こどもと写真

2015年10月09日 - RX100

先日、上川南部エリアの小学校の研究会に呼ばれ、先生方に対して講義をさせていただきました。
与えられたお題は「授業に活かすデジタルカメラ」です。
が、中身は、総合授業の一環として写真を撮ることが、子供が持っている各々の個性や感性を認め、伸ばし、育てる機会に繋がるんじゃないかという私なりの提案です。
写真を撮って人に見てもらうことが、子供自身が気づいていない可能性や、自分の価値を認めるきっかけになるのではと私は思っています。

これまで何年か東川小学校で毎年小学4年生に向けて「写真ワークショップ」をやってきました。
さすが写真の町の取り組みですね。
一眼レフのデジカメを持たせて、写真を撮って、自身でセレクトし、みんなの前で発表するという、一日では終わらないワークショップです。
しかし、みんなすごく勢いのある写真を撮るのに、いざ発表となると「なんとなく上手っぽく」撮れた写真を披露します。
これは「収まりのいい」ことを目指しているように見えて仕方がない。はっきり言って歯がゆい。
きっとそれは、10年間の彼らの人生を通して知った「術(すべ)」なんでしょうね。
先生や、大人に褒められないまでも怒られずに済む収め方を、彼らなりに身につけているようです。(自分もそうでしたから)
だけど、彼らが選外とした写真のなかに、実はすばらしい写真がたくさんあるのです。
私がざっと見るだけで、彼らの秘められた感性には驚きを隠せません。

それまで淡々と、今ひとつ盛り上がらない発表会。
その最後に飯塚セレクトとして、スライドショーにしてみんなに見てもらうと・・・。
一気に彼らのボルテージは上がります。
(なんだこれでいいんだ!)と、気づいてくれたんじゃないかな。

その場を通して私が感じて来たこと、それから私自身が小学生から写真に親しんで、今もって飽くことなく写真を撮り続けている実体験から得たもの。
それは写真を撮ることはとても楽しく、毎日の暮らしや、人生を豊かにするものだということです。
写真を撮ることは日々の中の小さな発見を記録することです。
ささやかなドラマが世の中を構成していることに、カメラを持つと気づくに違いありません。
なぜならカメラを手にすると、うろうろきょろきょろ周りのものを観察するようになるからです。
さらに観察の結果気づいたささやかなドラマが、世界中にはもっとたくさんあるかも!?と思いを馳せれば(たとえば学校教育に馴染めない子供にとってみても)、世界が外に大きく広がっていることを知るのではないかと思うのです。
私自身、一度社会からドロップアウトし、写真によって人生救われた身ですから。写真は一生掛けて取り組む価値のあるものだと思っています。

なんかむさくるしい話になっちゃったな。
写真は研究会の会場の小学校にて。出席した先生方と後半は撮影会をしてきました。


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北海道/中富良野町
SONY RX100





山後遺症

2015年10月07日 - RX100

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(c)Tatsuo Iizuka



スナップ写真にこそ写真のおもしろさがあると思っている。
カメラを持ってうろうろ・きょろきょろすると、
身の回りの日常にあるステキなモノや光景に出くわしたり
気づいたりできるから。
そうすると、あっちもこっちも隣の町も、
もっとたくさんの「ステキ」で構成されてるんじゃないかと
思うに至り、町歩きが俄然楽しくなってくる。
発見するには歩くスピードがいい。
この頃は車をいくら走らせても見えてこないし
感じることもないことに気がついた。
それに歩く分には、お金もかからないしね。

日常の面白さに気づけば、写真を撮るためにわざわざ外国に行く必要もない。
いや、行っても全然いいんだけど、外国に行かないと写真が撮れない、撮る気になれない
なんてことにならないで済む。
海外にそう年に何度も行けるわけもなかろうに、
写真を撮る愉しさを日常的に味わえないことは、不幸だとさえ思ってしまう。
また風光明媚なスポットで、見事な夕焼けの写真を撮るために何度も通い詰めて
他者よりも良い写真を撮ることに労力を使うこともない。

と常々思っているくせに
最近、身の回りのスナップ写真が撮れなくなっているのは
続けて山に上がって爽快な空気と風景を味わってしまったからだ。
やっぱり上の世界は違うなあ・・・。
と先日の低気圧で真っ白になった山並みを見上げて思う。
もうド素人の私には立ち向かえない相手になってしまった。

やはり人間は、強い刺激に弱い。
ドラマティックな風景を見てしまうと、日常の小さな変化、
ささやかなドラマに気づかなくなってしまう。

自分が鈍感になってしまったようでちょっと怖い。
しばらくリハビリが必要かも。



北海道/富良野市
SONY RX100










from ancient

2015年09月26日 - RX100

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(c)Tatsuo Iizuka



飯塚さんでも登れるなら、素人の私でも登れますか?
なんてお問い合わせを2件、女性から頂戴しました。
私の見た目からひ弱さを見抜いていらっしゃるんでしょうね。見事なまでに。
ああそうです、私はひ弱です。

