていってるのだろうか。進化しているのだろうか、それとも・・・。
この橋梁は、昨年春に北海道の道南に旅した時に出会ったもの。国鉄松前線の橋梁です。松前と言えば、北前船の交易で北海道でも最も早くに開けた歴史ある町です。松前線も廃止になって17年。円錐形の橋台と、途中まで掛けられたままの橋桁の、何とも偉容な姿が今なお残っています。

「ふるさと銀河線」も今月20日で廃止になります。あと10日ちょっと。最後の勇姿を見納めに行こうか思案中です。

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CONTAX G2 Biogon21mm Kodak TMAX400
コンタックスGシリーズのレンズは、発色が鮮やかで現代的な写りをするのが今ひとつ気に入らないが、白黒では良いトーンが出ます。コントラストがありながら、潰れず飛ばず、非常に焼きやすいのです。逆光にも強く、ゆがみやひずみも少ないし。昨日、G2で撮ったネガをプリントして、改めてGレンズの良さを思い知らされました。

白黒写真は止められない

2006年04月08日 - 白黒写真

暗室を引っ越した。東川町の貸し暗室にだ。町の貸し暗室があるのはさすが「写真の町 東川町」だ。もっとも老朽化して使わなくなった保健施設だか何だかの調理室を改造して、地元の写真クラブが管理を請け負っているのだが。
かなり年季の入った建物で、当然のことながら光が入らないせいもあって辛気くさく、快適で過ごしやすい暗室とはいかないけど、引き伸し機が全部で13台あって、中央にシンクが設置されている大きな暗室だ。複数名での使用が可能だが、年に数回のイベント以外では数人が個人的に使っているだけになっている。
暗室機材の多くは、北海道新聞社から寄贈されたもので構成されている。新聞社が完全デジタルに移行したのを機に、こちらに回ってきたという。だから35mmから4×5の伸ばし機、カラーヘッドもカラープロセッサーもある。そしてライカのフォコマートV35やダーストまで揃っている。あと、フォトクラブの会長さんの個人所有のフォコマートV35がもう1台と、なんとフォコマート2cまで並んでいるから驚きだ。
24時間、365日いつでも使用可能で維持費として支払ったのは一年間分として15.000円。合鍵も作って持たせてくれた。何ともありがたい。
本来なら自宅に自分専用の暗室があるのが理想だけど、今の家ではそれも難しい。スペースの問題もあるし、何より風呂場を利用した水洗では家人に気兼ねなく没頭する訳にもいかない。
いずれ自宅の敷地内にギャラリー、事務所、暗室の別棟を完成させるまで、当面この貸し暗室で焼かせてもらおうと機材一式を持ち込んだのだ。

今の家に越して以来暗室作業から遠ざかり、白黒をもう止めちゃおうかと考えた。インクジェットプリンターも良くなってきてるし、そんな手間のかかることやらなくても良いんじゃないかと。
しかし、この前の東京でのイベントにて、ボクの白黒写真をすごくいいと言ってくれた写真家、久しぶりに暗室入ろうと思い立ったと言う写真家、暗室止めちゃもったいないと言ってくれた写真家、フィルムとペーパーがなくなるまでとことんやりましょうよと言ってくれた写真家。そしてボクの白黒写真をオーダーしてくれた方がいてくれた。
すごく励みになったし、本当にいいものとは何かと考えた時、やはり白黒が残ると確信が持てた。まだまだ未熟だけど、取り組み甲斐のある伝統文化だと思う。
美術というにはおこがましいけど、トーンが奇麗に揃った白黒のネガは版画のような美しさがあって見とれてしまう。だから白黒は自分でネガを作ろう。先日のエントリーでカラー現像のBW400CNをお薦めしたけど、やっぱりダメだった。粒状の無いカラーネガはぺろんとして奥行きがなかった。
トーンでいくと中判が圧倒的にきれいだけど、35ミリネガからのプリントが立体感があって好き。あんなちっちゃいネガに凝縮された世界が、印画紙に投影されグレーだけで構成された一枚の絵になる。妙なドキドキ感がたまらない。
フィルムサイズには関係なしに、色を抜いた世界に物事の本質が見えそうな気がする。それが見えそうで、見えなくて、だから白黒写真は止められない。

