「Last Run 銀河線 '05秋・'06冬」アップしました
2006年02月28日 - お知らせ

メインサイトフォトシーズン.netのsnapに「Last Run 銀河線 '05秋・'06冬」をアップしました。
タイトル通り、今年4月21日の廃止が迫って来た「ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」の最後の秋と冬の姿です。
ぜひご覧下さい。
ちなみに白黒とカラー混在で、135の白黒はコンタックスG2 B21mm, B28mm, P45mm, S90mm T-MAX400自家現。6×6の白黒はローライフレックス3.5F P75mm BW400CN ラボ現。135ポジはCANON EOS-1N TAMRON28-75mm, EF135mmf2L TREBI100cです。(作品の本質とは関係ありませんが、マニアの方向けに・・・)
Natural Grow 最終刊
2006年02月28日 - お知らせ
本の紹介のラストは、自分のを(笑)。
モノクロ写真の専門雑誌「Natural Grow ナチュラルグロウ」がこのほど休刊となりますが、その事実上の最終刊であるVol.43に写真が掲載されました。
この最終刊は過去の一般公募傑作集となっています。写真2点が、すこ~し、控えめなサイズで載っているだけなんですが、その中に選ばれたことは光栄です。
2、3年程まえに暗室の楽しさにハマりだして来た頃に、腕試しで投稿し、そのとき4点送ったうちの3点が掲載されました。1ページ1点だったので、3ページに載ったのです。
3点とも人物を撮ったものだったので、被写体になってくれた人たち(大人も子供も)にも喜んでもらえたのが嬉しかったです。
今回のはそのうちの2点です。
どんな写真か、書店でチェックしてみてください。

ところで皆さん、本、雑誌を買ってますか?最近は特にもっぱらインターネットという方が多いのではないでしょうか?
ボクは紙媒体も好きで、やっぱり町に出ると(そういえば東川には本屋さんがない)、書店に立ち寄ってしまいます。今はボクも含めて猫も杓子もブログで自己表現時代ですが、やはり本職が明確な目的を持って編集された本、雑誌の類いは、企画、デザイン、テキスト、写真、いろいろ勉強になりますね。
雑誌は逃すと手に入れられなくなるので、良さそうなものはなるべく買うようにしています。
モノクロ写真の専門雑誌「Natural Grow ナチュラルグロウ」がこのほど休刊となりますが、その事実上の最終刊であるVol.43に写真が掲載されました。
この最終刊は過去の一般公募傑作集となっています。写真2点が、すこ~し、控えめなサイズで載っているだけなんですが、その中に選ばれたことは光栄です。
2、3年程まえに暗室の楽しさにハマりだして来た頃に、腕試しで投稿し、そのとき4点送ったうちの3点が掲載されました。1ページ1点だったので、3ページに載ったのです。
3点とも人物を撮ったものだったので、被写体になってくれた人たち(大人も子供も)にも喜んでもらえたのが嬉しかったです。
今回のはそのうちの2点です。
どんな写真か、書店でチェックしてみてください。

ところで皆さん、本、雑誌を買ってますか?最近は特にもっぱらインターネットという方が多いのではないでしょうか?
ボクは紙媒体も好きで、やっぱり町に出ると(そういえば東川には本屋さんがない)、書店に立ち寄ってしまいます。今はボクも含めて猫も杓子もブログで自己表現時代ですが、やはり本職が明確な目的を持って編集された本、雑誌の類いは、企画、デザイン、テキスト、写真、いろいろ勉強になりますね。
雑誌は逃すと手に入れられなくなるので、良さそうなものはなるべく買うようにしています。

