RX100とG5X

2017年09月10日 - 機材ネタ

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(c)Tatsuo Iizuka



1インチセンサーのコンパクトデジカメは、SONYのRX100(I型)を使っていて、その写りにハッとさせられることが多かった。一眼レフと比べると小さなセンサーで、一体どういうことなの!?
1インチセンサーって全然あなどれない。
と実感していたから先日1インチセンサーのCanon G5Xを手に入れた。

実際使ってみるとほどよく小さくてレスポンスはいいし、明るい屋外で役立つEVFはついてるし、広角端24ミリでf1.8、望遠端100ミリでもf2.8と明るいレンズが載ってるしで、RX100以上の使い勝手の良さを感じている。
ただし、写りに関しては標準的というのか、決して悪くないのだけど、なにか物足りない。
これが良くも悪くもCanonらしさなんだろうな。
クセがなくて面白みには欠ける。実のところRX100のようにハッとするような写りはしない。

で、2台で撮り比べてみた。すると
G5Xの派手な色合い、階調豊かな感じに比べ、
RX100の地味な色合い、シャドーは潰れ気味。だけど渋くてコントラストがあって立体感があるように見える。
RX100の写真を見ていいなあと思ってきたのは、たぶん階調を切り詰めてるからなんだと思う。
その切り詰め方が上手なので、階調の広い一眼レフカメラで撮った写真よりもよく見えることがあるのはそのせいじゃないかと推測する。

ちなみにどちらもP(プログラムオート)モード。jpegの(色味)スタンダードの設定。ISO200固定。AWB
撮りっぱなしのJpegをサイズ調整のみでアップしている。

これだけ2台のぱっと見た色味が違うとは、やっぱりカメラってのは面白い。
G5Xは(良い意味でなく)Canonらしい。RX100はツァイス(レンズ)ぽい?と言うのかな。
ボクの好みは完全にRX100。

ただ、色味はカメラ設定でも、後処理でも調整が効くのであまり問題ないか。
実際、日頃G5Xは色の濃さを下げて、コントラストを下げて、シャープネスも下げて撮るようにしている。
さらにブログにアップする写真は(どんなカメラで撮ろうとも)Lightroomでほぼ100%、手を加えているのだから。

あと興味深いのはPモードにして構えると選ばれる絞り値は、RX100はf5.6が多い。手ぶれの可能性のある1/100秒でも絞りはf5.6なのだ。
G5Xは絞りがf4~f4.5が多い。そしてシャッター速度は1/1250秒とかのえらく高速シャッターが切れることが多い。
G5Xの絞りに関しては試しに絞りを変えて撮ってみると、開放f1.8の広角端ではf4あたりが一番良く写り、開放f2.8の望遠端ではf5.6あたりが一番良く写ることがわかった。写りが良いというのは周辺までシャープだということ。開放から2段絞ったf値が一番良く写るという定説通りの結果だ。これ以上絞ると、絞りすぎによる回折現象がおきて写りが甘くなることも確認できた。被写界深度の深い1インチセンサーなので、絞りすぎないのが吉なのだ。
絞り過ぎるよりも、速いシャッターを切って手ぶれや被写体ブレを起こさない方がよっぽどいい。

そしてG5Xはどうやら実効感度が高いようなのだ。RX100にくらべて1/2~1段高い。これは同じISO感度にしていると1/2~1段速いシャッターが切れるということ。
比較撮影の前からいつも速いシャッターが切れるので、あれおかしいな?と思ってたけど、RX100との比較でハッキリした。実効感度が高いというのはISO100がISO160やISO200の感度をもつということ。
高感度はISO1600がISO2500やISO3200と同じレベルになるので、感度を上げずに済む。
一方同じISO感度でのノイズを比較対照させると一見損をすることになる。
2台の高感度ノイズを比べてみると、同じISO感度ではRX100の方がノイズとディテールの損失が少ない。
言い換えるとG5XのISO1600はRX100のISO3200で撮ったときのノイズ量と同じくらいに見えてしまうのだ。

このように同じ1インチの大きさのセンサーを持つ2台。CanonとSONYというライバル関係にある中で、2台の差が思いの外あるのが分かった。
写りはRX100が好きだけど、EVFが着いてること。明るくてより高倍率なズームレンズが着いてること。構えやすくぶれにくい形状であること。などからRX100を手放すことにして、G5Xでいくことにした。

