白いドア

白いドア

Leica M6 Summar5cm ソウルにて

ギャラリーのようです。写真展の案内らしき看板があったのですが、準備中のようで閉まっていました。

ソウルの市内、特にインサドン通りにはたくさんのギャラリーがあります。小さなギャラリーから、ビル全体がギャラリーになっているようなものまで。ボクが写真展をやったギャラリーLUXもインサドンにありました。小さな階段を上っていった3階にあり、目印があるわけでもなく、通りに人はたくさんあるのに普通は通り過ぎてしまうような所です。
それなのに、お客さんはやってきます。
ギャラリー案内のフリーペーパー(20ページくらいのボリューム)が発行されていて、それを片手にギャラリー巡りをしている人が多いのです。
その展示会には、写真のみならず、絵画、彫刻、陶芸、書、生け花などなどいろんなジャンルがあります。
中でも勢いを感じるのが、現代アートと呼ばれるジャンルでしょうか。天井高のあるギャラリーで現代アートの作品展が行われています。
派手好き、でかいモノ好きな韓国人。でも、繊細で、フィニッシュも見事です。
それと同じ並びで、写真展が行われています。アートの中に写真が入っています。
横幅何メートルもあるような写真が飾られているのをよく見かけます。仕上げはだいたいアクリル仕上げというのでしょうか?透明のアクリルの中に写真があるような感じです。
日本より遙かにデジタル化の進んでいるソウルですから、撮影もプリントもデジタルが主流です。題材はつかみ所のないようなモノが多いです。コンセプチュアルというのでしょうか?
現代アートの中の写真というものが写真展の主流になっています。
その中で、ボクの写真展は古典的な写真という言われ方をしました。無理もないです。

ソウルでは何人かの若い写真家(志望)と話をしました。多くが写真展経験者です。写真展には大きなサイズの写真が必要です。写真を直接壁にピン張りなんてことはソウルではあり得ません。どういう形態で見せるのか、フィニッシュにかなり重きを置いています。ちなみに白黒写真はRCプリントは絶対ダメで、人に見せるにはバライタしか通用しません。先日お話しした通り、写真展には立派なリーフレットも用意します。そこには写真展のコンセプトがびっしり書き込まれています。コンセプトが相当問われます。
このように写真展をやることが写真家として認知してもらうステップで、そのために日本でやるよりも大きなお金が必要です。
彼らと話していて感じるのは、彼らはものすごくストイックです。バイトしながら写真やってますとか、本業カメラマンで、写真家というのが余りないようです。数年働いて、写真撮り続けたり、海外に行って写真を勉強したりということを続けているようです。親に借金して写真を続けるというスタイルも多いように思います。写真展などを通した活動が認められ、海外留学の資金を貰えるような制度があることも聞きました。政府系のものと、大手企業による芸術支援のようなものです。

あと写真ギャラリーでは、いわゆるメーカー系のギャラリーがソウルのはありません。カメラメーカーや、フィルムメーカーの無料で借りられるギャラリーが存在しません。あるのは民間ギャラリーです。
高級住宅街の一角に、大手自動車メーカーなどのギャラリーがあり、前述のような現代アートの展覧会がひっそりと(おごそかに)行われています。ボクなどがとても入れそうな雰囲気はありません。
民間ギャラリーのオーナーは、おそらくですが、ハイソサエティーの方だと思います。どんな展示を見ても、売れそうなものはありません。そういうサイズのものがないのです。
写真でいうと8×10インチなんてのは存在しないのですから。
サイズをいとわず買う方はそれでもいるのでしょうが、ソウルはそういう所でした。
作品展はやる方も、場所を提供する方も持てる力をぶつける場というのでしょうか。
そんな印象を強く受けました。(あくまで個人的で断片的な印象ですけど)



10:28 | Leica M6 | comment (-) | trackback (-) | page top↑

電柱

電柱

Leica M6 Summar5cm  ソウルにて

写真展の日程が延期になった(好評につきというのはマユツバものだね)ので、HPの記事も書き変えないとと、ソフトを起動させたら「データが見あたりません」!
どうやら、写真展の初日が済んでホッと一息、部屋の片付けやらハードディスクの片付けをした際に、勢い余って必要なファイルまでゴミ箱行きにしてしまったらしい。すでにiMacのゴミ箱を空にしてしまっている。さーっと血の気が引く。
仕方なくデータ復旧ソフトをダウンロード購入して、「サルベージ」させてみた。が、ファイル名がずっかり変わってしまっていて収拾つかないことになっている。ボクにはもうお手上げだ。
ここまで作り上げるのに何日費やしただろうか?元のデータがソフトの指定するHD上にない限りは追加更新ができない。
新たに一から作り直すしか術はないのか?力が抜けた・・・。
詳しい人なら、サーバ上のデータを活かして、追加更新していけるのでしょうか?
全く疎い、我が身を恨んでみたところで空しさだけが募る。