この「ぼくのぶんこう」は、廃校になる運命の分校とそこに通う子供たちの姿を追った写真集です。
白黒写真でいきいきと描かれた山あいの分校での生活。著者のカメラアイが光っています。こんな日常が(もう廃校になってしまったのだけど)、まだ日本に残っていたのかという驚きと、安堵感で浸れる1冊です。
著者は1971年生まれの駒田匡紀さん。http://comada.exblog.jp/
駒田さんの写真には、被写体との関わり方が良く写っているのが分かる。
だからこそこの写真集のタイトルは「ぼくのぶんこう」なのだ。
写真集は星雲社から1.800円プラス税で販売されていますが、駒田さんのサイトからご本人に問い合わせて見て下さい。
風景写真の大先輩でお世話になっている東京在住の斎藤友覧さんが、このほど本を出版されました。
詳細撮影地ガイド1「斎藤友覧の日本の風景」(日本カメラ社 1900円+税)です。
この本の良い所は、大きな作例写真とともに丁寧な撮影地の案内が入っていること。三脚を立てる場所の写真までついているのです。
それから光をどう捉えるかとか、この場所はこの時間帯がいいとか、そういった撮影の際のこころがけ、も解説してあります。
全国99カ所158景が収録されていて、ボリュームがあって見応えあります。
見て良し、使って良しのお勧めの一冊です。
あと、隔月刊「風景写真」の今月号の巻頭特集も斎藤友覧さんの「櫻花有情」です。こちらも情感があって素晴らしい風景写真です。
2冊とも書店に並んでいますので、是非手に取ってみて下さい。

自分の名前がタイトルに入っている本、単純に凄いなあと思います。
詳細撮影地ガイド1「斎藤友覧の日本の風景」(日本カメラ社 1900円+税)です。
この本の良い所は、大きな作例写真とともに丁寧な撮影地の案内が入っていること。三脚を立てる場所の写真までついているのです。
それから光をどう捉えるかとか、この場所はこの時間帯がいいとか、そういった撮影の際のこころがけ、も解説してあります。
全国99カ所158景が収録されていて、ボリュームがあって見応えあります。
見て良し、使って良しのお勧めの一冊です。
あと、隔月刊「風景写真」の今月号の巻頭特集も斎藤友覧さんの「櫻花有情」です。こちらも情感があって素晴らしい風景写真です。
2冊とも書店に並んでいますので、是非手に取ってみて下さい。

自分の名前がタイトルに入っている本、単純に凄いなあと思います。

順序が逆になりましたが、秋の終わりから冬のはじまりをまとめた「冬の足音」をメインサイトhttp://www.photoseason.net/にアップしました。
撮影は全てCANON EOS20Dです。是非ごらん下さい。
ご感想をお寄せいただけると励みになります。
風の強い岬の近くにて
2006年02月24日 - 写真
ここんとこ、急に暖かくなってきましたよ。2、3日前なんて最高気温がプラス6℃とか7℃とかあって、雪が一気に融けだしました。
こんなこと今まで経験したことないよなあ。まだ2月だよ。
例年なら2月後半に、凄く冷え込む日があって、ダイアモンドダストやサンピラーが見られるのに、今年はこのまま春になりそうな勢いです。
そもそも今シーズンは冷え込んだ日が少ない。早朝から快晴で、放射冷却でカキーっんと冷え込んだのって何日あっただろう。例年の1/3くらいしか無かったと思う。
そのせいで、ダイアモンドダストやサンピラーといった極寒のときにだけ出会える自然現象を撮影する機会も1度あっただけ。
他にもいろいろ冬景色、撮りたかったのに・・・。
もう冬がおしまいか。悲しい。
それに怖い。これって明らかに地球温暖化の影響でしょうね。この時期の風物詩、オホーツクの流氷も今年は少ないようだし。
先日のテレビ番組では、リンゴの大産地である青森では、2080年だったかな、リンゴが作れなくなると報じていた。リンゴは北海道の道東まで北上して、代わりにミカンが青森で作られるようになるそうです。
年々冷え込みが緩くなっている北海道の冬を、まさに肌で感じていると、ちょっとやばいんでないの?と思ってしまう。子供たちのためにもどうか寒い冬でいてくれと切に願う。

