無人島に遺されたもの3
2009年12月07日 - Leica M6
無人島に遺されたもの2
2009年12月05日 - Leica M6

勝った負けたじゃないけれど、同年代の写真家で、この人にはどうしても敵わないと思う人が今、3人います。
3人しかいないんかいという突っ込みは、無しね。
同じベクトルを向いてるように(勝手に)思える3人です。
そのうちの1人と大阪で会うことができました。
北義昭さん。
雑誌「風の旅人」vol.38で作品「原始の記憶」がフューチャーされ、今注目を集めている写真家です。
日本よりも海外での活躍が多い作家です。
以前から何度か電話でお話させてもらったりしてましたが、お会いするのは初めて。
梅田の居酒屋で、被写体との向き合い方、写真との向き合い方、そして自分との向き合い方をじっくり聞かせていただきました。
刺激たっぷり、充実したひとときでした。
残りのお2人は・・・、いつかお会いできたらご紹介したいと思います。
共通項はみんな人を撮っているということ。それもきちんと向き合って。
そして大阪出身だということ。
偶然なのかなんなのか。
不思議です。
NOKTON Classic 40mmf1.4 MC

この男危険につき
そんな雰囲気ですが、とても穏やかな話し方をされる優しい方でした。
写真家 兒嶌秀憲氏
大阪帝塚山でGallery Lime☆Lightを主宰されていて、大阪に帰ったら寄ってみたいと思ってました。
Gallery Lime☆Lightはちん電「帝塚山3丁目」下車すぐです。
「写真家を撮る」シリーズを始めたそうで、餌食にされました。
NORITAというPENTAX67を一回り小さくしたような6×6一眼で一本。
塗装剥げ剥げのローライワイドで一本。
それからせっかくなんで是非、ってなことでなんとタチハラの8×10で2枚。
エイトバイテンで撮られるなんて人生初体験。

「現像うまく行ったら送ります。送られてこなかったら忘れてください。」
ということでしたが、果たしてどうなることでしょうか。
撮られながら撮り返し。しばしのセッションを楽しみました。
ああおもろかった~。
追伸:兒嶌さんから丁度メールがあり、8×10の現像うまく行き、プリントして送りますとのこと。いやいや楽しみだ。
NOKTON Classic 40mmf1.4 MC



実家のある天王寺の駅前から、阪堺電車の路面電車が出ている。大阪に住んでた当時は「ちん電」って呼んでたような気がする。
というのも中心部から逆の方向の住吉や堺の方に向かっているので、乗ったことが殆どなく、それほど馴染みはないかった。
それでもやっぱり天王寺や阿倍野の風景には欠かせないような気がする。
今回、思い立って乗ってみることにしたのだが、嬉しいことに古いちん電がいまだに走っているではないか。
調べてみると、何と昭和3年製だという。御年81才。今なお現役。
しかし運用はさすがにまばらなようで、たまにしかやっては来ない。
(あとで駅員さんに尋ねてみたら、調べて教えてくれた。親切な対応にさすが大阪やなと感心)
車内で揺れに身を任せていると、タイムスリップしたかのよう。
「3丁目の夕陽」の世界。それの大阪版といったさながらか。
車内に響くモーターの音。レールの音。堅い台車がきしむ音。
車やバイクと一緒に走り、専用軌道内では手を伸ばせば庭木に手が触れそうな距離で住宅街を抜けていく。
この古い161型は10両ほど在籍しているようだが、派手な車両広告も施されず、普通に走っているところは大阪人の粋なのか。
乗り心地は悪く、クーラーもないこのちん電。
末永く走り続けてくれることを願う。
iPhoneで撮ったムービーです。「チン!」って音がします。よろしければ。