ただG5Xにも不満な点がある。
一番はEVFの見え方があまいこと。ピントまでは分からない。それでも明るい日中に背面液晶で撮るストレスに比べればいいし、ファインダーを覗いて撮るのは気分も高まるし、フレーミングの安定にも繋がる。
もうひとつはRAWとJpegの同時撮影にすると書き込みに時間が掛かって連写ができないこと。
ただこれもこんな小さなカメラで作品レベルの写真を撮る気は毛頭無く、jpegで十分かと思う。
動体へのAFはG5Xでまだ試してないけど、RX100ほど良くはないだろう。でもこれもこの手のカメラに求めないので良しとする。
EVFが組み込まれたRX100のIIIやIVやVを買えば最適解が得られそうなもんだけど、スナップカメラの価格としてちょっと手が出ないのが実情。IIIの中古ならG5Xの中古と変わらない値段だけど、より高性能なVが欲しくなるのが人情ってもの・・・。


以上、個人的な印象によるレビューであることをお含みくださいね。




キャンプツーリングの夜の過ごし方

2017年08月29日 - 機材ネタ

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(c)Tatsuo Iizuka



キャンプツーリングの夜の過ごし方
町に近いところならテントを張ってから、セイコマかスーパーに夕食用の食材とビールを買いに行く。
その途中に夜の町スナップを。
テントのそばで、定番の肉と野菜を炒めてビールを流し込む。
そのあと小瓶のワイン。冷えてきたらウイスキーのお湯割りで暖まる。

酔いを感じながら、自分のバイクをながめてはニタニタ。
そしてバイクの写真を撮る。
ずっとバイクをながめていられるのが、キャンプツーリングの醍醐味のひとつなのだ。

夜の街灯に照らされると、なんてことのない町角や、見慣れたはずの自分のバイクも
はっとするほど格好いい。

キャンプツーリングでおおげさなカメラを持ちたくないので、コンパクトカメラのCanon G5Xを中古で買ってみた。
1インチセンサーだから、昼間はもちろん、夜にISO感度を上げても割と使えることが分かった。
上の写真はISO2500とISO4000で。
さすがにノイズも出るし、それを打ち消すためにディテールが崩れるところもあるけど、ここまで写れば十分だなあ。
(3枚目の葉っぱのボケはスローシャッターで揺れてるため)



北海道/幌延町・浜頓別町
Canon G5X



テレコン

2016年12月24日 - 機材ネタ

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(c)Tatsuo Iizuka



サンニッパ用の×1.4テレコンが届いた。
(何の意味か、ついて来れなくなってきた方スミマセン)
これで300mmf2.8 が420mmf4に。
さらにAPS-CのX-T2にマウントアダプター経由で着けると、
フルサイズ換算で600mmくらいでf4の超望遠レンズになった。

しかし画角が狭過ぎて手持ちで撮ろうとしたら、フレーミングがぐらんぐらんと全く定まらず。
ピント合わせもままならず。
ハスキーのでっかい三脚を取り出した。
ところがレンズの重さに三脚の重さが加わり、足を取られる雪道でのちょっとした移動やセットさえも
これがなかなかの重労働。
しばれた朝、寝起きの硬い身体には腰にきます・・・。

600mmという人の視角を越えた世界は魅力的。
んでも、FUJIのXF 100-400mmf4.5-5.6(換算600mmまでいく)なら
そこそこ軽くて5段分の手ぶれ補正もあるから手持ちでスナップできちゃうらしい。
開放値が暗いけど、周辺光量もこんなに落ちなくて
やっぱりいいのかなあ。
なんて思ったりして。


北海道/東神楽町
FUJI X-T2 + NIKKOR 300mmf2.8 ED + ×1.4 テレコン


※写真展開催中です。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30  最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料

在廊予定
24日 15時ころ~
25日 午後

遊びにいらしてください。



サンニッパ

2016年12月21日 - 機材ネタ

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(c)Tatsuo Iizuka




「サンニッパ」という甘美な響き。
写真男子(?)なら誰もが憧れる機材であり、専門用語ではないでしょうか。
超望遠レンズにして明るいため、スポーツや鉄道写真にプロやハイアマチュアに人気の
300ミリのf2.8。で、通称「サンニッパ」。
ウン十万円する高級レンズで、高くて、でかくて、とても買えなかった「サンニッパ」を、
写歴38年にしてついに手に入れました。

といってもヤフオクで5万円。
NIKKOR 300mm F2.8 ED
30年くらい前の古いモデル(MF)で、コテコテに使い込まれた感じのヤツです。
キズやら錆やらステッカー跡やら相当いかつくなった外装からして
これでどんな決定的瞬間をシューティングしてきたのか
想像してニンマリしてしまいます。

ニコンのボディは(今のところ)持ってないので
マウントアダプター経由でFUJIのX-T2に着けて使います。
だからマニュアルフォーカスで構わない訳です。

AFレンズのモーターが入っていないから、意外にコンパクトでスリム。
それに手ぶれ補正も無いし。
前玉が重くバランスが取りにくいけど、鏡胴は望遠レンズじゃないみたいに細く
手にすっぽり収まります。