今シーズン、天気の悪い日に良く出かけた白樺林も、今日は春めいた色合いに見えた。こういう描写って、立体感のないデジタルの方が表現しやすいね。久しぶりに持ち出したEOS20Dで撮影。
こんなこと今まで経験したことないよなあ。まだ2月だよ。
例年なら2月後半に、凄く冷え込む日があって、ダイアモンドダストやサンピラーが見られるのに、今年はこのまま春になりそうな勢いです。
そもそも今シーズンは冷え込んだ日が少ない。早朝から快晴で、放射冷却でカキーっんと冷え込んだのって何日あっただろう。例年の1/3くらいしか無かったと思う。
そのせいで、ダイアモンドダストやサンピラーといった極寒のときにだけ出会える自然現象を撮影する機会も1度あっただけ。
他にもいろいろ冬景色、撮りたかったのに・・・。
もう冬がおしまいか。悲しい。
それに怖い。これって明らかに地球温暖化の影響でしょうね。この時期の風物詩、オホーツクの流氷も今年は少ないようだし。
先日のテレビ番組では、リンゴの大産地である青森では、2080年だったかな、リンゴが作れなくなると報じていた。リンゴは北海道の道東まで北上して、代わりにミカンが青森で作られるようになるそうです。
年々冷え込みが緩くなっている北海道の冬を、まさに肌で感じていると、ちょっとやばいんでないの?と思ってしまう。子供たちのためにもどうか寒い冬でいてくれと切に願う。

今シーズン、天気の悪い日に良く出かけた白樺林も、今日は春めいた色合いに見えた。こういう描写って、立体感のないデジタルの方が表現しやすいね。久しぶりに持ち出したEOS20Dで撮影。
CANON EOS 30D
2006年02月22日 - お知らせ
キャノンの新しいデジカメCANON EOS30Dが発表になりましたね。
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/30d/index.html
2.5インチ背面モニター、ピクチャースタイル搭載が目新しいものの、820万画素は20Dのままで、20Dのマイナーチェンジ版といったところですね。15万円弱で買えるみたいですよ。
てっきり1.000万画素オーバーで出してくると思っていたので、先日、2台持っていた20Dを1台手放したのですが、このマイナーチェンジじゃ購買意欲は湧きませんな。
ただスペックには現れて来ないシャッターの感触、ファインダーの見え方なんかが良くなっていれば「買い」なんでしょうけど。これもまあ期待薄ですね。
手元に残った20D1台じゃ仕事上心もとないので、もう1台必要なのですが、どうしましょう。20Dを買い戻すのもしゃくだし。KISSデジか、それとも10Dあたりで我慢しておくか。このさい5D?そこまでの予算は無いしねぇ。
でも30Dのインパクトがあまりにも薄くて、キャノンらしくないから、きっと30D以外のサプライズがあるんじゃないかと踏んでいる。
希望としては20万円台で、シャッターの感触のいいカメラ。所有欲が満たされて、撮っていると気持ちが乗ってくるようなカメラをラインナップに加えて欲しいな。その辺ニコンのカメラ作りの方が上手でしょ?ちょっと触っただけだけど、D200も良かったし。フィルムカメラも含めて、この際ニコンに乗り換えよっか。(最近アンチキャノンになりつつある)
それにしてもEOS20Dが1年半で形遅れのラインナップ落ちですよ。長くつきあえるデジカメって、無理なの??
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/30d/index.html
2.5インチ背面モニター、ピクチャースタイル搭載が目新しいものの、820万画素は20Dのままで、20Dのマイナーチェンジ版といったところですね。15万円弱で買えるみたいですよ。
てっきり1.000万画素オーバーで出してくると思っていたので、先日、2台持っていた20Dを1台手放したのですが、このマイナーチェンジじゃ購買意欲は湧きませんな。
ただスペックには現れて来ないシャッターの感触、ファインダーの見え方なんかが良くなっていれば「買い」なんでしょうけど。これもまあ期待薄ですね。
手元に残った20D1台じゃ仕事上心もとないので、もう1台必要なのですが、どうしましょう。20Dを買い戻すのもしゃくだし。KISSデジか、それとも10Dあたりで我慢しておくか。このさい5D?そこまでの予算は無いしねぇ。
でも30Dのインパクトがあまりにも薄くて、キャノンらしくないから、きっと30D以外のサプライズがあるんじゃないかと踏んでいる。
希望としては20万円台で、シャッターの感触のいいカメラ。所有欲が満たされて、撮っていると気持ちが乗ってくるようなカメラをラインナップに加えて欲しいな。その辺ニコンのカメラ作りの方が上手でしょ?ちょっと触っただけだけど、D200も良かったし。フィルムカメラも含めて、この際ニコンに乗り換えよっか。(最近アンチキャノンになりつつある)
それにしてもEOS20Dが1年半で形遅れのラインナップ落ちですよ。長くつきあえるデジカメって、無理なの??
ホームページ更新しました
2006年02月22日 - お知らせ
昨年の夏以来、放ったらかしにしていましたが、ようやくメインサイトのフォトシーズン.netを更新しました。
今回の更新は「冬の息づかい」です。
今シーズンの冬、コンタックス645で撮ったフィルムからのセレクトです。
今後追加する可能性を残した暫定更新ではありますが、こちらよりごらん下さい。