気を取り直しまして、私も素人同然ですが、初心者でもベテランでも登山というのは
一歩ずつ自分の足で歩くしか方法はないんですよね。
そういう点で登山は誰にも平等に機会は開かれています。
最低限ちゃんとした靴があれば、日帰り登山なら装備もさほど必要ありません。
たとえばカメラや自転車は結構財力が物を言うレジャーですが
登山道を一歩踏み出すと、財布の中身はなんの威力も発揮しません。

自分の食べるもの、飲むものを背負って、
淡々と、こつこつと登り、息が切れたら休む。
その繰り返しです。
登り始めはまだ30分しか登ってないのか、まだ1時間か・・・となりますが
そのうち時計も気にならなくなっていきます。
はあはあという自分の呼吸が心地良いリズムになっていく。
無の境地、そこからが楽しい。
脳からの命令なしで脚が前に進んでいきます。
つまり登り始めは当然「さあ登れ、脚を上げろ」という指令を送りださなきゃならないですが
ある程度まで継続すると、止まっていることじゃなく歩いていることの方が「通常」になっていきます。
そうなればしめたもの。

疲れたらシリアルバーなどを口に入れる。
するとそれがエネルギーになっていくのを感じることができます。
普段、我々はお腹が空いたら、あるいは習慣で決まった時間になったらご飯をたべます。
しかし、登山や自転車など長時間の有酸素運動時には、バテそうになったら
エネルギーを出すために、カロリーのあるものを口から体内に入れるのです。
人は口に入れて食べることでしか、栄養を採りいれエネルギーを作り出すことができないということを
改めて知ることにもなります。
ひょっとしたら山登りを経て、普段の食に対する考えが変わっていくかも知れません。

ま、そんな理屈など考える間もなく
旭岳や富良野岳といった初級コースと書かれている山は、頂上に到達することができるでしょう。

ただし晴れた日ならば。です。
天気が悪い日、下り坂の日は避けること。
これは自分の身の安全のためです。



北海道/上富良野町
RX100 & dp0 Quattro





早くも紅葉

2015年09月17日 - RX100

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(c)Tatsuo Iizuka


昨日大雪山系に紅葉を見に行ってきました。
ロープウェイで中腹まで行って、
姿見の池からちょっとだけ旭岳に登り(強風で早々に退散)
当麻乗越から沼の平を眺め
チングルマの裾合平を行き
野趣あふれる中岳温泉に浸かり
ロープウェイで下山。
9時間くらいを山で過ごし、うち8時間ほど歩いてたことに。
気持ちは前へ前へ。だけど足がついてこず、よたよたふらふら・・・。
と言っても、大した登りがある訳でも無く、トレッキング程度のルートを行っただけなんで
物笑いの種になりそうな自白です。

それでも息を切らし登ることで、身体の中にある毒素を吐き、そして山のフレッシュエアーを吸収する。
その入れ替えがとても心地良いのです。
さらに歩を進めていくうちに、ごちゃごちゃとした思考が整理できたり、はたまたふと無になれたりもする。
まして大雪山系の雄大な景色を見ながらですからね、気持ち良くなってきましたよ。



北海道/東川町
SONY RX100









東京どまんなか

2015年09月13日 - RX100

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(c)Tatsuo Iizuka



東京で泊まった宿の周辺は、ビルの窪みに古い住宅が軒を連ねていた。
湿度がそう思わせるのか、どこかアジア的にも見えた。
バンコクのようであり、大阪の天王寺辺りのようでもあり。
高速道路の下、川べりにある猫の額ほどの公園では、
夜も遅いというのにおじさんがゴルフのスイングの練習をしている。
公衆トイレの脇では、ホームレスが何組か身体を休めている。
それらを寛容する懐の深さが、都会にはあり、
それが都市の心地よさなんだと個人的に感じる。

部屋の窓から身を乗り出すと、赤い東京タワーが見えた。
やっぱりここは東京だった。これを見ると「お上りさん」は、しゃきっとする。
日本の首都のシンボルはこの東京タワーやな、やっぱし。



東京/麻布十番
SONY RX100







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飯塚達央
写真の町、北海道東川町在住の写真屋、飯塚達央。1968年大阪出身の48才、脱サラし北海道移住20年目になります。
北海道・東川町で写真スタジオ「フォトシーズン」をやってる写真屋です。日々、ブライダルやファミリーフォトを撮っています。
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空いた時間に好きな写真を撮っては、ブログにアップしています。どうぞおつきあいください。

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