


NikonF2をもらったのは集落の神社の秋祭りの日。
午後から子供達の子供相撲があると聞き、さっそく白黒フィルムを詰めたのでした。
普段は訪れる人もなく、ひっそりした神社ですが、このときばかりは子供達の賑やかな歓声が響き渡りました。
ボクがここに来た4年前は児童数10数人だった地域の小学校ですが、移り住む人で子供の数が増え、今年は20数人になりました。田舎故、一人っ子も少なく、そして児童全員が兄弟みたいな学校です。
この神社は海の神様、金比羅神社です。こんな山の麓にあるのに海の神社とは?
100年ほど前、この地に入った人たちは皆、本州から船で渡ってきたのです。航海の無事を感謝してここに金比羅神社を建てたと聞かされました。
久しぶりにHPのギャラリーを更新。「こどもずもう」をアップしました。
続きはこちら。スライドショーでどうぞ。
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撮影は全てNikon F2 NIKKOR S.C 55mmf1.2
マニュアルフォーカス、巻き上げも一コマづつなので、連写は効きませんが、それも良し。
コマとコマの間に決定的瞬間があるものです。

先日もらったNikonF2とNIKKOR SC 55mmf1.2で撮った初めてのフィルムを現像し、とりあえずフラットベットスキャナー(EPSON GT-X970)でスキャン。
絞りf1.2の開放で撮った上の写真。中央部のコントラスト、立体感に対して、周辺は甘くなり、ハイライトは滲む。30年以上前のカメラとレンズだから致し方ない。
でもそれが画面全体に何とも言えない優しい雰囲気を作り出してくれる。
コンパクトも一眼もますます高解像度化が進むデジタルカメラの潮流にあって、35ミリフィルムの良さは「写りすぎない」ことにあるに違いない。
おおげさに言うならば、そう確信した一枚。
先日のエントリーで白黒は簡単だ。と書いたが、やはりそれなりの設備と時間もかかるもの。誰しもが日常的にできるものではなく、少しの覚悟が必要だ。
そんな中、格安で町の施設を暗室として借りることのできている我が身。その恵まれた環境を思うと、もっと白黒をやらないともったいないなと改めて気付く。
そうそう暗室に籠もる時間が持てるわけではないが、自分がやれることを見極めていこう。