今回の更新は「冬の息づかい」です。
今シーズンの冬、コンタックス645で撮ったフィルムからのセレクトです。
今後追加する可能性を残した暫定更新ではありますが、こちらよりごらん下さい。


ホルガHOLGA 120GCFN×ネガフィルムで撮影。
前にお話ししたトイカメに恋してる女子学生に感化され、おもちゃカメラ(トイカメ)を買っちゃいました。(8千円強)
女子学生おすすめのガラスレンズ使用のホルガです。中心部はそこそこシャープですが、それ以外はレロレロ。周辺光量ががくんと落ちるお馴染みの絵です。
味があると言えば、そう言えなくもないが、さんざん撮り尽くされた感のあるホルガだけに、どう活用するか、なかなか手強そう。
おもちゃカメラながら、技量が問われるカメラですぞ、これは。
十勝への小旅行最終日に、先日のラジオ出演の折、小川社長にすすめていただいた神田日勝美術館に立ち寄る。
神田日勝と言えば、戦時疎開で東京から十勝の鹿追町に移住し、開拓営農のかたわら油彩を制作しつつも、32歳の若さで急逝した画家です。
馬の頭部から胴体半ばまでが描かれた「馬」という未完成・絶筆となった作品が有名ですが、その作品を含め、神田日勝の作品に初めて触れてきました。
そしてえも言われぬ感情に襲われました。開拓農民の日常が描かれた絵の中に、生きることの意味を問い続けた作者の魂を見たような気がしたからです。
「結局、どう云う作品が生まれるかは、どう云う生きかたをするかにかかっている。どう生きるかの、の指針を描くことを通して模索したい。どう生きるか、と、どう描くのかの終わりのない思考のいたちごっこが私の生活の骨組なのだ。」
と神田日勝は言っています。
このことは今まさに、私が写真と取り組んでいるなかで考えていることと同じです。
写真は被写体を写しながらも、撮影者自身を写しているものだとすると、写真は写真家の人生そのものだと思っています。
どういう生き方をするのか、その自問自答、模索の現れが写真となっているのです。
そう考える自分にとって、神田日勝の作品群は、歩く勇気を与えてくれたような気がしました。
神田日勝記念館のHPはこちらです。

http://www.hbc.jp/gallery/kanda/でも作品がみられます。
神田日勝と言えば、戦時疎開で東京から十勝の鹿追町に移住し、開拓営農のかたわら油彩を制作しつつも、32歳の若さで急逝した画家です。
馬の頭部から胴体半ばまでが描かれた「馬」という未完成・絶筆となった作品が有名ですが、その作品を含め、神田日勝の作品に初めて触れてきました。
そしてえも言われぬ感情に襲われました。開拓農民の日常が描かれた絵の中に、生きることの意味を問い続けた作者の魂を見たような気がしたからです。
「結局、どう云う作品が生まれるかは、どう云う生きかたをするかにかかっている。どう生きるかの、の指針を描くことを通して模索したい。どう生きるか、と、どう描くのかの終わりのない思考のいたちごっこが私の生活の骨組なのだ。」
と神田日勝は言っています。
このことは今まさに、私が写真と取り組んでいるなかで考えていることと同じです。
写真は被写体を写しながらも、撮影者自身を写しているものだとすると、写真は写真家の人生そのものだと思っています。
どういう生き方をするのか、その自問自答、模索の現れが写真となっているのです。
そう考える自分にとって、神田日勝の作品群は、歩く勇気を与えてくれたような気がしました。
神田日勝記念館のHPはこちらです。

http://www.hbc.jp/gallery/kanda/でも作品がみられます。
3日目は「ふるさと銀河線」の陸別~境野間を往復乗車してきました。見事に晴れ渡った青い空の下、白い雪原を1両のディーゼルカーが進んでいきます。
懐かしい「ぽーっ」という警笛音が、のどかな冬の山間に響くのももう最後です。
4月20日をもって「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」は廃止となります。