ちょっと試写してみると、ファインダー像はキレがあってマニュアルフォーカスでも問題なし。
しかもワンプッシュで拡大画像が見えるので、NIKONのカメラよりピント合わせは楽かも。
撮った画像は、f2.8の開放ではハイライトにわずかな滲みを感じるものの、十分シャープ。
APS-CのX-T2だとレンズの周辺はカットされるので、画像の周辺ま画質も均質で、周辺光量落ちもなし。
さすがの「サンニッパ」の描写です。

X-T2に着けるとフルサイズ換算で450mmのf2.8相当に。
FUJIは今のところ超望遠域の明るいレンズがラインナップにないので、
夕暮れ時の鉄道写真撮影に「置きピン」で使おうと思ってます。
さらにヤフオクで×1.4のテレコンも7,000円で入手。
これで換算600mmのf4の画角にも。
ああ、早く撮りに行きたい。



※写真展やってます。
ローカル列車をテーマにした飯塚達央の写真展
「Daily Local Train」
12/29まで 東川町文化ギャラリー
10:00~17:30  最終日は15:00まで
規定の利用料がかかります。
町内在住者100円 町外の方200円
中学生以下無料

在廊予定
21日 10~13時
22日 午後
23日 15時ころ〜
24日 15時ころ〜
25日 午後

遊びにいらしてください。







FUJIのWBはカメラまかせが吉だとは知らなんだ

2016年09月18日 - 機材ネタ

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(c)Tatsuo Iizuka



FUJIのX-T2を使い出して一週間ほど。
色味についてはどうもしっくり来ない。
X-T10の時の印象そのままで、肌色が不健康な感じ(グリーンっぽい)に見えたり、それで彩度を上げるとオレンジ色になったり。
で、「FUJIの肌色はいい」という定評が分からないままだった。
それが少し解決しつつある。

それはWB(ホワイトバランス)の使い方の問題のようだ。
自分はオートにすることなく、多くの場面でマニュアルでK値を指定して撮るようにしている。
シャッター、絞り値もいつもマニュアル。
オートにしていると、背景が変わったり、明るさが変わったり、画角が変わる度に、背景につられて自動的に変化してしまうのを嫌うからだ。重視するのは被写体(人物など)にあたる光であって、背景じゃない。
だからマニュアルに固定してる方が楽な撮り方だと思ってそうしてきた。

ところが、FUJIのカメラの場合、マニュアルでK値を指定すると、どうもグリーンかぶりを起こしてしまう。
それならばとWBシフト機能でグリーンを減らす方向にしてみても、全体的にマゼンタかぶりを引き起こす印象に・・・。
そして、このグリーンかぶりはAWB(オート)にしてみると、あれま不思議と出てこない。きれいな画像になる。
何故?謎?  ぐぐってみたらこんな記述を発見。
FUJI特有のホワイトバランスの設定があるみたいなのだ。

「AWBで出している色温度をマニュアルで設定しようとしても出来ないんです。」FUJIの担当者談。
「マップカメラ」さんのサイトより引用
https://news.mapcamera.com/maptimes.php?itemid=29410#x_pro03

カメラいわく「俺に任せればいいもんを、指定しやがるから」ひねくれてやった。状態か。
なるほど。K値が100単位でないというのにも合点がいった。
マニュアルでK値を指定して撮るのは少数派。
大多数のAWBで撮る方には、「FUJIの色はいい」ということだ。
要は自分の使い方が、メーカー推奨の方法と違うかった。ということだな。
カメラ任せのオートがいいってことなら、しばらくAWBで使ってみよう。
せっかく色のいいカメラなのに、渋い色味の「クラシッククローム」やモノクロの「アクロス」を多用するのもアレですし。
だけど、室内でのミックス光源下で外部ストロボを使うシーンとか、AWBよりもK値指定の方が楽な場合はどうなっていくのだろう・・・。


それとこのカメラ、発熱量が相当なもの。
昨夜、ブライダルスナップの撮影でX-T2を初めて使ってみた。
2時間半くらいで400枚くらいの撮影の最中、電源はもちろん入れっぱなし。
そんな状況下で、ボディ底辺が熱を持って熱くなってきて焦った。
動作に不具合が出そうな気配はないから良かったけど、
こんなに発熱するカメラは初めてだ。
バッテリーはX-T2用の新開発品を使用。
冬にはカイロ替わりになりそう・・・。

FUJIFILM X-T2。
メーカーの熱が込められたカメラに間違いない。




北海道/東川町
FUJIFILM X-T2 XF35mmf1.4R

でもね、再生ボタンやAE-Lボタンなどがホント小さくて、手袋したままでは操作が困難。
マイナス10℃まで撮影可能をうたうカメラとは思えないデザイン。







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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
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