朝、そんなバタバタがあったのだけど、今日は暗室に入ってきた。写真展の準備でもう当面暗室には入りたくないと思っていたけど、やっぱりやりたくなってきた。それは展示が終わった写真を自分で見たり、見に来てくれた人たちの反応を聞いたりしたからだ。
それにある写真家の方が見に来てくれて、手みやげに白黒プリントをプレゼントしてくれたのだった。そのプリントのまあ見事なこと!どうしてこうも違ってくるのか?マジックは使って無いはずだろうし。
やっぱり白黒写真をとことんまでやってみたい。
と決意を新たにしたのだった。

さて、今日焼いたのはソウルで撮ったネガ。帰国して早々、ざっくりセレクトしたコマをRCに。さらにお気に入りをバライタでも焼いておいたのだけど、スナップ写真って後で見ると選に漏れた写真の方が良かったりするものだ。だから後でも見直しできるようにベタ焼きは欠かさないようにしている。
そういうコマを20コマ、RCの8×10インチにバババッと焼きあげた。バライタと違ってRCはスピーディーだから、これはこれで楽しい。
号数、秒数も直感でどんどん焼き進めていくのだ。

最初に焼いておいた写真と、今日焼いたのを合わせてそこからセレクトし、ある雑誌に送るつもりだ。旅をテーマに写真を募集している。
その雑誌には前々回は、送った写真が通って掲載してもらうことが出来た。前回は自信があったし、反応は良かったのに掲載には至らなかった。だから今回は是非リベンジしたい。



22:18 | Leica M6 | comment (-) | trackback (-) | page top↑

暗室日和の一日目

自転車

今日は朝から雨降り。雪じゃなく雨。そう何ヶ月ぶりかの雨だ。
確実に春が近づいて来ているのを実感する。
雨の日は暗室日和。
美唄展のプリント初日だ。

久しぶりのバライタ大伸ばし。しかも使い慣れない印画紙。
7.5Lの薬品を入れた全紙用のでかいバットを揺らしていく。
なかなか調子が掴めない。ちょっと堅く感じるのは、印画紙の特性なのか、現像液のせいなのか?トーンもそうだし、液を含んで柔らかくなった印画紙の扱いにも難儀する。
バットに浸してる状態で8×10なら一目見て判断つくものも、16×20インチになると、ちょっと離して見ないと全体のトーンの見分けがつきにくい。黒はいいけど、全体的にはどうなんだ?ってことになる。
ドライダウンの具合も読めないし。ちょっとやばいなあ。
十数枚焼いた辺りでようやくリズムに乗れてきた。秒数、フィルターの号数の判断も早くなってくる。紙漉き職人になった気分で、バットを揺らしていく。
20枚ほど焼いたところで今日は終了。娘たちを風呂に入れる時間だ。

なんで美唄なんかでやるの?人来るの?って心配されます。
2週間の会期で100人の人が見てくれればすごいなあと思う所。わざわざ見に来てくれる人が30人いてくれれば幸せです。
22:09 | Leica M6 | comment (-) | trackback (-) | page top↑

ソウルの夜4

テント

Leica M6 SUMMAR5cm f2

おみやげに買ってきた小袋密閉パックのキムチ。帰宅後はご飯といっしょにひとりでぺろりと平らげていたのに、今は辛すぎて食べられない。
ソウルで見聞きしたこと、感じたこと伝えよう、まとめようと思うのだけど、今ひとついい言葉がみつからないでいる。
会う人からソウルどうだった?って聞かれても、うん、面白かったよ。おいしかったよとしか答えられない。

頭のスイッチは今月末からの美唄展のことへ向かっている。バライタプリントを火曜日から始め、今週中に仕上げるつもり。あらたに焼くのは三十数点(ソウルの写真はなし、いつものようにオール北海道)。サイズは16×20インチと大きいのでちょっとやっかいだ。そのために小全紙の印画紙をとりあえず百枚用意。インクジェットプリントなら一日で出来るのにね。
ただ先日手に入れたドライマウントプレス機のおかげで、乾燥・フラットニングの作業がとても効率よくできるようになった。良いタイミングで古いながらも良い道具を譲ってもらえたのは単なる幸運以上のものを感じる。
ソウルで感じたことのひとつは、展示まで含めて撮影者の責任だということ。当たり前のことだけどね。ブログでワンクリック公開、垂れ流しに慣れてしまうと、そんなこともおろそかになりがちだ。

写真はソウルの街角にて。夜になるとあちこちでこのようなテント仕立ての一杯飲み屋が出現する。
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ソウルの夜3

眠らない夜

Leica M6 Summar5cm

ソウルの眠らない夜。
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