1932年に常紋峠越えの石北本線が開通するまで、札幌から北見、網走に向かう列車はこのふるさと銀河線の路線を通っていました。当時は網走本線と呼ばれ、SLの引く特急列車がここを駆け抜けて行ったのです。石北本線が開通後の1961年に「池北線」となり、1989年に第三セクター「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」へと転身しました。
1911年(明治44年)に線路が引かれて以来、95年の鉄道の歴史がここに幕を閉じようとしているのです。
懐かしい「ぽーっ」という警笛音が、のどかな冬の山間に響くのももう最後です。
4月20日をもって「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」は廃止となります。

1932年に常紋峠越えの石北本線が開通するまで、札幌から北見、網走に向かう列車はこのふるさと銀河線の路線を通っていました。当時は網走本線と呼ばれ、SLの引く特急列車がここを駆け抜けて行ったのです。石北本線が開通後の1961年に「池北線」となり、1989年に第三セクター「北海道ちほく高原鉄道 ふるさと銀河線」へと転身しました。
1911年(明治44年)に線路が引かれて以来、95年の鉄道の歴史がここに幕を閉じようとしているのです。
ここに地終わり 海始まる
2006年02月12日 - 日々の暮らし
旅の2日目。強風のえりも岬と黄金道路を離れ北上する。
一旦十勝平野の内陸部に入りながら、国道336号線を東に向ける。通る車も少なく、信号も殆どないこのルート336は若干アップダウンしながら、右に左にカーブを切るたびに、広大な風景が飛び込んでくる絶好のドライブコースだ。酪農地帯を過ぎると、何本もの川を渡り、湿原地帯へと突き進む。黄金色した一面の葦原に灌木が点在する光景は、まるでサバンナのよう。
大小の湖沼群が点在する沿岸のお気に入り、長節湖に立ち寄る。この時期、前面凍結して真っ白い雪原の向こうには、太平洋の海原がキラキラと輝いている。それだけが動いている他には、何もかもがただただ静寂に覆われている。
長節湖を離れ、さらに海岸べりを東へ進み、十勝太(とかちぶと)を目指す。
途中を右に折れ、砂利道を進めると、視界がにわかに広がる。
断崖絶壁の海岸線。それが十勝太だ。
ここに来るたびに、北海道の原風景を感じる。
「ここに地終わり、海始まる」
昔読んだ小説の舞台はポルトガルだったけど、そんなフレーズが最も似合う場所だ。

一旦十勝平野の内陸部に入りながら、国道336号線を東に向ける。通る車も少なく、信号も殆どないこのルート336は若干アップダウンしながら、右に左にカーブを切るたびに、広大な風景が飛び込んでくる絶好のドライブコースだ。酪農地帯を過ぎると、何本もの川を渡り、湿原地帯へと突き進む。黄金色した一面の葦原に灌木が点在する光景は、まるでサバンナのよう。
大小の湖沼群が点在する沿岸のお気に入り、長節湖に立ち寄る。この時期、前面凍結して真っ白い雪原の向こうには、太平洋の海原がキラキラと輝いている。それだけが動いている他には、何もかもがただただ静寂に覆われている。
長節湖を離れ、さらに海岸べりを東へ進み、十勝太(とかちぶと)を目指す。
途中を右に折れ、砂利道を進めると、視界がにわかに広がる。
断崖絶壁の海岸線。それが十勝太だ。
ここに来るたびに、北海道の原風景を感じる。
「ここに地終わり、海始まる」
昔読んだ小説の舞台はポルトガルだったけど、そんなフレーズが最も似合う場所だ。

