
アトリエハウスに電気が通った。
これで建物に命が吹き込まれたような気がする。
そしてごらん下さい、この配線。
分かる世代には分かる、碍子(がいし)を使った配線なのだ。
憧れだったこの昔懐かしい配線法。今じゃ出来る人もいないし、部品も簡単に手に入らないのだそう。特に碍子を留めてるマイナスのネジ。こいつを集めるのに時間が掛かったとのこと。
つてを頼ってせっせと部品を集め、手間掛けて一本づつ電線を張ってくれました。
構造体むき出しの、無骨なこの建物には似合っていると思う。
懐かしいというより、新鮮でむしろ新しい工法のように見えます。
配線の色は決まりがあるそうだけど、そこはとらわれず遊ばせてもらいました。
命を吹き込んでくれたのは美瑛町の白樺電気さん。
電気工事はまだ続くけど、ありがとうございました。
木柱を建ててくれたりしたこの電気屋さん、
実は「カフェレスト バーチ」のご主人でもあります。
http://biei.ne.jp/birch/
でも碍子配線はもう2度とやりたくないと言ってます。


リコーCX1の一番の注目点はDR(ダイナミックレンジダブルショットモード)機能の搭載だと思う。
デジカメの狭いダイナミックレンジ(簡単に言うと明暗差をどこまで記録できるか)を広げる機能がついた。これで白飛びを抑えつつも、黒つぶれも少なくし、階調豊かな写真に仕立てあげるのだ。
どうやって広げるのかと言うと、明るく記録したデータと暗く記録したデータを1枚の画像に合成しちゃうのだという。デジタルだね~。
ボディー上にあるダイヤルをDRに合わせて、シャッターを一回押すだけ。そうすると2回の露光が自動で行われ、合成された画像が記録される。
メニューではDR撮影しない「通常撮影の付加」ってのも選べるようになっていて、一度シャッターボタンを押すと、合計3回の露光が行われる。
そうして撮った写真をお見せします。
上の写真が、DRモード。(効果:微弱~強の4段階のうち3段目の中で撮影)
下のが通常撮影。
窓際のハイライトの飛びと、犬の左横の光と影の部分の違いに効果が顕著に現れている。
確かに上のDRモードの方が、明暗差の幅が広く写っている。その違いは明らかだ。
しかもトーンカーブを寝かせたのではないので、中間調のコントラストは割とキープされてるのがミソ。(決して眠いだけの写真ではない)
しかし、いいことずくめではなく、上の写真をよく見ると娘の指がぶれて写っている。
DRモードでは自動的にスローシャッターになってしまうようなのだ。
何でも、2回の撮影の露光タイミングのズレを小さくするために、シャッタースピードを撮像素子の転送サイクルに近づけるようにしているかららしいのだ。(2枚を合成するからその間に動いたのはズレるってことではないのか?今イチ良く分からない)
というわけで動きのある被写体には使えない。そして手ぶれにも注意してくれと説明書に書いてある。
そんな訳もあって、上で述べた「通常撮影の付加」ってのがメニューにあるのだろうと思う。
シーンとDRの強弱によっては、トーンジャンプが起きたりして、まだ完璧ではないけど、ちょっと使える機能のようですよ。
特に作例にあるように白黒モードで威力を発揮するでしょう。
やっぱり白黒は一枚の写真の中にどれだけ白・黒・グレーをきれいに描くかがひとつのポイントですからね。
対してカラーは(カラーポジを見慣れた眼には特に)、白は飛び、黒は潰れ気味のメリハリある写真の方が印象的に見えるケースが多いですから。
そんなことで、CX1のDRモードは白黒で使えというプチレビューでした。
(以上独断と偏見のみで記載・・・)