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偉そうな割に大した写真じゃないけれど、子供の何気ない一瞬も、白黒写真なら貴重な1枚になったような気がする。CONTAX G2 Biogon28mm Kodak T-MAX400

オカン

2006年04月06日 - 日々の暮らし

リリーフランキーの「東京タワー」。2/5あたりまで読んで泣けて来た。本読んで泣くのはいつ以来だろう?「東京タワー」は「オカンとボクと、時々、オトン」と副題にあるように、自分の家族のことを綴った著者の自伝的小説だ。そこに描かれているオカンを中心にした家族の様子と、自分の家族のことが少し重なる所があったのだ。ボクが生まれ育った家というのは、本に出てくるヤクザなオトンではなく、同じ家にいるだけの父権を持たないようなオッサンと、家長としての役割を持ったオカン、それとネエチャンで2DKの狭いマンションに暮らしていた。家が嫌いで、大学進学にかこつけて家を出たかった。そのために6畳間でオッサンとネエチャンが寝てる横で電気スタンドを点けて、ヘッドフォンしながら受験勉強した。250ccのバイクにボストンバックくくりつけて引っ越しするとき、マンションの4階の窓から手を振るでもなく、じっと見ていたオカンの姿を思い出した。自分はエリートサラリーマンになって、部長になって、ボーナスもらうこと。それが夢だった。ちゃんとした会社には入れて、それを機にオカンは離婚したのだが、ボクはというと5年で会社を辞め、住所不定無職の放浪生活に。その結果北海道に行き着いて、写真屋さんに就職する。「富良野っていうとこの写真屋さんで働かせてくれることになってん」と電話すると「よかったなあ」とひと言言われた。その写真屋も2年しかもたず、以来フリーランス(無職、低収入)生活が始まる。そんなどん底に近い頃に結婚した我々夫婦。披露宴はバイト先の居酒屋だった。一応着飾った新郎新婦の入場で、みんなが「まりちゃん(ウチの嫁)かわいい~」という声が連発するなかで一人「タツオもええぞーっ」と言ったオカンは美瑛でも伝説のオカンとなった。そのオカンも自分の名前のついた店を畳み、ビルのお掃除オバチャンになった。体がいうことを利かなくなってそれも辞め、ネエチャンと天王寺のマンションで慎ましく暮らしてる。それでも相変わらず前髪には紫色のメッシュが入っている。めったに電話もせず、帰省もせず、離婚したこともしばらく知らんかったくらいだったけど、娘の若菜が生まれたことが少しは親孝行になっていてくれたらと思う。秋には第二子が生まれる。もし男だったらボクの生まれ育った家族と同じ構成になる。ちゃんとした家族をつくること。やがて訪れる若菜やその下の子の結婚式で「優しくてかっこいいお父さん、今まで育ててくれてありがとう」って言ってもらうのが今の夢となった。

春の使者

2006年04月05日 - 日々の暮らし

昨晩の予報では今朝の最低気温はマイナス11℃。まだ春は遠いのかなと思っていましたが、日中は抜けるような青空が広がり、何とも気持ちのよい日となりました。
そして我が家の庭の雪が融けだしたところに、ふきのとうが顔を出しているのを見つけました。今年の初ふきのとう発見です。んでもって、ここに春到来を宣言致します。

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このふきのとう。春到来の使者として始めは愛おしく、雪国に暮らす我々の目を楽しませてくれ、そして天ぷらや、酢みそ和えなどとして舌を喜ばせてくれるのですが、やがてこれでもかと四方八方に出てくるようになると、「何だか気持ち悪いぞ」となり、さらに茎が大きく成長するようになると、めちゃくちゃ邪魔臭い雑草扱いにされてしまう悲運の持ち主なのです。何だか哀れなヤツですね。

小玉自転車店

2006年04月04日 - 忘れがたき駅前ふるさと

   小玉自転車店 (釧路市)