旅に出てきました。2泊3日の小旅行です。
行き先は冬の海を見るべく南下し、えりも岬を折り返し。十勝の内陸部へ北上すると、今春の廃止を前に「ふるさと銀河線」の冬のラストランを撮りに行ってきました。
言い尽くされてるけど、北海道は広いね。東川を早朝に出て、美瑛、富良野と霧氷がつくくらいしばれてたのに、200キロくらい車で走って太平洋側の海岸線につくと、雪がないんですよ。気温も0℃くらいだろうか、あったかいんですよね。
JR日高本線の終点様似(さまに)駅の「駅前旅館」に泊まって、翌朝19年ぶりにえりも岬に行ったら相変わらず「何も無い」えりも岬でしたよ。ただただ強い風が吹き荒れてるだけ。岬の1キロ手前までは無風の穏やかさなのに。
そして十勝地方を200キロほど縦断し、2日目は内陸の陸別まで行くと、急に雪深く、そして強烈に冷え込むのでした。
車のエンジンが掛からずひやっとした3日目の朝は快晴です。十勝晴れと言うのでしょうね。しかしそれも午前まで。その後、強風に変わり、時折真っ白な地吹雪に襲われながら、なんとか無事に帰宅してきました。
今回は仕事を兼ねてだったので、それに合わせてカメラも6台。カメラがいろいろあると、目と言うか、感覚と言うか、定まらなくて困りました。風景見るにしても見えて来ないのですね。これじゃあダメだってんで、1台止め、2台止め、結局残ったのは今回久しぶりに連れてったEOS-1Nにタムロンの28-75ミリのズームレンズ。
やはり一眼レフにズームレンズは万能ですね。ファインダーもよく見えるし、世界に入りやすいと改めて思った。こうなりゃ世界最高峰のフィルム一眼レフカメラ、ニコンF6。一生の友として、あれ欲しいなあ。などと考える。
ネタ探しの旅ではありましたが、そんなことでデジタルの出番も殆どなく、おまけにフィルムカメラに詰めたのはコダクローム64P。PKRですよ。渋~い発色が欲しくて選択したのですが、現像上がりが2月の22日ですと。12日間もかかります。
ここまで来ると贅沢だね、銀塩フィルムって。時間がある人だけに許された贅沢な道楽って感じがいいじゃないですか。
ということでサイトに上がるのはいつになりやら。

写真はJR日高本線浦河駅前で見かけた木造の日通浦河営業所。駅前にある日通って、駅が貨物や荷物の取り扱いもなくなった最近では見かけなくなりました。それも木造だよ、と思って写真撮らせてもらったら、何と今月で閉鎖し、取り壊しの運命だって。
窓の外に見えるのは夕暮れの浦河駅。この日通が無くなると、駅前のターミナルは全て更地になってしまう。
油の匂いの床と、大きな大きな金庫。そして事務机の上の黒とみどりのダイヤル電話が印象的でした。
行き先は冬の海を見るべく南下し、えりも岬を折り返し。十勝の内陸部へ北上すると、今春の廃止を前に「ふるさと銀河線」の冬のラストランを撮りに行ってきました。
言い尽くされてるけど、北海道は広いね。東川を早朝に出て、美瑛、富良野と霧氷がつくくらいしばれてたのに、200キロくらい車で走って太平洋側の海岸線につくと、雪がないんですよ。気温も0℃くらいだろうか、あったかいんですよね。
JR日高本線の終点様似(さまに)駅の「駅前旅館」に泊まって、翌朝19年ぶりにえりも岬に行ったら相変わらず「何も無い」えりも岬でしたよ。ただただ強い風が吹き荒れてるだけ。岬の1キロ手前までは無風の穏やかさなのに。
そして十勝地方を200キロほど縦断し、2日目は内陸の陸別まで行くと、急に雪深く、そして強烈に冷え込むのでした。
車のエンジンが掛からずひやっとした3日目の朝は快晴です。十勝晴れと言うのでしょうね。しかしそれも午前まで。その後、強風に変わり、時折真っ白な地吹雪に襲われながら、なんとか無事に帰宅してきました。
今回は仕事を兼ねてだったので、それに合わせてカメラも6台。カメラがいろいろあると、目と言うか、感覚と言うか、定まらなくて困りました。風景見るにしても見えて来ないのですね。これじゃあダメだってんで、1台止め、2台止め、結局残ったのは今回久しぶりに連れてったEOS-1Nにタムロンの28-75ミリのズームレンズ。
やはり一眼レフにズームレンズは万能ですね。ファインダーもよく見えるし、世界に入りやすいと改めて思った。こうなりゃ世界最高峰のフィルム一眼レフカメラ、ニコンF6。一生の友として、あれ欲しいなあ。などと考える。
ネタ探しの旅ではありましたが、そんなことでデジタルの出番も殆どなく、おまけにフィルムカメラに詰めたのはコダクローム64P。PKRですよ。渋~い発色が欲しくて選択したのですが、現像上がりが2月の22日ですと。12日間もかかります。
ここまで来ると贅沢だね、銀塩フィルムって。時間がある人だけに許された贅沢な道楽って感じがいいじゃないですか。
ということでサイトに上がるのはいつになりやら。