  釧路は道東を代表する街であり、幣舞橋やフィッシャーマンズワーフMOO、そして和商市場など観光スポットも多い。駅前は近代的な都市の様相を呈している。
 しかし釧路駅の北口に回ってみると華やかな表玄関と違い、商店や住宅など庶民の生活の場としての顔が見えてきた。
 その駅北口に一軒、懐かしい自転車屋さんをみつけた。小玉自転車店。まず木枠のガラス戸を手で開けて店内に入ると、戸が勝手に閉まっていった。
「床が斜めになってるから、動力なしで自動に閉まるんだ」
そう言いながら店主の小玉定男さんが出てきた。このお店は昭和31年に創業した。来年で半世紀を迎える。狭い店内は何度も改装してきたが、借りているので立て替える訳にはいかないそうだ。年月を経るごとに出てくる不具合を、貞夫さん自らが手直ししながらこの店を守り続けている。
 木の床も所々反ったり曲がったりでフラットではない。ビスを落とすと店の隅まで転がっていく。長年のオイルの匂いが染みついたこの木の床のことを定男さんは
「こいつは自転車に優しい床なんだ」と言った。整備のために自転車を逆さにしたり横にしてもお客さんの自転車には傷が付かない。だからこの柔らかめの木の床が一番なんだと話してくれた。
 道東の拠点の釧路という場所柄、夏休みには自転車で旅する人が多い。小玉自転車店はそんな旅のトラブルの際の駆け込み寺にもなっているようだ。「どこで聞いてくるのか知らんが」多種多様な自転車が持ち込まれる。しかしそれに合わせてタイヤチューブもいろんな種類の在庫を抱えなきゃならないと苦笑い。それでも旅人の役に立てることが心底嬉しいのだろう。定男さんが修理する姿を思い浮かべてみた。
 最近では自転車の値段も下がり、故障したら投げ捨てて次を買い換える人が増えていると嘆く定男さん。この方はきっと物を大切にする人なんだろうと思った。
(JR北海道車内誌「THE JR HOKKAIDO」 '05年6月号に掲載)

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昨年の4月よりJR北海道の車内誌に連載している「忘れがたき駅前ふるさと」ですが、3月で1年契約が終了したものの、晴れて連載継続となりました。この4月より「新 忘れがたき駅前ふるさと」となって連載がスタートしております。
これまではJRの駅前に残る懐かしい商店を取り上げて来たのですが、今年度は駅そのものや駅前の風景に焦点を当てて行きます。


アンバランスなマチで

2006年04月01日 - Rolleiflex3.5F

おととい行った由仁(ゆに)というマチはちょっと不思議なマチだった。北海道ならどこでもある過疎で廃れた小さなマチなのに、立派な神社仏閣がいくつも立ち並び、近代的な保育園に温水プール。
このドアはその温水プール。中をのぞくと水は抜かれ、冬期休業中だった。温水プールなのに。
マチ歩きの最中、大きなお宅から出て来た恰幅のいいじいさんに「あんたカメラなんか下げて、怪しいね」と笑われる。神社やお寺のことを聞くと「寺が立派なマチは、どこも貧乏と相場が決まってる」と教えてくれた。「坊主丸儲けですね」と答えると大笑いされた。歯医者の先生で、商工会の会長さん、そしてゴルフ倶楽部の理事もやっていると奥さんに聞かされた。立派な耳たぶがぶら下がっていた。
「良い写真撮って、しっかり宣伝しといてくれ!」

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Rolleiflex3.5F Planar75mm f3.5 Kodak BW400CN
この白黒フィルム、C-41現像つまりカラー現像機で現像するタイプのフィルムだが、なかなか良いトーンが出る。感度400で微粒子で奇麗なトーン。マチの写真屋さんへ出せば15分で現像が上がる気軽さ。それでも自分で一生懸命自家現像したプレスト400やT-MAX400よりきれいんだから嫌になっちゃうよ。カラーフィルムのベースだから、プリントする際に露光時間が掛かるのが好きじゃないのだけど。手抜き派にはちょっとオススメです。
半年前に引っ越しして以来、ご無沙汰していた暗室作業をこの春より再開予定。この前の東京行きで改めて決意したことがありました。その経緯と、新たな暗室については別レスでお話しようと思います。

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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
http://www.photoseason.net

空いた時間に好きな写真を撮っては、ブログにアップしています。どうぞおつきあいください。

コメントもトラックバック欄も閉じていますが、メールで感想などお寄せいただけると幸いです。

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全ての写真と文章は飯塚達央の著作物です。一切のコピーを禁止します。コピーは違法行為にあたりますので、ご注意ください。どんな目的にせよ、私は自分の著作物の無断使用を望んでいません。


メインサイトもご覧ください。
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