写真はJR日高本線浦河駅前で見かけた木造の日通浦河営業所。駅前にある日通って、駅が貨物や荷物の取り扱いもなくなった最近では見かけなくなりました。それも木造だよ、と思って写真撮らせてもらったら、何と今月で閉鎖し、取り壊しの運命だって。
窓の外に見えるのは夕暮れの浦河駅。この日通が無くなると、駅前のターミナルは全て更地になってしまう。
油の匂いの床と、大きな大きな金庫。そして事務机の上の黒とみどりのダイヤル電話が印象的でした。
腕が鳴る、舌がとろける。
2006年02月05日 - 日々の暮らし
今日は旭川のレストラン、ハーヴェスト・ロードハウスにてブライダル試食会の撮影&お客さんとの打ち合わせに参加させていただきました。
ビュッフェスタイルで出された料理は以下の通り
真ツブ貝の香味焼きブルゴーニュー風&ハマグリの香味焼き
鮮魚を使ったカルパッチョの盛り合わせ
漁師風海の幸のサラダ仕立て
イタリア風カナッペの盛り合わせ
ズワイガニのタルト
銀ガレイとモッツァレラのオーブン焼き
カキのグラタン
小エビのキャベツ包み
サーモンマリネとグレープフルーツ
小さなパリソワール
インゲンとフォワグラのサラダ シェリービネガー風味
じゃがいものグラタン ドーフィネ風
じゃがいものニョッキ ゴルゴンゾーラソース
海の幸のトマト風味リゾット
地鶏のレモンクリーム煮 オリエンタル調
エビとホタテのヴァプール 毛蟹のクーリーソース
鴨のロースト ドライフルーツのアグロドルチェ
牛肉の赤ワイン煮込み
若鹿のローストとフレッシュフォワグラのソテー
トリュフ風味の赤ワインソースきのこのフリッカセ添え
う~ん実に20種類。そしてデザートが7種類。撮影に与えられた時間は1品につき30秒。こうなりゃノーストロボ、手持ち撮影。だって皆さんお皿もって待ち構えてるんだもん。
料理を撮りながらも、ちゃんと食させていただきました。
実に美味。実に痛快でしたよ。オーナー自ら仕留めた若鹿を筆頭に、鴨、トリュフ、フォアグラ、毛ガニ、銀ガレイ・・・。
ブライダルでこんなもの食わせる所、北海道はもちろん、日本全国探しても無いでしょうな。徹底的にやるぞという意気込みの現れです。ちなみに試食会はおひとり1.000円也。
今年何度かやるそうですぞ。本番のブライダルパーティーはおひとり会費12.000円程度を目処にということです。

今日の催しにはプランナー、司会者、お花屋さん、写真屋(ワタシ)などスタッフが一堂に会したのですが、ハーヴェストロードハウスのオーナーシェフ宮下さんの「旭川で一流の、本物のブライダルをやりたい」という思いの元に集結したメンバーであります。
ボクもこれまで何百ものブライダルパーティーの現場で仕事してきたのですが、良いアルバムを作って残して差し上げるには、会場や料理、スタッフのいい環境が整っていないとダメなんです。良い仕事をするために集まったメンバー。今年はその皮切りの年ですが、楽しいことになりそうな予感がヒシヒシとしています。腕が鳴るって言うんでしょうか。
早く本番やりたい!
ハーヴェストロードハウスのホームページは
こちら
ハーヴェストロードハウスの以前の記事はこちらもごらん下さい。
ビュッフェスタイルで出された料理は以下の通り
真ツブ貝の香味焼きブルゴーニュー風&ハマグリの香味焼き
鮮魚を使ったカルパッチョの盛り合わせ
漁師風海の幸のサラダ仕立て
イタリア風カナッペの盛り合わせ
ズワイガニのタルト
銀ガレイとモッツァレラのオーブン焼き
カキのグラタン
小エビのキャベツ包み
サーモンマリネとグレープフルーツ
小さなパリソワール
インゲンとフォワグラのサラダ シェリービネガー風味
じゃがいものグラタン ドーフィネ風
じゃがいものニョッキ ゴルゴンゾーラソース
海の幸のトマト風味リゾット
地鶏のレモンクリーム煮 オリエンタル調
エビとホタテのヴァプール 毛蟹のクーリーソース
鴨のロースト ドライフルーツのアグロドルチェ
牛肉の赤ワイン煮込み
若鹿のローストとフレッシュフォワグラのソテー
トリュフ風味の赤ワインソースきのこのフリッカセ添え
う~ん実に20種類。そしてデザートが7種類。撮影に与えられた時間は1品につき30秒。こうなりゃノーストロボ、手持ち撮影。だって皆さんお皿もって待ち構えてるんだもん。
料理を撮りながらも、ちゃんと食させていただきました。
実に美味。実に痛快でしたよ。オーナー自ら仕留めた若鹿を筆頭に、鴨、トリュフ、フォアグラ、毛ガニ、銀ガレイ・・・。
ブライダルでこんなもの食わせる所、北海道はもちろん、日本全国探しても無いでしょうな。徹底的にやるぞという意気込みの現れです。ちなみに試食会はおひとり1.000円也。
今年何度かやるそうですぞ。本番のブライダルパーティーはおひとり会費12.000円程度を目処にということです。

今日の催しにはプランナー、司会者、お花屋さん、写真屋(ワタシ)などスタッフが一堂に会したのですが、ハーヴェストロードハウスのオーナーシェフ宮下さんの「旭川で一流の、本物のブライダルをやりたい」という思いの元に集結したメンバーであります。
ボクもこれまで何百ものブライダルパーティーの現場で仕事してきたのですが、良いアルバムを作って残して差し上げるには、会場や料理、スタッフのいい環境が整っていないとダメなんです。良い仕事をするために集まったメンバー。今年はその皮切りの年ですが、楽しいことになりそうな予感がヒシヒシとしています。腕が鳴るって言うんでしょうか。
早く本番やりたい!
ハーヴェストロードハウスのホームページは
こちら
ハーヴェストロードハウスの以前の記事はこちらもごらん下さい。
長万部食堂
2006年02月05日 - 忘れがたき駅前ふるさと

長万部食堂 ( 長万部町 )
室蘭本線と函館本線の分岐駅の長万部駅。蒸気機関車(SL)時代には急な勾配が連続する函館本線(山線とよばれていた)のSLを付け替えたりする大きな機関区があった駅だ。
その長万部の駅前にあるのが長万部食堂である。通りに面したショーウインドーからしてレトロな雰囲気を醸し出しているが、お店の中もこの町が国鉄マンで賑わっていた当時のままのような佇まいだ。ここに座っているとSLの汽笛が聞こえてきそうだ。
お店のご主人の沢さんに仕込みの合間を縫ってお話を聞いてみた。このお店の建物は昭和9年に日本海側の寿都辺りからこの場所に移築されたものであるが、それ以前には本州にあった建物らしいということだ。そのため北海道では珍しく瓦屋根の建物となっている。
現在では食堂であるが、移築された当時は雑貨や新聞、お酒も販売し、今で言うところのコンビニエンスストアーのような存在だったようだ。そのあと女給さんを抱える飲み屋さんだったこともあるそうで、いろいろと業態を変えながら昭和30年より食堂となった。
沢さんはこの建物が出来た年にここで生まれ、この建物とともに暮らしてきた。懐かしい旧式のレジスターとも長い付き合いだ。
鉄道輸送が全盛だった頃、国鉄マンは花形だった。駅員の他、機関区、保線区の職員やその家族も含め、長万部の町は国鉄の町だったのだろう。この食堂にも多くの国鉄マンが出入りし、カレーやオムライス、トンカツなどの味を楽しんだに違いない。このお店の中もそして町中にも、SLの排気音や汽笛が鳴り響いていたのだろう。
それがやがてSLが消え、ディーゼルになり、札幌へ向かう列車が山線ではなく、勾配の緩やかな室蘭本線を経由するようになっていくのに伴って、多くの国鉄マンが長万部の町をあとにした。国鉄とともに歩んできた瓦屋根のこの食堂も、駅前開発で立ち退きの計画が上がってきているということを知らされた。
THE JR Hokkaido 05年5月号掲載